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 | 2021.08.25

①温暖化を考えると日射取得はしない方が良い?②南を向いていない家の問題点

今回は質問コーナーです。
まずは最初の動画です。

▼適正な断熱性能はこのように考える
https://www.kosodate-sekkei.co.jp/blog/matsuo-3-vol14/

松尾先生との対談動画ですね。
この動画にコメントをいただきました。

今後、異常気象は
当たり前の世の中で、
日射遮蔽は当たり前の話だと。

過剰な日射取得は
裏目に出る可能性が高いと思うので、
取得型ガラスはやっちゃ
いけないのでは?と。

確かにおっしゃっていることは
合っていますよね。

過剰な日射取得、
南側を全面ガラスに
してしまうとかですね。

この動画でも解説していますが、
日射取得をやるということは
逆に日射遮蔽も必要になります。

これはバランスです。

また建てる場所によって
建物の向きもあるし、
気候もあります。

建てる地域に応じて
やる必要があります。

なので過剰な日射取得や
過剰な日射遮蔽はダメです。

よく言われるのは、
UA値を下げるために
南側の窓を小さくする、
みたいな話があります。

そうすれば熱損失は
減りますからね。

これはもしかしたら
過剰な日射遮蔽かもしれません。

その結果、
何が起こるかと言うと、
日射取得が減りますから
場合によっては寒い家が
できあがります。

では日射遮蔽と日射取得は
どちらが大事なのか?
これは難しいです。

松尾先生と私で
議論になったこともあります。

その時に松尾先生は、
温暖化で気温が上がるとしても
冬場の日射取得をしないと
エネルギーコストはかかると
仰っていました。

夏場の冷房よりも
冬場の暖房の方が倍ぐらいの
ランニングコストがかかるからです。

日射取得を促進しない限りは、
ランニングコストが下がらない
ということですね。

これは私も本当に
その通りだと思います。

なので当社の家は
基本的に日射取得できるように
大きな窓ガラスを南側に
付けています。

もちろん、
庇やアウターシェードで
ちゃんと日射遮蔽もします。

その結果として、
ちゃんとエアコン1台で
冷暖房できていますので、
問題ないと思います。

では次です。

▼家は道路と平行に建てるべきか?
https://www.kosodate-sekkei.co.jp/blog/ie_douro_heikou/

一般的な家はみんな
道路に平行に建てています。

それに対してどうなの?という
問いかけみたいな動画ですね。
ぜひご覧ください。

それに対して
コメントをいただきました。

家を斜めに建てようと
検討していますと。

三角形になる裏庭に
枯山水を作って、
風呂場から楽しみたいと
思っていますと。

近隣と違う方向の家になるので
不安でしたが、勇気を持てましたと。

日本人は他と違うことを
やろうとするとものすごく
勇気がいりますよね。

当社でも、
道路とは平行にならない家を
建てることは多いです。

日射取得も日射遮蔽も
しやすいから、太陽の動きが
ものすごく読みやすくなります。

当然、
住み心地も良くなります。

一般的に道路と平行に建てるのが
正解みたいなことを仰る
営業マンもいます。

正しくはないですが、
間違っているわけでもありません。

ただ見方として、
住み心地の良い家をつくるなら、
道路に平行に建てることはない。

理論的に考えると、
冬場の太陽の角度は短いので、
家が南に向いていなければ
家の中で温度差が生まれます。

夏なら日射が当たり続ける、
みたいなことが起きます。

家を南に向ければ、
冬は日射取得ができて、
夏は日射遮蔽が上手にできます。

敷地に余裕がない都心部は
難しいかもしれませんが、
こういう理屈が体系化されています。

つまり、
UA値やC値がどうという
問題ではないということです。

これらの指標は確かに
1つの要素ではありますが、
そこだけで決まるわけでは
ありません。

この辺りを消費者の方が
そこまで勉強する事は
できないと思います。

それが家づくりの
難しいところであって、
住宅会社が正しい間取りを
書いたり勉強して経験を
積んだりすることが
大切だと考えます。

ぜひみなさんも
参考にしていただければと
思います。