今回はリフォームについてお話します。
最近なぜか、うちに問い合わせのメールが多く来ます。昨今は新築住宅のコストが上がっているので、予算的に厳しい人が多い。かと言って建売住宅は大きさとかの部分で問題があるから、中古住宅を買ってリフォームするとか、実家をリフォームするとか建て替えしようと思ったんだけど、今の家をリフォームして綺麗にしたいというようなことをお考えなのかなと感じます。
リフォームって難しいのが、「開けてびっくり」ということがあります。私が昔経験したことで言うと家の中が水漏れを起こしてて腐ってカビが生えちゃってて、土台も腐っててシロアリに食われてる状態がありました。土台の上に柱が乗っかってるから、それを取り替えるにはジャッキアップをして、土台を引っこ抜いて新しい土台を何とかして入れてまた戻すということをやるとどう考えてもすごいことになりますよね。そうまでしないと難しいんじゃないかという家もあったりします。リフォームっていろんな事情があったりするのではっきり言って難しいんです。
リフォームは基本的には4種類あります。まず機械の取り替えリフォーム、次が化粧直しリフォーム、そして断熱リフォーム。さらに上をいくとリノベーションになります。ただ、リノベーションまでいくと、やる方はかなり少ないと思います。
機械・化粧直しだったらうちじゃなくて町場のリフォーム屋さん・JAさんとかジョイフル本田さんでもいいと思う。ただ断熱・気密リフォームとなると意外とハードルが高くなってきます。問い合わせをいただいた方と話が繋がらないのは、予算が合わないからですね。ざっくり言うと桁が違うぐらい。
でもなかなかそこまでの感覚を持ってる方は少ないと思うし、仮に2000万〜2500万円かけるとしてもきちんと対応できるリフォーム屋さんは正直いないと思います。リフォーム屋さんってバカにするわけじゃないけど、断熱・気密に対する意識がすごく低いです。
リフォーム屋さんに聞いたところ、断熱材は一般的なグラスウールを使用していて厚さは多分10cmぐらいで。密度は普通と言われました。しかし、具体的な情報が不明確で、あまり詳しく説明されなかったようです。断熱リフォームが行われたのに、その効果が本当にあるのかどうか疑念が残ります。
日本の住宅リフォームは、施工の品質や情報提供に課題があることが指摘されています。ホームセンターやJAさんの仲介によってリフォームがビジネスとして成立し、消費者も新築よりもリフォームが安く済むというイメージを持っているので、正しいリフォームを行うためには適切な認識が必要です。
リフォームは新築よりも難しい作業です。リフォームを検討する際には、慎重な計画と信頼できるリフォーム業者の選定が重要です。