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ホーム > ブログ > YouTube > ①下田島モデルハウス見学にお越しになるお客様へのお願い②ペロブスカイトの使い道を考えてみた③屋根裏エアコン1台にこだわる必要はない④役所に建築確認申請書を出したら嫌な顔をされた⑤南西の南東、どちらの向きが良いのか?⑥空き家は活用できるか?
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 | 2025.02.15

①下田島モデルハウス見学にお越しになるお客様へのお願い②ペロブスカイトの使い道を考えてみた③屋根裏エアコン1台にこだわる必要はない④役所に建築確認申請書を出したら嫌な顔をされた⑤南西の南東、どちらの向きが良いのか?⑥空き家は活用できるか?

今回は、私のメルマガに対していただいた感想を紹介します。

メルマガを読んで感想をくれる方というのは、何となく私が言っていることを理解してくれて、前提条件をわかってくれている方という感じがします。YouTubeというのはどうしてもいろんな人が見れるものなので、中には勝手なイメージで「これは違う。」とジャッジされる方もいます。見てもらう分にはいいですが、わざわざコメントを書かなくてもいいんじゃないかと思ってしまいます。偉そうに言っていますが、人間というのは自分の都合のいいように解釈をするので、仮におかしなことがあっても、そんなことはないんじゃないかとか、こっちの方がいいんだよと、自分で自分を説得するのは普通のことです。これは良い・悪いの話じゃなくて、そもそも人間の基本のため仕方がありません。

先日、当社のことを何もわからずに、高気密・高断熱という部分だけに惹かれてモデルハウス見学に来られた方がいました。前提条件が全くないので、説明をしても「うーん?」という感じでした。高気密・高断熱とか、夏暖かくて冬涼しいとか、耐震等級◯◯というのは、あくまでも基本的なことです。それを実現するためにはこういうことが必要だとか、さらにこういうことをやらないといけないということを考えなければ、絵に描いた餅になってしまいます。もっと言えば、いい設計ができていい材料を使っていても、最終的には施工する職人さんや管理する方によるということです。その通りには絶対にならないから、なかなか難しいですよね。

当社のモデルハウス見学にお越しいただく方や、家づくりの相談にいらしていただく方は、本当にありがたいです。さらに、オープンハウスに参加いただいたり、私のメルマガやYouTubeを見ていただけたら嬉しい限りです。あとはブログも見ていただくと、私のことを「何となくこういう人なのかな。」とわかってもらえますので、目を通してから来ていただけると説明がしやすくなるし、お客さんの質問にも的確に答えられると思います。

高気密・高断熱の家が欲しいと思って会社を探したとして、いいなと思った会社があったとしても、その会社の家は高気密・高断熱ではないということもあり得ます。でも「高気密・高断熱じゃないですよね?」と否定するのも失礼じゃないですか。中には、それはおかしいと説得をするセールスもあるので、整合性を取りながらやっていかないと時間が無駄になるし、せっかく見学されても満足感を得て帰れなくなってしまうと思います。

それでは、いただいた感想を紹介します。ノーバンドさんという方は家づくりも終わって満足されているそうなんですが、よく考察などを送ってくれるのでありがたいです。

「ペロブスカイトについては予想通りの展開で、屋根以外への応用から始まる、窓やシェード、壁での発電から始まる。パナソニックグループがシャノンに投資した背景も、これが絡んでいると思います。」

それを貼って販売することを目論んでいるのかなという感じもしますが、ペロブスカイトは建築系YouTuberの中にもオススメしている方がいるそうです。たしかに薄いフィルムでペラペラだから、ビルの窓ガラスに貼ったり、車の屋根に貼ったりできていいですが、現状としては、発電効率が悪くて耐久性も少ないという事実があります。また、そんなに売れるものではないので、コストは高いはずです。そういったものを使う意味が、果たしてあるのかという話ですよね。

住宅には屋根があるので、屋根の上に載せたら日射取得はできると思います。どんなに日当たりの悪い家でも屋根には日が当たるので、普通に太陽光パネルを載せればいいんじゃないかというのが個人的な意見です。その方が安く済むので、わざわざペロブスカイトをつける意味はないと思います。ペロブスカイトは都心の屋根に載せられないようなビルに使うのはいいかもしれませんが、発電効率が悪くて劣化しやすいので、いまいちどう使えばいいのかわかりません。一番いいのは、燃費のいい家を作ることだと思います。

床下エアコンに関しては、当社のお客さんの家では、ちゃんと日射取得ができればそんなに使いません。あくまでもサブという感じです。寒い時期は使いたくなるから、全くなしという風にはしませんが、はっきり言ってそんなに使うものじゃないし、あれをずっと回すというのはあり得ません。また、暑い時期はどんなにUA値を下げたり日射遮蔽をしたりしても、冷房をつけなければ涼しくなりません。なので屋根裏エアコン1台を稼働させる感じです。臨機応変さも必要じゃないかなと、最近は本当に感じます。機械だらけになっちゃうと、設置コストや壊れた時のメンテコストがかかるし、メンテナンス自体も大変になってしまうと思います。

次は、以下の感想についてです。

「ソーラーパネルの固定資産税なんですが、メルマガ内のYouTuberの方が元固定資産税評価員の方に話を聞くという企画がありました。その中で、固定資産税の項目の土地、家屋ではなく、償却資産の所で税金がかかる自治体があるとの話がありました。償却資産は仕事用の資産を指しますが、一般人でも太陽光パネルは売電しているので事業用としてカウントする自治体があるそうです。だから、新築時に太陽光をつけるのはオススメしないとのことです。」

一般的に太陽光発電は、屋根一体型の場合、建物の価値が上がるため固定資産税がかかります。ただ、屋根置き型の場合はかからないケースが多いです。世の中には100%はないので、そういう可能性があるのであれば、新築時にはつけずに後からつけるという回避策もありますが、課税される可能性もありますよね。

群馬県の某自治体は、そもそも着工件数が少なく、建築家が確認申請を受理する件数も少ないため、民間でも確認申請を受けつけています。そのため、民間の方で確認申請の審査をしてもらって、行政の方は仕方なくやっているような感じがします。また、埼玉県の自治体でも、以前行政に確認申請を持って行ったら「民間に持って行って。」と、いかにもやりたくなさそうな対応をされました。そういうところも実際にあります。

真面目なところだったら、後からつけたら「ついてませんでしたよね?」と言われて課税されてしまう感じもします。今、自治体は税金などで税収を上げようとしていますから、後からつければOKというのはなかなか難しいのかもしれません。

次は、以下の感想についてです。

「21年前のソーラーサーキット住宅で、内窓も多数設置していますが、今の性能表示でいったら、おそらくギリG1レベルぐらいだと思います。今冬の時期、日射取得を最大限試みているのですが、南から40度近くズレており、1階は午前中3時間、2階でも4時間半ぐらいやっても、日射だけでの温度上昇だと、1階リビングはせいぜい23℃までです。北側の水回りが20℃を切るようになってきたので、昨夜から夜通し床下エアコンを連続運転し、蓄熱中です。小暮さんの建てられる家の性能と、周りの住環境は大変羨ましいです。愚痴を言っても始まらないので、せっかく建てたマイホームに愛着を持って、これからも上手に暮らしていけるようにしようと思います。」

朝8時ぐらいから日は当たるけど、午後1時には終わっちゃう感じなんでしょうね。家は南を基準にするのが基本なので、西に向けるのはなかなか厳しいです。その場合は、窓のつけ方や間取りを変えて、暖める部屋とそうじゃない部屋とで分ける必要があります。捨てるところと守るところを明確にしていく感じです。外の風景や建物の図面で何となく考えて窓をつけちゃうと、春と秋はいいかもしれないけど、夏と冬は厳しい家になってしまいます。そこは気をつけた方がいいと思います。

また、これから家を建てる人のための話だけじゃなくて、既に住んでいる方がこういう風にするのもありだよとか、こういう防御策もあるよという情報も発信していけたらと思います。これから建てる人のことばかり言っていると金儲けみたいになっちゃうので、そういうことも考えていかないといけませんね。

今の日本は人口が減ってきて、空き家が新築棟数の4倍以上ある状態になっているため、何とかしないといけないとは思います。ただ現実論として、日本にある空き家はほぼ無断熱状態で、気密性もないため、なかなか難しいです。昔は間違った施工方法や、今となってはまずい方法で建てていたりするので、今の体系的な計算をやっていくと「それじゃなかなか地震に強くならないよ。」とか「その納め方じゃ劣化してしまうよ。」ということになります。それを今の基準にやり変えるのはお金もかかるし、そもそもどこまで取り替えるの?という話になってきます。空き家は活用するためには、まずは空き家の中でも「これだけやればなんとかなるかな。」という家を探さなければいけないと思います。

私も、いい空き家があったら買ってリノベーションしたいと思い、地元の仲のいい不動産さんに相談したことがあります。でも、なかなかいい空き家はないとのことでした。あったとしても高いのが事実です。また、500万円で買えるくらいの家を今のレベルに持っていくのは、かなり大変です。

例えば子どもが大きくなって、ほぼ1階しか使わなくなったという家だったら、部分断熱をするのも手だと思います。外壁を剥がして付加断熱をするのはすごく高いので、外壁は基本的にはいじらず、内側の壁を剥がして断熱材を入れて、クロスを全部剥がして綺麗にするという感じです。ランニングコストの削減にはなりますが、家全体が耐震できるかどうかは別の話なので、こういうことを少しずつ突き詰めていく必要があります。

1度作ったものをまた作り直すというのは難しいことです。アメリカではよくご主人さんがホームセンターに行ってカンカンとやったりしますが、アメリカは日本とは感性や物の見方が違います。私も昔アメリカに住宅見学に行ったことがありますが、いい映画のセットレベルかなという感じでした。こういうのは国民性もあったりするから難しいですよね。話がズレましたが、参考になれば幸いです。