今回は壁の断熱について解説します。
壁の中に断熱材を入れるのを
内断熱と言います。
もう一つは壁の外、
建物の外側に断熱材が入るのを
外断熱といいます。
大きく分けて
この2つの断熱方法があります。
どちらがいいのかはいろんな状況が
ありますので言えませんが、
関東辺りで建てるのであれば
内断熱でも全く問題はなく、
性能的には十分と思います。
でもやっぱり寒い地域ですね。
冬場の一番寒い朝方の最低温度が
マイナス10℃以下になる地域ですと、
内断熱だと厳しいかなという状況が
生まれる可能性があります。
なぜかというと、
内断熱は壁の中に入れるので
どうしても壁の厚さ分しか
断熱材が使えません。
外断熱というのは外側に貼るので、
極端な話かなり厚いものを
どんどん貼っていくのも可能です。
ただその分コストはかかります。
あとは別動画
建てて数年で家が腐る?「壁体内結露」の防止方法を解説。
でも解説をしましたが、
家の中はどうしても湿気が出ます。
4人家族で10ℓくらい出るし、
室内干しをすればもっと出ます。
その時に湿気が壁の中に
入らないように処置をしておけば
いいんですが、仮に入った時に
内断熱ですと壁を伝って出るような
仕組みで湿気を外に出すことができる。
ただ外断熱の場合は外でペタッと
ストップしてしまいますので、
ここにもし仮に湿気が入った時に
かなり難しくなります。
最終的には
結露計算という特殊なソフトを使えば、
実際に湿気が入った時に
結露するのかどうか計算できます。
いずれにしても湿気のメカニズムを
よく考えてから採用しないと、
ただ断熱性能がいいからと言って
選ぶのはちょっと危険です。
また、内断熱と外断熱を一緒にした
工法というのもあります。
これはすごく性能は上がりますが、
その分お金も高くなります。
いずれにしても
内断熱、外断熱という工法があって
それぞれ問題がありますので、
よく吟味して決めてください。