今回は室温は
あてにならないという
事について解説をします。
家の中に温度計があって、
25℃と表示されているとします。
今は冬ですから、
外の気温が8℃とか
寒かったりしますよね。
皆さんが部屋に入った時に、
部屋が暖かいのか冷たいのか
温度計を見ますよね。
そうすると
この部屋は25℃だと
思いますよね。
勘のいい方なら
わかると思いますが、
25℃と表示されていても
寒いと感じる家もあれば、
暑いと感じる家もあります。
なぜそういう事が
起こるかというと、
人間は場所の温度だけで
暑い寒いを感じわけでは
ないからです。
ものすごく簡単に言うと、
壁や天井の壁面温度と
室温の平均を人間は感じる
と言われています。
※正式に言うと
冬と夏によって多少
違います。
例えば室温が25℃でも、
窓がアルミサッシだと
ものすごく寒いですよね。
冬場にアルミサッシの前に
立つと冷気を感じることって
皆さん経験したことがあると
思います。
これを専門的にいうと
冷輻射と言います。
部屋が25℃でも、
窓の温度を計ってみると
15℃ということがあります。
壁や天井は
断熱材が入っているので
15℃ということはありません。
ただこの断熱材が
ものすごく薄かったとします。
そうすると壁面温度が
18℃ということもあります。
もし床の断熱が良くなくて
気密も良くなくて、床下に
冷たい空気が入っちゃうと
床面の温度は低くなります。
室温25℃と窓の15℃を
足して2で割ると、
平均は20℃ですよね。
つまり温度計では
25℃ですが、実際に感じる
温度は20℃だったりします。
仮に朝方がマイナス2℃
とかになっちゃった時に、
20℃の温度を感じると
ちょっと寒いかなと
感じる場合があります。
これが低気密だと、
余計に寒く感じる事も
あります。
なので室温は
一部の場所の温度を
示していますが、
実際に人間が感じる
温度というものは
そうではありません。
要するに、
室温が何度あるから
暖かいというのはあまり
役に立ちません。
例えば室温が25℃で、
壁面温度が24℃だった、
足元の温度は24℃だった。
とすると、
家全体のバランスが良いです。
どこにいても
暖かく感じるということですね。
もっと言うと、
壁面温度15℃・室温25℃の家より、
壁面温度22℃・室温20℃の方が
体感的に暖かく感じます。
そうするとわざわざ
25℃にする必要がないから、
エネルギーがいらなくなる
という風になります。
要はそういう室温だけじゃない
家づくりをした方が、
最終的には気持ちも良いし、
電気代もかからないとう事を
言いたいんですね。
ぜひ皆さんも室温だけに頼らない
家づくりをしていただければと思います。