https://youtu.be/0st3h_P3w4I
今回のテーマは、太陽光発電です。
当社のお客さんは、ほとんどの方が太陽光発電をつけていますが、中にはつけない方もいらっしゃいます。太陽光発電をつけない理由は何なのかについて、以前に私の考えをメルマガに書いたんですが、その後それに対して3名の方から感想をいただきました。そして、理由は2つあるんじゃないかということになりました。
1つは、ペロブスカイト太陽電池の存在です。前々から開発されていて、実用化に近づいてきたものなんですが、そのペロブスカイト太陽電池を推奨されている建築系YouTuberの方がいらっしゃるようです。いろいろ強い発言をして配信されるような方らしいので、その方の影響で検討する方もいるんじゃないかと思います。
ペロブスカイト太陽電池の利点は、薄いフィルムみたいなものなので、軽量かつ製造も簡単ということです。あとは何と言っても、原材料が国内で賄えるらしいので、隣国に頼らなくてもいいということが挙げられます。日々技術が進歩しているかもしれませんが、現状の問題点としては、耐久性が足らない、湿気に弱い、発電がいまいちということが挙げられます。
太陽光発電は元々、そんなに効率がいいものではありません。現状ある太陽光発電のパネルの中で一番いいものであっても、発電効率は22%ぐらいなので、太陽に当たっても実際に変換して使えるのは1/5ぐらいです。私はキャンプの時にポタ電を太陽光パネルで充電するんですが、太陽の位置に向けて直角に回していかないと一気に発電効率が落ちるので、1時間おきぐらいに動かして充電するようにしています。そうするだけで発電効率が全く変わったりするので、太陽光というのは微妙だなと思ってしまいます。
ペロブスカイトの発電効率はさらに悪くて、10%ぐらいになることもあるようです。例えばビルだったら、全面ペロブスカイトばりにするとか、円柱系にしてペロブスカイトを巻くと調湿材が当たっていいみたいですが、そういうところまでやらなくちゃいけないのはどうなんだろうと思います。また、耐久性に問題があった場合、全面に貼ってしまっていたら、剥がしてまた貼り直す必要があるため大変ですよね。
太陽光発電をつけないもう1つの理由として考えられるのは、太陽光発電をつけると固定資産税がかかるから、つけない方がいいという意見があることです。たしかに太陽光発電には、固定資産税がかかる場合もあります。屋根上に載っけるタイプのパネルを使っていて、10kW未満を自己使用している場合には固定資産税はかかりませんが、これが10kW以上になるとかかってきます。また、10kW未満でも、例えば店舗併用住宅みたいな感じで、1階がパーマ屋さん、2階は自分の家として使っているという場合にもかかります。これについては、商売をしていて利益が出るんだから仕方がないかなという感じはします。
あとは、屋根一体型のパネルを使っていると、10kW未満で自己使用でもかかるそうです。この場合は太陽光に対して固定資産税がかかるというよりは、高額な屋根材を使っているからその部分の価値が高いので、固定資産税が上がるという理屈らしいです。ハウスメーカーさんなんかの家はこれに該当すると思います。いずれにしても、10kW未満で、置き方で、自分で使っている分にはかからないので、大抵の方は固定資産税がかからないんじゃないのかなと思います。また現状、太陽光をつけないで生活している方の電気代は、かなりすごいことになっているんじゃないかなという感じがします。
ハウスメーカーさんの家に多いのが、太陽光発電をつけているのに、なぜか給湯器はガス給湯器を使っているというケースです。これは不思議に思います。お湯がないと生活が成り立たないので、給湯というのは絶対に必要なものですが、太陽光をつけたのであれば、おひさまエコキュートを使った方がいいと思います。蓄電池というのは太陽光で発電したものを貯めるわけです。おひさまエコキュートは単純に、それをすぐに消費してしまいます。でも感覚としては蓄電池と同じじゃないですか。必ず毎日使うものなのに、何でガス給湯器にしているのかが全くわかりません。おひさまエコキュートをつけた方がエネルギーコストもいいし、住んでいる方にもメリットがあるはずです。
北海道だとガスの方が安いというような条件もあったりするらしいですが、本州や暖かいところではそれには当てはまらないはずです。でも意外に、群馬県や埼玉県のお家を見てみると、ハウスメーカーさんの家ではガス給湯器をつけているところが多いです。何か私が知らない理由があるかもしれないので、ガス給湯器をつけるメリットがもしあるのであれば、コメントで教えていただけたらと思います。