今回は布基礎とベタ基礎について
解説させていただきます。
布基礎とベタ基礎は、
画像のような形で建物を支えます。
ベタ基礎というのは
下に土間がありますので、
下から湿気が上がっても
湿気が家の中に入りづらくなります。
布基礎の場合はどうしても
泥の部分ができてしまいますので、
湿気が上がりやすくなります。
ただその部分にコンクリートを打てば
湿気に関しては問題ありません。
最大の違いは何かというと、
建物の重量がかかったときに
「点で支える」のか「面で支える」のか、です。
これはものすごく大きな違いです。
例えば海に行ったときに、
大きなサーフボードの上に乗るのと
小さなサーブボードの上に乗るのと
どっちが安定しているでしょうか?
当然、大きい方が
安定して沈まなくなります。
布基礎とベタ基礎の差はそこです。
特に地盤が悪いところについては、
ベタ基礎の方が明らかに有利になります。
だからと言って
布基礎が悪い訳ではありません。
現在、日本で建てられている住宅の
約50%が地盤の悪いところに建てられている
というデータがあります。
傾向として、
海の近くはいろいろと便利です。
例えば東京の臨海エリアは
物流も便利なので、
高層マンションなども建っています。
東京も大阪も海沿いが一番発展していますよね。
そういうところに人が集まっています。
群馬県太田市でも、
便利な市街地の方が地盤が悪いです。
むしろ田舎の方が地盤が良いです。
そもそも地層は決まっているので、
それを変えることはできません。
ではどうすればいいかというと、
やっぱり基礎を布基礎ではなく
ベタ基礎にするのが良いでしょう。
住宅会社さんによっては布基礎が標準で、
ベタ基礎がオプションとなる場合もあります。
ざっくばらんに言いますが、
布基礎とベタ基礎でそんなに
金額は変わりません。
もし布基礎が標準で、ベタ基礎にすると
ものすごく金額が変わる場合は、
ちょっとおかしいかなと思います。
その会社が採用している基礎を見るだけで、
地震などに対する考え方がわかりますよね。