日射取得と日射遮蔽、耐震設計を考えたお手本のような間取りを持つ家です。1階と2階の配置された大きな掃き出し窓は、住み心地を良くすると共に、外観デザインにインパクトを与えています。
外壁にはガルバリウム鋼板と杉板を使いました。杉板はメンテナンスしやすいように1階部分に使いました。大きく伸びた軒のお陰で、通常の雨であれば外壁に当たる事はありません。このような設計をする事で耐久性を高めています。
木目調のサイディングと言う素材がありますが、本物の木の外壁と並べてみると、その違いに驚く方が多いです。本物を使う事は、はカッコイイだけでなく耐久性も高くなります。簡単なメンテナンスをする事で、一生涯に渡って使い続ける事が出来ます。15年毎に高額なメンテナンス費用がもかかり続けるような素材は使わない方が得策です。
スリット階段の良い所は、室内の空気の流れを邪魔しない所です。また、暗くなりがちな階段下を明るくしてくれます。そこに机を設置すれば、ちょっとした書斎スペースにもなります。
玄関収納を付ける場合に、土間と同じ高さにするのか?床と同じ高さにするのか?によって使い方が変わります。外で使う物やベビーカーを置きたい場合には、土間と同じ高さにするのが良いと思います。ただし、靴を取りに行くときに靴を履かないといけない不便さもあります。使い方を考えた設置するのが良いですね。
玄関ホールから直接入れる大きなウォークインクローゼットです。このウォークインクローゼットからは、洗面所へのアクセス出来るようになっているので、手洗い等もし易くなっています。
外物干しスペースには屋根があるので、雨の日でも干すことが出来ます。また、リビングと繋がる大きなウッドデッキがあるので、リビング側からもアクセスが出来ます。洗濯物を干すスペースだけでなく、家族団欒にも使える便利な場所です。雨の日にBBQも出来ますね。
床にはアカシアを使いました。アカシアの床は、無垢床としては固めになりますので、傷が付き難くなります。また、リボス仕上げにする事で発色が良くなりますので、室内のアクセントにもなります。高齢者の方から若い方まで人気のある床材です。
洗面所は外物干しと繋がっていますので、洗濯物をすぐに干すことが出来ます。また、洗面所のスペースを大きくしていますので、ランドリーとしても使えるようになっています。作り付けの棚は可動式なので、高さを自由に変えられます。
高性能住宅に吹抜は絶対に必要です。吹抜けを付ける事で、1階と2階の温湿度差を少なくする事が出来ます。吹抜けを付けると寒くなってしまう・・・と考える方がいますが、それは吹抜けが原因ではなく家の性能が原因です。