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 | 2024.10.15

①紫外線が当たって床材が剥がれた②土台に最適な木材は何か?③私が違和感を感じる住宅会社のHP④もう勉強は充分!?

今回は質問コーナーです。

まず最初の質問です。私が以下の動画の中で某ハウスメーカーさんの名前を言ったため、それに関連する質問をいただきました。

▼地震保険に加入した方がいいのか
https://www.kosodate-sekkei.co.jp/blog/jishin_hoken_kanyu/

「我が家で16年前に、1・2階の洗面とトイレに、〇〇社製のNEWオーマイティーフロアというフローリングを採用しました。この床材が超欠陥品で、我が家も最近になって表面が剥がれてきて困っています。ネットで情報を調べたのですが、〇〇社は、“紫外線が当たるところでの使用の場合は剥がれることがあります”と言って逃げるそうです。絶対とは言えませんが、きっと大地震が来て〇〇の家が倒壊しても、何らかの言い訳をして逃げてくると思います。私も社長さんの意見と同じく、地震保険に加入するくらいなら地盤改良や構造体にお金をかけた方がよっぽど良いと思っています。」

ネットで検索すれば出てきますが、オーマイティーフロアは本当にめくれ上がってくるようです。紫外線が当たるところでの使用は剥がれることがあるとのことですが、普通はないことです。私もそんなものは見たことがないし、もっと言えば、そんなものを販売してはいけないと思います。

住宅で紫外線が当たらない場所で使用するとなると、屋根裏部屋のような場所で使わなければいけません。でも決して安いものではないですし、屋根裏部屋に使うのはもったいないですよね。某大手ハウスメーカーさんは儲かったわけだから、本当に欠陥品なんだとしたら、気持ちよく直してほしいと思ってしまいます。車の場合はリコールになるはずですが、家の場合はそうはいかないんでしょうね。

次は以下の動画に対してです。

▼3種類の木を解説しました
https://www.kosodate-sekkei.co.jp/blog/zaimoku_kaisetsu/

「ヒノキの無等級材について質問なんですが、今プラン中の終の棲家、土台に使用する木材がヒノキの無等級120角なんです。無等級を調べると、管理されていない木材となっています。耐震等級3で構造計算をした事務所に聞くと、強度は大丈夫ですと回答が来ました。無等級のヒノキの強度基準があるみたいです。ほとんどのヒノキは無等級だと言われました。実際のところはどうなんでしょう?無等級でもランクはあるのでしょうか?予算もあるので高価なヒノキは使えません。小暮さんは土台にどんなヒノキを使っておられますか?また、無等級でもおすすめの木材はありますか?」

最初に言っておくと、明確な回答はできません。土台はコンクリートの上に載っかっていて、その上に柱や梁があって荷重がかかるので、めり込み強度に対するところが一番求められます。そうなると、柱や梁とは求められるものが変わってきます。

あとは、シロアリに対して規制されているところもあります。昔はヒノキやヒバを使えば、薬剤処理は申請上省けるということがありました。スギなどを使う場合は薬剤処理をしなければいけませんが、無等級材の場合はしなくてもいいということになります。当社ではヒノキやヒバを土台として使っていますが、一応ホウ酸処理はしています。私の経験では、地震が起きても何ともなかったですし、めり込み強度に関しても特に問題は起きていません。ただ、構造計算上のルールはそうなっています。

土台まで集成材にするというのは悩ましいです。コンクリートに接していて、コンクリートの水分を吸いやすいからです。先ほど言ったようにヒバやヒノキでも悪くないと思いますが、詳しい方がいらっしゃれば教えていただきたいと思います。

次の質問です。

▼紹介が難しい理由と工務店が見つからない理由は同じかも
https://www.kosodate-sekkei.co.jp/blog/shoukai_koumuten_riyu/

「今回のお話ですが、社長さんが言われることは本当にそうだなと思います。美味しいものを食べたい時、食べログで検索すればランキング通りの満足感が得られるか?というと、大体は期待を裏切られるんですよね。やはり、自分自身の足を使い、自分でちゃんと勉強して知識を得る。そして、何件か気になるところで見積もりしてもらって正確な相場を知るという、面倒だけど地道な手順を踏んだ人が、失敗の少ない家づくりができるのだと思います。」

あくまでも私の視点での話ですが、住宅会社のホームページを見た時に、「こういう会社はやめたほうがいいんじゃないかな?」と思う会社があります。現場の施工に関する情報や写真が出てこない会社は、どうなのかなと思ってしまいます。悪いわけではありませんが、そういう会社が好きなら、施工についてちゃんと調べた方がいいです。完成した写真、内装やキッチンの写真、地鎮祭や上棟時の写真はあっても、基礎の写真は載っていない会社というのは意外とあります。そして、設備に関することにはすごく一生懸命だったりします。安全で長く住める家をお求めであれば、そういうホームページを作っている会社を選ぶのはいいとして、施工に関することはちゃんと聞いていただきたいと思います。

モデルハウスやオープンハウスにいらっしゃる方と家づくりについて話す時に、私からしたら一生懸命勉強している人だなと思っても、本人からしたらまだ勉強が足りないと思っていらっしゃる人がいたりします。私としては勉強もいいですが、基本的なことがわかっていればいいので、住宅会社を選ぶというところに力を入れて、いろんな話をしてみるべきだと思います。

あとは、優先順位を決めずに勉強だけしている人もいます。最近は、コミュニケーションを取るのが不得意な人が多いです。そして、人と話すことが苦手な人は、勉強することでバリアを張って、不安を解消する傾向があります。勉強が悪いわけじゃないですが、それ以上勉強しなくてもいいんじゃないかなと思う人が増えた感じがします。

また、松尾先生が言っていたとか、松尾先生の本に書いてあったからと、すぐに信じてしまう人もいます。たしかに松尾先生はすごい方なので、そうなるのもわからなくはないですが、あくまでもそれはこういうシチュエーションの時にやったらいいという話であったりもします。「但し」という部分が抜けているということです。ケースバイケースなので難しいですし、今はYouTube動画がたくさんあるから仕方がないことだとは思いますが、そういう感じがしています。

何度も言いますが、優先順位は早く決めた方がいいです。どんな家を作りたいのか、予算はどれぐらいなのか、何が譲れないのかということを決めずに勉強していても、工務店を探せないと思うからです。全てを100%満足できる家を作るのは難しいです。それを妥協という風に捉えられると困ってしまいますが、本当にそう思います。

私もお客さんと初めて打ち合わせをする時には、「何でもいいので優先順位を決めてください。」と言います。どういう風にしたいのかがわからないと、間取りを書けないからです。勉強し過ぎている人は、なかなか優先順位を決められません。どんどん欲望が出てきてしまうので、予算もアップしてしまいます。でも予算はそんなにかけたくないから、どうしようと悩むことになります。

逆に優先順位がパッと出てくる人は、すぐに間取りを書くことができます。また、車をここに置いてお庭をこういう感じにするとか、床下エアコンはここにつけてこちら側を暖めるという風に説明すると、「なるほど。」と聞いてくれます。そうすると、間取りを決めるということに関して力を削げるので、造作や庭づくりなど、他のことについて考えることができますよね。要は力の配分を変えることができます。

間取りが決まっていなければ造作のことは考えられないし、収納計画もできません。そこで家づくりがストップしてしまいます。その時間が長くなると疲れるし、楽しくなくなりますよね。一方、間取りをスパンと決められれば、何となく完成した姿が見える感じがします。頭の中でイメージできるので、お客さんにも想像しながら現場を見てもらえれば、楽しいと思います。

優先順位を決めることは、ものすごく重要です。優先順位がどんどん変わったり、予算と優先順位とが合わなかったり、欲が増えすぎてまとまらず悩む人もいらっしゃいますが、これらのことを参考にしていただけたらと思います。