今回は
耐震パネルについて
解説をさせていただきます。
まず「耐震パネル」を
知らない方もおられるかも
しれませんので説明します。
簡単に言うと、
家の壁の外側に
耐震性を高めるために貼るのが
耐震パネルというものです。
今はほとんどの会社さんが
耐震パネルを張っていると
思います。
建売住宅さんでも
ほとんど張っています。
個人でやってる大工さんは、
耐震パネルを張らないで
筋交い工法といって
壁の中に筋交いを入れて
家の耐震性を高めている
場合もあると思います。
さてこの耐震パネルですが、
実は色んなものがあります。
例えば木を固めた木質系のもの。
あとは外壁のサイディングの
ようにセメント系というのかな。
セメントみたいなものを
固めて作ったものもあります。
それから壁の中に張る
プラスターボードといって
ちょっと粉っぽいもの。
耐火ホード系ですね。
それを圧縮して作るような
耐震パネルというのもあります。
まとめると、
木質系、コンクリート系、粉系の
耐震パネルがあります。
どれも耐震性を高めるもので、
理屈としては同じです。
では何が違うのかと言うと、
例えばコンクリート系は
湿気を通しにくいという
傾向があります。
木質系は湿気を通しやすい
傾向があります。
逆に耐火ボード系は、
コンクリート系と木質系の
間ぐらいです。
何が言いたいかというと、
家の中で湿気が出ますよね。
その湿気が壁の中に入った時に、
湿気をなるべくスムーズに
外へ逃がすような事をしないと、
建物の骨組みが最終的には
水を含んで腐る事があるから
注意しなくちゃいけないと
いう事を別の動画でお話しました。
仮にコンクリート系の物を
使った時に、これは湿気を
通しにくいとします。
その場合は
水分が室内から壁の中に
入らないようにしないと、
湿気が入ったときに
出にくくなるので怖いです。
逆に木質系は湿気が
入っても通しやすいので、
中の湿気防止策は
気密が多少甘くても
何とかなります。
なので耐震パネルは
この構造を強くするという
意味もありますが、
こういうことも含めて
考えていかないと
場合によっては
怖い所があります。
これはそれぞれの
会社さんがどれを選ぶか
どのように処理をするのか
様々な考え方があります。
ぜひ皆さんも
選ばれた住宅会社さんに
こういう事をお聞きするのも
良いと思います。