今回は普段とは
シチュエーションが
違います。
動画を色んな方が
観てくださってる中で
気づくことありました。
動画に対して質問を
頂くのですが、その質問が
ものすごく良いのです。
なぜかと言うと、
家づくりを考えている
皆さんの疑問を
ダイレクトに表してるもの
だからです。
なのでそれを具体的に
もうちょっと詳しく
図を加えながら答えるのも
なかなか良いと思って、
今回はそういう企画で
動画を撮りました。
早速ですが、
1つ目の質問です。
以前に投稿した動画、
「大手はなぜ樹脂サッシを使わないのか?」
にいただいた質問です。
これは松尾先生との対談です。
全ての大手
ハウスメーカーさんとは
言いませんが、ほとんどの
大手ハウスメーカーさんは
未だにアルミ樹脂サッシを
使っています。
樹脂サッシは使いません。
その正確な理由は
なかなかわかりません。
松尾先生曰く、
コストの問題があるんじゃ
ないかという話でした。
アルミサッシから
樹脂サッシにすると、
一基あたり何十万円か
お金は上がります。
それが年間1万棟も
やっていれば
とんでもないコストに
なるわけですから、
大きな会社さんは
そういうところは
すごくシビアみたいです。
ただ言い方は悪いけど、
坪100万円するなら
30万円ぐらいは
いいんじゃないかと
個人的には思います。
そもそも、
国の基準が低いです。
ZEH基準にしても、
あの基準は
アルミ樹脂サッシでも
クリアできてしまいます。
松尾先生がよく言う
言葉が「優等生」だと。
大手ハウスメーカーさんの
家は優等生と仰います。
大手さんは国の基準を
3割アップする感じです。
でもそもそも、
その基準はものすごく
低くて平成11年の基準です。
なのでアルミ樹脂サッシで
OKなわけです。
工務店は色々あって、
すごい人もいれば
そうでない人もいます。
未だにグラスウールの
施工を間違っている人も
いるし、構造用合板に
ベニヤを貼る人もいます。
下手をすれば
建売より最悪なことも
あると思います。
消費者の方がすれば
こういうことが怖いので
高くても大手にいく
気持ちはわかります。
ハイレベルな施工は、
やっぱり中小工務店しか
できません。
さて動画にコメントを
くださった方は実際に
大手ハウスメーカーさんで
家を建てた方なのでしょう。
このようなコメントです。
大和ハウスでアルミの
ペアガラスサッシを
10年間使用後、
全室に樹脂サッシの
内窓をつけたと。
それから8年が経ち、
夏は-8℃、冬は+8℃くらい
体感温度が違いましたと。
以前に北海道で
数年過ごした経験があり、
冬に家の中が快適なのは
二重サッシにしているのを
知っていたから、今回も
そのようにされたと。
大手ハウスメーカーさんは
断熱性能が高くて快適な
イメージを打ち出しているが、
樹脂サッシを採用してから
言うべきだと。
家を購入するときに
聞いた説明では、東京都は
防火の点で樹脂や木は
使えないと。
こんなコメントでした。
確かに東京は防火の点で
使えない場合もありますが、
最近はYKKさんでも樹脂で
防火窓を出してますので、
防火シャッターを付ける
方法もあるはずです。
いくら我々が
大手ハウスメーカーさんの
性能が良くないと言っても、
消費者の方はCM効果も
あるので、そんなことは
ないと思っちゃいます。
ただこういうコメントを見ると、
やっぱり実際は違います。
この前、当社の
モデルハウスに来られた方が
こう仰っていました。
いろんなハウスメーカーさんを
2年ぐらい回ったそうです。
ハウスメーカーさんの家は
高性能と思っていたそうですが、
最終的に違うと思ったことが
あったようです。
奥さんが暖かい家が欲しいと
言ったら床暖房を提案された
そうです。
全室に付ければ暖かいですと。
これは確かに合っています。
ただそれは本質ですか?
という話ですよね。
アルミサッシを使っていて、
ましてや設計や日射取得などの
話が全くなしに床暖房を
付けましょうというのは
ありがちなパターンです。
大きな会社さんは、
寒いとすぐに床暖房を
付けましょうと言います。
こういうところは
消費者の方も違和感を
感じた方がいいと思います。
確かに床暖房はすぐに
温かくなりますが、
体感して勘のいい方なら
わかると思いますが
すごく熱くなります。
表面温度が27〜8度に
なるので、足元が熱すぎて
バランスが悪い感じがします。
頭寒足熱という言葉が
ありますが、頭の辺りよりも
足元が2度ぐらい高い方が
人間としては心地が
良く感じます。
足元がすごい暖まると、
頭の辺りがボーっと
してきます。
それから床暖房は
ランニングコストが
高くなります。
断熱性能が悪い家で
床暖房をガンガン付けると
本当に電気代で
ビックリします。
そうすると、床暖房を
使わなくなります。
そこで壁掛けエアコンを
付けると今度は足元が
寒いとなります。
やっぱりこれは
本質ではありません。
消費者の方も
こういうことに対して
違和感を持った方が
良いと思います。
実際にこういうコメントも
いただきましたしね。
くれぐれも
お気を付けいただけばと
思います。
では次にいきます。
動画のタイトルは
「天井断熱の正しい施工」です。
このようなコメントです。
二世帯住宅で2階リビング、
勾配天井を検討していますと。
色々調べたところ、
夏は暑い、冬は寒い、
というデメリットが
気になりはじめましたと。
断熱材は
現場発泡ウレタンの
硬質ウレタンフォーム、
窓はAPW330で
アルミスペーサー、
ペアガラスの予定ですと。
この場合、
勾配天井はオススメでは
ないでしょうか?
というコメントでした。
さてこれは
なかなか難しいです。
やっぱり間取りが
わからないと全く
わからないからです。
この方が住む地域も
わからないので、
正直何とも言えません。
現場発泡ウレタンは
硬質ウレタンフォームなので
悪くありません。
硬質ウレタンフォームは
軟質よりも水分を
含みにくくて性能も
高くなります。
ただこれも
厚みがわからないと
何とも言えません。
熱伝導率は
確かに0.02で良いけど、
厚みで熱抵抗値を測るので、
硬質ウレタンフォームを
入れたからいいという
ものではありません。
APW330で
アルミスペーサーとの
ことですが、
アルミスペーサーは
やめた方がいいです。
例えばガラスが
外で冷えたとします。
アルミだと枠部分で
熱が伝導して室内に
熱が移動します。
せっかく樹脂窓を
使ってもスペーサーで
熱が伝導してしまう
ことがあります。
なので
アルミスペーサーは
使わない方がいいです。
スペーサーを
樹脂にしたからって
そんなに値段が上がる
ものではありません。
APW330を使ってるから
大丈夫と思っていても、
スペーサーのところで
熱損失を起こすことが
あります。
お気をつけください。
今回はこれで
終わりにします。
皆さんの参考になれば
幸いです。