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 | 2020.10.10

正しい床断熱の施工方法

今回は正しい床断熱の
施工方法を解説します。

別動画で
「天井断熱の正しい施工方法」を
説明していますので、
合わせて見ていただければ
参考になると思います。

天井断熱の正しい施工方法

正しい床断熱の施工方法を
みなさんに解説したいかと
言うと、ほとんどの家は
床断熱、内壁断熱、天井断熱、
という構成の家が多いからです。

なぜ床断熱や天井断熱を
やるのかと言うと、
一般的な見解としては
施工が簡単ということです。

昔からの工法なので、
ほとんどの大工さんは
出来るという自信が
あると思います。

ただ間違いを起こしている
ことがすごく多いです。

これは
「天井断熱の正しい施工方法」の
動画でも説明しました。

天井断熱の正しい施工方法

間違った方法を
延々と続けている大工さんは
多い感じが私はします。

今回はそのポイントを
解説します。

天井断熱は基本的に
桁の下あたりのラインに
断熱をします。

床断熱は床の土台に
断熱材を入れていきます。

この床で見たとおり、
ものすごく簡単に
見えます。

壁断熱は壁にスポッと
入れるし、天井であれば
天井に載せる感じ。

床断熱も上から落とすので
ものすごく簡単です。

私がよく言うのは、
どこの断熱が一番大変か?
という話です。

一番簡単なのは壁断熱です。

壁は垂直面なので、
筋交いが入っていなければ
姿勢的にもラクに
入れることができます。

床断熱も上から落として
その上に床材を貼るので
ラクと言えばラクです。

天井断熱は意外に難しいです。
詳しくは動画を観てください。

天井断熱の正しい施工方法

さて床断熱は
簡単なはずですが、
大工さんが勘違いを
しているところがあります。

床断熱の場合、
基礎パッキンがあって
そこから基礎内に空気が
入るような構造に
なっています。

これをやることで
床下を換気させて、
シロアリを寄せにくく
します。

ただマイナス面は、
夏は温かくて湿った空気が、
冬は冷たい空気が入ります。

この空気は流れてくれれば
良いですが、基礎には
立ち上がりがあります。

この立ち上がりに
空気がぶつかるので、
基礎内で回ったりします。

基礎から入った冷たい空気が、
部屋の中に入るかもしれないし
一番まずいのは壁の中に入って
しまうことです。

空気が壁の中に入ると
壁の中を駆け回ります。

例えばジャンバーの下が
閉じていなくて、
下から冷たい空気が抜けたら
暖かいジャンバーを着てても
ジャンバーとしての性能は
低下してしまいます。

極端な話、本来持ってる
断熱材の性能が100%だと
したら、最悪の場合は
50%になると言われています。

せっかく入れた
断熱材の性能が50%に
なるとかなりマイナスです。

もう一つ怖いのは夏です。

夏の空気は湿ってますよね。
湿った空気が壁の中に
入ったらどう思われますか?

中が不快になるのと同時に、
湿度がどんどん溜まります。

気密を高めるために
内側で気密を取ったとします。

そうすると室内は
良い状態になりますが、
壁の中は大変な状態になります。

なおかつ外側に貼ってある
耐震パネルを閉じ過ぎて、
湿気が抜けなくなります。

そうすると壁の中の環境が
どんどん悪くなって、
最終的には断熱性能が
低減してしまいます。

あともう一つ怖いのは、
結露です。壁体内結露。

結露を起こしてしまうと
断熱性能がさらに
低下しますので、
場合によってはカビが
生えてしまいます。

なので床断熱のポイントは
隙間なく断熱材を入れるのも
当たり前ですが、いかに
床下に入った湿気や空気を、
床を貫通してもってこない
ようにすることです。

でも正直、床断熱をしている
会社さんできちんと気密を
取っている会社さんはかなり
少ないと思います。

当然、高気密高断熱系の家を
つくっている会社さんは
やっているのが当たり前です。

袋入りのグラスウールを
入れて天井にグラスウールを
2〜3枚載せてるような
会社さんはこういう理屈は
ほぼ知られていない気がします。

そうなるといくら
壁に入っている断熱材が
16kの何cmだとか
天井に入っている断熱材を
2〜3枚重ねたの厚さに
なってると言っても、
それが機能しているか
どうかは全く別の話に
なります。

いずれにしても
こういうことを消費者が
全てチェックできるか
どうかは正直難しいし、
現場でどうなっているのか
見るのも難しいです。

なので知識として
こういうことを覚えて
おいてもらって、
住宅会社さんに色々と
聞いてみてください。

お客さん良いことを
知っていますねと、
その通りなんです、
当社はこういう風に
やってます、と言って
くれれば、本当に良い
工務店さんです。

そういうところに
お任せするのが一番
良いことだと思います。

ぜひ参考にして
いただければ幸いです。