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 | 2020.04.11

床下エアコンのまとめ

今回は
床下エアコンについて
解説をします。

床下エアコンについて
別動画で解説をさせて
いただいています。

床下エアコンの仕組み(2種類)を解説しました

「床下エアコン」で失敗した家を解説しました。

これらの動画に
対して質問やコメントを
いただくと、床下エアコンの
いろんな情報が交錯してる
感じがします。

また同業者の方の
床下エアコンの解説を
してるブログを私も
見ることがありますが、
中には間違っている
記述がある場合も
正直あります。

なのであくまでも
私なりの解説なので
全て正しいと私は
言いませんが、
明らかにそれは違う
というものはあります。

あと一番怖いのは、
私が考えるに素人の方が
アフィリエイト稼ぎか
何かわかりませんが、
消費者の方が飛びつき
そうなネタを集めてきて
ブログ等でアフィリエイト
している方がいるようです。

その方の情報を見ると、
床下エアコンは2種類
あるのに、一方の
床下エアコンを言ってる
はずなのに、もう一方の
床下エアコンの話に
なっていたりと、なんか
ちぐはぐ感があります。

それからこの前見たもの
だと、その金額では
床下エアコンはできない
でしょ?みたいな金額で
書いてありました。

真面目に
やってる住宅会社さんが
床下エアコンをやるために
色々やってこれぐらいの
お金がかかるのに、
一方で床下エアコンは
そんなに高くありません
みたいな間違った情報を
見ちゃうと、こんなに
するわけないみたいな
話になってしまいます。

そうするとちゃんと
やっている方が
おかしいみたいな話に
なってしまうので、
困ったものだなという
気がします。

床下エアコンって
単純に付ければいいもの
ではなくて、基礎断熱して
気密を高める必要が
あります。

気密を高めさえすれば
どこかの床下に置けば
いいんでしょ?という
わけではありません。

逆にそういう事をして
失敗したケースも
聞いています。

なので今回は
まとめの意味で、
床下エアコンについて
きちんと説明をさせて
いただきます。

繰り返しになりますが、
床下エアコンを
設置するためには、
前提条件として
ベタ基礎にする必要が
あります。

床下エアコンは
床に暖気を入れます。
その温かい空気を
少しずつ床に付けた
換気口から上げて
いきます。

温かい空気は
軽くて上に上がるので
少しずつ温かい空気を
上げていきます。

もう一つ、
コンクリートは蓄熱する
性質があるので、
床下エアコンを使うと
コンクリートが
温まります。

そうすると
軽い意味で輻射も
期待できます。

温かい空気が
床から吹き出すような
意味ではなくて、
暖気の風速は大体、
0.6m/毎秒とか
こんなものです。

0.6m/毎秒が実際に
どれぐらいかと言うと
扇風機の性能にも
よりますが、扇風機の
弱運転の半分か半分以下
ぐらいです。

手をかざすと
サーっと出るぐらいで、
煙なら揺らぐような
イメージです。

ついでの話ですが、
床下エアコンをやると
温かい空気が出るから
チリが舞うんじゃないか
という声があります。

厳密に言うと多少は
回ります。0.6でも
空気が動きますからね。

ただそんなにチリが
回るようなことは
まずないです。

なぜなら人間が
歩く速度の方が
倍ぐらいあります。

多分1m/毎秒
ぐらいあります。

その方がよっぽど
空気を回してますから、
その方がチリが
舞います。

話を戻しますが、
温かい空気を入れて
基礎で蓄熱します。

その時に温かい空気が
漏れるとまずいので、
基礎断熱にします。

基礎断熱も
会社さんによって
多少違いますが、
一般的には基礎の
内側に断熱材を貼ります。

寒い所になると、
外側にも断熱材を
貼ったりします。

さらに下側にも
断熱をして熱を
逃がさないという
方法もあります。

これは地域によって
様々です。

あとは基礎の中に
余計な空気を入れない
ために、土台と基礎の
間に気密性を高める
パッキンを入れて、
中に空気が入らない
ようにします。

こういう構成で
床下エアコンを
設置すると、温かい
空気が上がって
いきます。

当然、建物の気密や
壁・天井の断熱が
しっかりしていなければ
ダメです。

次に床下エアコンの
設置方法を解説します。

1つ目は
当社でも採用している
松尾先生が開発した
松尾式床下エアコン、
床置きエアコンです。

床下に半分、
エアコンを埋めます。

床置きエアコンは、
上下から風を吹きます。

下から基礎に
吹くルートと、
直接室内に吹く
ルートがあります。

このエアコンは
上のルートの風速が
下よりも大きいです。

なので感覚としては
足元を温めるより
室内の空気を先に
温めるという
イメージです。

もう1つは通常の
壁掛けエアコンを
床下に埋めます。

単純に言うと、
床下にしか吹かない
ようにします。

床下専用なので、
すごい量の風量が
出てきます。

風量が大きくなると、
床面積が広い家、
平屋なんかの場合は
良いと思います。

あとはネットで
情報が交錯して
いますが、
床下エアコンは
冷房に使えないと
いう人がいます。

確かに
壁掛けエアコンを
床下に埋め込む方は
冷房として
使わない方が
いいです。

なぜかと言うと、
冷気は重いので
床下に冷気が
溜まります。

コンクリートが
冷えるので、夏は
外からコンクリートが
温められると結露して
しまう場合があります。

なので
壁掛けエアコンを
床下に埋め込む方は
基本的には冷房は
しません。

一方で
床置エアコンは、
冷房の時に下を
ストップして上だけ
冷房するということが
できます。

当社では比較的、
床置エアコンを使う
ことが多いです。

太田市は正直、
ものすごく暑いです。

去年の夏は
涼しかったですが、
夏の気温40℃が
現実的な地域です。

そうなると、
2階の天井にある
小屋裏エアコンだけでは、
日中は暑いときも
あります。

その時に一時的に、
お盆の1〜2週間
ぐらいの日中の
午後1時から
午後4時までとか
数時間だけ下の
エアコンを使った方が
良いという場合も
あります。

上のエアコンを
頑張らせないで、
下のエアコンを
使った方が涼しくて
燃費も良いという事も
あるんですね。

それぞれの特性が
あるので、住まわれる
地域や家の面積、
間取りによっても
変わりますから、
この辺りは施工する
工務店さんによって
相談された方が
良いと思います。

あと床下エアコンは
基本24時間付けっぱなし
と書いてあった記事が
あったんですけど、
場所によってだと
思います。

群馬だと
24時間付けっぱなしに
すると暑くてしょうが
ないですね。

逆に24時間、
付けっぱなしにしないと
まずい地域もあります。

寒冷地だけでなく、
家を建てた場所が
そもそも日が当たらない
とかね。

日射取得が出来ないと
やっぱり家の中って
どうしても寒いです。

断熱材がものすごく
入っていても、太陽の
熱が家の中に入らな
ければ家の中は
温まりません。

そうなると
床下エアコンに頼る
しかないかなという
感じがします。

この動画の収録日が
3/16ですが、当社の
お客さんで先週に
お引渡しをして
初めての冬を迎えた
お客様がいたので、
お伺いしてきました。

ビックリしたのが、
ご主人さんが
半袖と短パンで
出てきました。

私が家に入った瞬間、
暑いと思ったんですよ。

室温を見たら
23℃だったんですね。

湿度が43%ぐらい
でしたが、室温に対する
湿度のバランスは良い
ですが、室温が高すぎ
ですよね。

確かにこの温度だと
短パンになると思います。

私としてはやっぱり
21℃ぐらいで良いかなと
思いますね。

21℃と23℃では
2℃しか違わないと
思いますが、
ランニングコストを
考えると、すごい違いに
なります。

床下エアコンを使って
21℃ぐらいの室温を
維持すれば、暖かくて
住み心地の良い家になる
と思います。

床下エアコンは
メジャーになってきた
割には、情報は交錯して
いるので、参考にして
いただければと思います。