あまり知らないと
思いますが、
劣化対策等級って
ご存知ですか?
劣化対策等級は
長期優良住宅の7項目の
中のひとつです。
長期優良住宅というのは、
7つの項目をクリアする
ことで、75年とか
3世代にわたって
住み続ける家をつくり
ましょうという制度です。
長期優良住宅に
認定されると補助金が
もらえます。
その7つの項目の
一つに劣化対策等級3
というのがあります。
劣化対策等級3は
最高等級になります。
あるお客さんから
ご質問を受けました。
某住宅会社から
当社の家は
劣化対策等級3なので
ものすごく耐久性が
ある家なんです、と。
お客さんからは、
その劣化対策等級3は
すごい家なんですか?
というご質問でした。
みなさんはなんとなく
オチがわかっていると
思いますが。
まず前提条件から
話をすると、そもそも
長期優良住宅というのは
そんなに性能が良い
家ではありません。
言い方が失礼でした。
長期優良住宅を
クリアすれば
良いという家です。
長期優良住宅を満たす
ラインがあるとして、
そのラインを越えたらです。
少し超えても
長期優良住宅ですし、
はるかに超えても
長期優良住宅です。
なのでウチは
長期優良住宅ですと
言ってもランクがあります。
この違いは
すごく大きいですよね。
ギリギリのラインで
やってる長期優良住宅は
正直そんなに性能は
高くありません。
7項目の中の一つに
断熱等級4というものも
あります。
他の動画で解説しました。
断熱等級4(最高等級)は
そんなにすごくないので
観てください。
この劣化対策等級3の
家は、単純に言うと
白アリ対策がして
あるとか、床は
ベタ基礎になっている
とかです。
あとは外壁通気工法と
言って外壁の外側に
通気できるように
なっているとか、
そういうものです。
それができていれば
劣化対策等級は最高に
なってしまいます。
おそらくですが、
今建てられている家で
劣化対策等級3に
あてはまらない家は
そんなにないんじゃ
ないかと思います。
失礼な言い方かも
しれませんが、
個人の大工さんで
そういうことがわからず
ローコストでやっている
会社さんとかは、
劣化対策等級の項目の
1〜2個しかクリアして
いないとなるかも
しれませんが。
おおむね、
劣化対策等級3には
なっていると思います。
そんな難しい工事では
ないし、そんなにお金が
かかるわけでもないです。
要は私が言いたいのは、
劣化対策等級3だから
すごいとか、断熱等級4
だからすごいということを
セールストークとして
使う会社さんは多分、
そんなにいい家じゃない
ということです。
長期優良住宅は、
単純に言うと国として
ここまでの家を作って
もらいたいという指針だと
思った方が良いです。
ここまでは作ってねと。
ただそれよりもどんどん
上にいった方が良いのは
事実です。
長期優良住宅でも
もっと上のレベルの家も
ありますからね。
なので長期優良住宅を
クリアするための家を
つくって補助金をもらって
喜んでいるのは、
トータルでは多分、
得はしないと思います
特に長期優良住宅を
クリアすれば奨助金が
もらえて税制の免除が、
と言いますけど、結局
長期優良住宅をクリア
しても、耐震性は
そんなに高いわけでは
ないし、窓だって
良い窓を使っているわけ
ではないし、断熱性能も
そんなに高くありません。
最終的には
ランニングコストも
かかるし、メンテナンス
コストもかかります。
言葉のマジックで
最高とかいう言葉に
みなさんどうしても
引っ張られると思います。
でもググってもらえば
わかるようなことです。
あとは私の動画など
よろしければ参考に
していただければ
わかりやすいと
思いますのでね。
最高とかそういう
すごい言葉にはご注意
いただいた方が良いと
思います。