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ホーム > ブログ > YouTube > ①構造用合板から湿気が抜けづらい②防湿気密シートを貼ると壁の中が真空になるのか?③付加断熱の防水方法は様々
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 | 2023.01.09

①構造用合板から湿気が抜けづらい②防湿気密シートを貼ると壁の中が真空になるのか?③付加断熱の防水方法は様々

今回は質問コーナーです。
まずは最初のご質問です。

▼①ユニットバス下の湿気を処理する方法②屋根断熱で小屋裏に溜まった湿気はどうなるか③30倍発泡なら防湿気密シートはいらない?④EXハイパーは地震に強いのか?
https://www.kosodate-sekkei.co.jp/blog/ub_shikke_shori/


我が家はua値0.39、
気密測定はしてません。

屋根断熱アクリアグラスウール
120プラス140ミリ合計260ミリ、
気密シートが、マグイゾベールの
可変式気密シート、
壁がアクリアの120ミリグラスウール、
外部シートタイベックシルバー、
床断熱スタイロフォーム90ミリ、
2階建て96坪です。

構造合板なのですが、
我が家は針葉樹3尺の10尺
9ミリになりまして、
湿気が抜けにくい+内部結露などが
心配です。

というコメントです。

断熱的には天井も
ちゃんと取れていますし、
気密シートも可変式で
壁もアクリアの120mm、
床も90mmですから
全く悪くないですね。

これでUA値0.39ということは
窓も樹脂窓だと思います。

当社の性能も大体この辺りですね。

この方が仰っているのは、
骨組みの外側に張ってある
構造用合板がベニヤに
なっていると。

このベニヤは、
使っても耐震性能的には
別に問題ありません。

決定的な違いは、
湿気が出やすいかどうかです。

例えば針葉樹合板を使ったとしても、
付加断熱なんかの通気させない
方法であればベニヤでも良いです。

今回みたいなグラスウールを使って
気密シートを貼って、通気をさせる
という方法でベニヤを使うと
壁の中で結露をした時に
困っちゃうことになります。

この方の家は断熱性能が
高い家になっていて、
気密シートも貼ってあって
窓も恐らく樹脂であるときに
換気がうまくできていれば
そんなに事故が起こる可能性は
少ないかなという感じがします。

ただ間取りにもよりますが、
日当たりがすごく悪い場所に
ランドリールームがあって、
そこでいっぱい洗濯物を干して
その湿気がずっと溜まっているとか、
たまたまそこに気密シートが
うまく貼られていなくて
そこから中に入ることも
考えられなくもないから
絶対とは言えません。

現状として外側の構造用合板を
張り直すことは不可能ではないけど
難しいので、特に湿気が溜まりやすい
場所には湿度計を置いてやるとか、
換気をやるとか場合によっては
洗濯物をいっぱい干す時は
きちんと除湿した方が良いです。

手間は掛かりますが、
そういうのを日頃から
お気を付けいただければ
良いと思います。

では次です。

▼付加断熱は通気層がいらないのか?
https://www.kosodate-sekkei.co.jp/blog/fuka_dannetsu_tsuuki/

まず防湿気密シートを貼ると
室内が真空状態になると
YouTubeで言う人がいるんですか?

私は絶対ならないと思いますが(笑)。

シートを貼っただけで
真空になるなんてことは
あり得ません。

確かに防湿でビニールだから
水分を含んだ空気を
シャットアウトするというのは
わかりますが、それで真空に
なることはないです。

さて付加断熱をして
気密シートを貼っても、
絶対に中に湿気が入らない
ということはあり得ません。

仮に湿気が入ったとしても
中が暖かい状態だから
夏の湿気を飛ばすのと同じで
水分が蒸発するという意味だから
ご質問の通りです。

では中はいいけど、
外から入った時にその水分は
どこに行っちゃうの?という
疑問ですね。

付加断熱をしたとしても、
外側の防水をしなくちゃ
いけないのかという疑問があります。

もちろん付加断熱をしても
基本的には外側に防水をしています。

ただその防水の位置を
どこでするのかという
問題があります。

例えばグラスウールで言えば、
湿気が入らないように
防湿気密シートを貼って
湿気が入らないようにします。

仮に入ったとしても、
中が暖かい状態なので
水分が乾いてしまうという
考え方です。

要は外側に張った付加断熱は
テーピングをして留めるけど、
そこから水が入った時に
構造用合板まで行っちゃうと
困っちゃうから、極端な話、
ビニールシートでただ防水するだけ
というのもありです。

他にもいろんな方法があって、
外側のプラスチック系のボードが
防水性能を持ったものでテーピングを
かなりしっかりしたものを貼って
防水層として処理したときに、
それも剥がれるか・剥がれないかは
仕上げによって剥がれるような
ものではないです。

Sto外壁でも塗る時は
中側に防水を取っているはずですし、
構造用合板の外側の付加断熱は
あくまでも水を含まない前提だし、
仮に含んじゃっても躯体の中に
入れないようにやっているはずなので、
よく調べてみた方が良いでしょう。

世の中にはいろんな工法が
あるのでなかなか難しいですよね。

私も全ての工法がわかっている
わけではないので、
新しい工法ができる度に調べたり、
場合によってはメーカーさんから
資料を取り寄せたり
メーカーさんを呼んで
質問したりして調べたりします。

意外にメーカーさんでも
よくわかってない方もいます。

ではどうするのかと言えば、
原理原則に従うだけです。

カタログをもらって
自分の都合の良いように
作っている人もいますからね。

いずれにしても、
我々住宅を作る者がちゃんと
勉強しなければいけない
という風に改めて思います。