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 | 2024.09.15

①タイルデッキが危険な理由②外構工事を分離発注する場合の注意点③延長保証は役立たない事もある④UA値へのコダワリが強い人が多いが・・・⑤これからも正直なYouTubeを目指します

今回は質問コーナーです。

この動画の撮影日は、日射がとても強く、外気温は日陰で40℃くらいありました。温度計を太陽光に当てて測定したら、44℃ぐらいはあったと思います。そのため、カーポートの下もすごく暑いはずです。私の家のカーポートには熱線ポリカの屋根がついていますが、全く熱線をカットしていない感じがします。

話はずれるけど、これだけ暑いと、タイルデッキというのは危ないです。ウッドデッキは木を使っているので、熱を表面から吸収して冷たい方に放出するため、「アチッ」という感じにはなりませんが、タイルには蓄熱性があるので、熱を吸収して貯めてしまいます。また、タイルデッキの下に土間コンクリートがあったら、タイルもコンクリートも熱を吸収してしまうので、小さいお子さんが間違って裸足で飛び出してしまったら、本当に危ないと思います。タイルデッキはウッドデッキよりも傷みにくく、洗濯物も干しやすく、硬いから傷がつきにくいというメリットがあるので、用途を限って使用すればいいですが、ウッドデッキのように高さを作ってプール遊びをするのはまずいと思います。ただ、決してタイルデッキを否定してるわけではありません。

ウッドデッキをつける場合は、1階の床の高さに合わせます。なるべくフラット感を出しながら、下に防草シートと砕石を敷いて、雨が降っても水が染み込むように、風で流れるようにしてウッドデッキを乾燥させます。たまに、この下にコンクリートを打ちたいというお客さんがいますが、コンクリートが蓄熱材になってしまうため、水が染み込みません。なおかつこの下が日陰だったりすると、コンクリートに苔が生えてグリーンになってしまいます。タイルデッキをつける場合は、ウッドデッキよりも低い位置にすれば、外に出にくくなるため危なくはないですが、たまに街中で見るタイルデッキの中には、絵のような感じのものもあります。これだと動きやすい反面、お子さんがまかり間違って歩いたりする可能性もあるので怖いですよね。また、照り返しが余計に来るので、日射遮蔽をせずにアルミ樹脂窓をつけたらすごく暑くなります。

さらに怖いのが、床断熱をする時です。基礎パッキンの入り口の幅はそんなにないのに、雨がバンバン降ったら、水が流れてジョイントの部分に染み込みます。コンクリート同士はくっつかないので、水が入ることでジメジメして、シロアリが入って行きます。建物を作っている会社さんならそういうことをわかっているはずですが、外構屋さんに後日依頼して施工してもらう場合、外構屋さんはこういう理屈があるということを知らない方が多いため、怖いです。それなのに、お客さんが「こういう風にしたい」と言えば、その通りにつけてしまいます。仮にシロアリの問題が起きても、建築屋さんには「うちに言われても困ります」と言われ、外構屋さんには「私は別に建築家じゃないし、そうやってくれと言われてやっただけだから」と言われるでしょう。結局は自己責任なんです。

こういうことをやっちゃいけないわけじゃないですが、変わったことをやる場合や、分離発注をする場合は、建築屋さんに相談をしてからの方がいいと思います。当社のお客さんのほとんどは、外構工事も一緒にご依頼いただいていますが、その理由としてお客さんがよく言うのは、「外構屋さんに依頼して家に被害が出ても困るから」ということです。エアコンの室外機というのは、エアコンとセットでお引き渡しするのが普通ですが、外構屋さんが施工した後にエアコン屋さんがセットすることもあります。そういう前提でエアコン屋さんが高さを考えてくれればいいのかもしれませんが、難しいですよね。そうすると、外構屋さんが後日エアコンをいじることになり、それが原因でガス漏れを起こすケースもあります。穴があると、1〜2年かけて少しずつガスが漏れていくので、引き渡しから1〜2年目は使えたけど、3年目ぐらいには効きが悪くなったりします。分電盤をリセットしてみても効かない場合は、電気屋さんが確認して、ガスが抜けているとわかるケースもあります。ただ、元々エアコンの機械に欠陥があったのかもしれないし、ガスが抜けた本当の原因はわかりません。

メルマガでも書きましたが、間違った使い方をして6年ぐらいでエアコンが壊れたというお客さんもいます。エアコンの保証期間は基本的には2年ぐらいですが、そのくらいでは初期不良なのか、故障したのかというのは判断がつきにくいことがあります。電気屋さんで5〜6年ぐらいの延長保証をつけられることもありますが、意味がないようなものもあります。連絡をすれば、そのメーカーさんの下請けさんが来てチェックをしてくれますが、以前次のようなこともありました。

お客さんから「エアコンの調子が悪い」と当社に問い合わせがあったので、「申し訳ないですが、まだ保証期間中だから、メーカーさんのメンテナンスセンターに電話して、メンテナンスを受けてください。」と教えてあげました。その後お客さんが連絡をして確認してもらったところ、「特に問題はないですよ」とのことだったんですが、エアコンをつけてみても冷えなかったそうです。「本当に問題はなかったの?」と思ってしまいますよね。結局は電気屋さんに確認してもらい、ガス漏れが起きていることがわかりました。元には戻ったけど、そういうのを見てしまうと「問題ないということにして保証してるのかな」と感じてしまいます。

一般的には、問題がないかどうかを確認してもらって、それでも不具合が起こる場合、保証期間内だったら新品に交換してくれるような気がしますよね。でも、おそらく交換してくれないと思います。私も過去に、「2年でこうなるのはおかしいから、交換できませんか?」と言ったら、「あくまでもメンテナンスをして、故障箇所があったらその部品の交換はするけど、問題はありませんので」と言われてしまい、ごまかしの延長保証のように感じたことがありました。即刻新品交換をしてくれる保証があるならいいんですが、なかなかないと思います。

さて、コメントの紹介に移ります。以下の動画に対してのコメントです。

▼断熱性が高ければ窓を大きくして良いのか?
https://www.kosodate-sekkei.co.jp/blog/dannetsu_mado_ookii/

この動画を見た方はわかると思うけど、「断熱性が高い家なら熱損失を抑えられるんだから、その分、窓も大きくしていいんじゃないの?」ということを言っている、某大手のメーカーさんがいました。断熱性が高い家の窓を大きくしても、結局はそこから熱損失を起こすことになるから、もったいないですよね。間違っているとは言えないけど、せっかく高性能な家を作っても意味がなくなってしまいます。

そんな中で、以下のコメントをいただきました。

「こういうことを言うと一般の施主の方々にイラつかれると思いますが、UA値への強いこだわりがある一方で、UA値の事をほとんど理解していない。これはC値にも全く同じことが言えます。求めるのにそれがどういう意味を持った数値(指標)なのかはわかっていない。それってすごく愚かなことです。悪い客がこだわりを強く持ち過ぎると悪い工務店(良い事しか言わない)に行きつくと思っています。」

UA値へのこだわりは強いのに、実際にUA値が何なのかを理解していない人が意外に多いというのは、私も本当にそう思います。UA値というのは、車で言えばエンジンの単体出力みたいなものです。エンジンの単体出力の馬力がすごくあったとしても、実際にそれを車に載せてサーキットを走る時には、エンジンだけのパフォーマンスでは早くならないですよね。馬力があるのはいいことだけど、結局は空力性能やサスペンションの動きなどが必要です。

他の動画でも言いましたが、UA値が低いことばかりアピールする会社というのは本当に多いです。昔はUA値が0.46以下になればアピールできたけど、今は0.2以下でないと「UA値」という言葉を使ってはいけないような感じになっています。ちなみに、あくまでも私の感覚ですが、UA値偽装というのも多いと思っています。実際に「絶対にG2じゃないだろうな」という家を見たこともあります。その会社はG2だと発表してたけど、どう見てもG2にならないような感じがしました。建てた方が「それでいい」と言っているならいいんですが、その家を見ていいなと思った人が、その会社を信用をして家を作って、実際に住んでみたらおかしいと思うようなことは、どこかで起こりえるだろうなと思います。

そういうのがまかり通ってしまうと、人間は味を占めるようになります。最近はそういうことがあるという話を、人から聞いたこともあるし、自分でも感じてはいましたが、実際に目の当たりにすると、「本当にあるんだ」「そういうことをやる人もいるんだな」とショックを受けました。ましてやそれが「高性能な住宅を作っています」とおっしゃっているような会社だったら、余計にびっくりしますよね。

次は、以下の動画に対してのコメントです。

▼大体の金額を教えてと言われても・・・
https://www.kosodate-sekkei.co.jp/blog/daitai_kingaku_oshiete/

今年の年明けぐらいに、メールで「大体の金額を教えてください」「◯坪の家を建てたいんだけど、これをつけたらいくらですか?」などの断片的な質問が多く来たんですが、率直に言うと、そういう質問をする方は当社では家を建てません。情報を得るためだったり、比較するためにやっているような感じがします。それが悪いことだとは言えませんが、お客さんにとってメリットにならない気がしますし、それを逆手に取るような業者さんも多いと思います。お客さんが来社してくれるように何とか誘導して、そこからセールスを始めるという感じです。

商売とはそういうものだとは思いますが、私はそういうのは好きではありません。当社はどちらかというと小さな会社で、そんなにたくさんの営業マンがいるわけじゃないので、当社みたいな家づくりが好きな方に納得していただくために、嘘偽りなく、ざっくばらんにお話ししたいと思っています。また、なるべくお客さんの時間を無駄にはしたくないし、お互いに誠実にやり取りをしたいという思いがあります。

それに対して、このようなコメントをいただきました。

「小暮社長に相談に乗ってもらえる施工範囲内の方々、うらやましい。社長の人柄や目指している家づくりは少し時間をかければわかる情報があるのに、残念だな。連接県の一ファンより。」

こういうことを言っていただけると、ものすごく嬉しいです。先日も、来年から家づくりが始まるお客さんから、このようなことを言っていただきました。その方は、奥さんがYouTubeで当社のことを知ってくれました。前々から家づくりの計画をしていたけど、どこで建てたらいいのかわからず、いろいろ考えていた時に私のYouTubeを見て「こういう会社で家を建てたい」と思ってくれたそうです。そこで「どこの会社なのかな?」と検索したところ、隣の市だとわかり、問い合わせをしてくれました。「施工範囲内で嬉しかった」と言ってくれたので、普段から一生懸命に頑張ってるつもりですが、より一生懸命に頑張りたいなと思いました。