最近、
ウッドショックについて
よく質問をいただきます。
当社の場合は、
お客さまと契約して着工を
する前に材料を全て発注して
押さるようにしています。
なので現在、着工中の
お客さまに関しては
問題はありません。
これから着工するお客さまも、
材木屋さんの倉庫に入る分は
先に確保していました。
ただそうは言っても
構造材・骨組みはどうしても
すごい量なので確保もできません。
今は間取りが決まってから
構造計算を全てやって、
柱の位置や太さなども全て
決まった上で材木を入れて
プレカットするという
システムになっています。
なので構造材を先に
手配するのは難しいです。
まさに今、
問題になっているのが
構造材の部分です。
そのあおりを受けて
7月から材料が値上がりすると
言われています。
特に輸入の床材、
ホワイトバーチやアカシアなどが
値上がりすると言われています。
あとは下地のために入れる
材木も一部は値上がりしています。
そういうのを確保するのは
会社さんによっては
難しいという感じです。
当社の場合は材木屋さんが
一生懸命に頑張ってくれていて、
プレカット屋さんも付き合いが
長いのでなんとか事前に
確保できています。
年内に4棟ほど上棟しますが、
そこまではなんとかいくという
感じですね。
ただ100%安心とは言えないので、
なんとも言えないという
状況でもあります。
あとは海外から入ってくる
ホワイトウッドなど
ヨーロッパから入ってくる柱材も
入ってきていないので、
それを使っているローコスト
住宅メーカーさんや建売さん、
大手ハウスメーカーさんなんかも
苦しい状況かなと思います。
価格に関しては、
2倍ぐらい値上がりしています。
ただ2倍と言っても、
全ての骨組み材が2倍に
なるわけではありません。
柱や梁のサイズ違いのものが
少し高いというところで、
全てが2倍になるわけでは
ありません。
それが永遠に
2倍になるかどうかは
わかりませんが、
永遠に2倍や3〜4倍になることは
考えにくいという気がします。
実際に材木の流通価格も
いきなり急落することが
あったりします。
そこは流動性があるという
感じもしますね。
今回のウッドショックは
輸入品の材木価格が
上がっていますが、
そのあおりで国産材も
上がっています。
私はそもそも材木が
安過ぎたんじゃないかと
感じています。
これまで
大手ハウスメーカーさんは
鉄骨の方が良いみたいなことを
言ってきたと思います。
ただ積水ハウスさんも
全体の棟数の中で木造の比率が
4割ぐらいになってきていて、
そのうち半分になると思います。
鉄骨が良かったと
言っていたのはなんだったんだ?
とツッコミたくなります。
鉄骨は熱伝導率も高いですし、
気密も取りにくいので、
わざわざ性能の悪い材料を
使って余計な断熱をするという
ことになってしまいます。
それであれば
素直に木材を使った方が
シンプルですよね。
もちろん首都圏など、
場所によっては狭い場所で
耐火の問題やいろんな問題で
木造が使いづらいことはあります。
コストの問題も含めて
鉄骨の方がいいという理屈も
あるので、鉄骨が悪いわけ
ではありません。
適材適所というものが
ありますからね。
ただ私の施工エリアである
群馬県の太田市の広い土地で
日射取得も取れる場所で
わざわざ鉄骨にすることは
ないと思います。
いずれにしても、
これから木造というのは
主流になっていくと思います。
そうなると需要が増えるので、
木造価格も高くならざるを
得ないですし、木造がちゃんと
評価されて価格が付くと、
材木屋さんの儲けも少しずつ
増えて良くなると思います。
今は材木屋さんも
なかなか厳しいですからね。
後継者不足や産業的に
見ても問題があるところもあるし、
材木価格がきちんと評価されて
いないですからね。
若い人がそこに勤めても、
生活が保証されるという
体制ができなければ、
木造住宅が産業に及ぼす影響も
あると感じています。
さてこのウッドショックですが、
色んな住宅会社さんが
お話をしていますよね。
正直に言うと、
もういいんじゃないかと
思っています。
これはコロナのニュースと
同じ感じがしています。
コロナが何人が発生しました、
関西では〇〇です、
北海道では〇〇です、
注射を打ったら何か
発症しましたとか、
毎日いろんな情報がありますよね。
これらの情報をどんどん
入れていったら、やっぱり
疲れます。
下手すると鬱にも
なりかねません。
あくまで
個人的な考えですが、
ウッドショックは
問題ではありますが、
YouTubeなどで煽るような
ことを言うのは、プロとして
あんまり良いことではない
という感じがします。
問題提起はいいですが、
起きたことは淡々と処理をする。
場合によっては消費者の方が
不安にならないように
言い過ぎないことも1つの
マナーだと思います。
私なんかが言うのは失礼ですが、
僭越ながら少しお話をして
みました。
私が思う正しい解決方法は、
この状況をまずは認識して、
客観的に事実として受け入れて、
その上でなんとかならないか
別の方法を考えるという風に
していくことだと思います。
ずっとやっていたら
疲れてしまうので、
お気持ちはわかりますが
淡々と上手い方法を考えるとか
場合によっては待つ時は待つと
決める方が精神的にも
良いと思います。
今回のウッドショックは
残念ながら私も困っていますが、
永遠に続くことはおそらく
ないので、もしかしたら数年後には
そういう時代もあったなって
思い出になるかどうかわかりませんが
そういう風に考えてみるのも
1つの精神的な安定につながると
思います。
あまりこういうのは
動画で撮りたくないですが、
あえて撮ってみました。
ご参考になれば幸いです。