今回も質問コーナーです。
一つ目の動画のタイトルです。
▼気密は複数の手段で確保するべき理由
この動画に
例えば20年後の
メンテナンスで
気密性を向上させる
ことはできるのか?
とコメントがありました。
20年後に気密性を
向上させるメンテナンスは、
単純に言えば内側の
気密シートをもう一回
貼るのがあるかも
しれません。
壁を全部剥がして
気密シートをまた
貼るのは難しいので、
壁のボードの内側に
もう一回気密シートを
貼ってまた押さえることが
必要だと思います。
ただ内側に
気密シートを貼って
ちゃんとボードで
押さえている状態であれば
10年経っても気密が
落ちる率は少ないはずです。
発泡ウレタンの場合は
どうなのかなという気は
しますけどね。
発泡ウレタンは
自己接着しているので
なかなか隙間は空きません
というデータは出ていますが。
よく高気密住宅というのは
C値=1.0以下と言います。
劣化する分を
考えていったら、
30%増しぐらいの
0.7ぐらいが良いと
いう方もいます。
これが発泡ウレタンで
あればもうちょっと
高めておいた方が
安心かなと思います。
あと気密の劣化というと、
窓の劣化があります。
特にアルミサッシは
やわらかいものなので、
窓が歪みやすくて
隙間が増えていきます。
コメントをくださった方は
パッシブ認定レベルという
話をしているので、
樹脂サッシを使わないと
パッシブ認定レベルに
なりませんからね、
大丈夫かな思います。
次のタイトルです。
▼一種換気を付けても快適にならないケース
この動画のコメントで
一種換気を付ける予定の方が、
完成間近の家で何かするべき
対策はありますか?と
聞かれています。
完成間近の家で
何か対策をするのは
正直なんとも言えません。
申し訳ないですけどね。
一種換気は
このパターンで
機能しないだろうなと
いうのがあります。
それは気密が
上がっていない家です。
空気の漏れが多いわけです。
一種換気を付けるときは
まず気密性能を上げて、
余計な漏れをなくすことが
前提になります。
気密を上げないのに
一種換気をやって、
カタログ数値で
85%だどうだと言っても、
えっ?という感じがします。
私の知り合いに、
岐阜県のオオトリさん
という方がいて、
この方が一種換気は
どのくらい作動しているか
計算をしたらしいです。
家の性能によって
違いますが、
カタログ通りの交換率に
なるのはケースバイケースに
よるし、相応になっていない
家も数多くあると聞きます。
いずれにしても
あまり機械を過信するのも
良くないので、
換気もいいんだけど、
その前に断熱や気密、
日射取得、日射遮蔽を
やった上で換気を考える
ことが重要です。
ZEHクラスの
断熱性能で気密性も
上がっていなくて、
すごく高価な
一種換気を付けても
どうなのかなと思います。
順番が逆ですね。
今回は以上です。