今回は以下の動画に
コメントをいただきましたので、
それにお答えします。
▼屋根の形で家の耐久性が変わる?
https://www.kosodate-sekkei.co.jp/blog/yane_katachi/
家は、
屋根の形によって
耐久性が変わるという
解説をしました。
北側斜線の関係で
招き屋根を検討しないと
いけませんが、構造上は
どうですか?という
質問をいただきました。
招き屋根は、
段違い屋根とも言います。
北側に敷地の境界が
あったときに、
北側斜線制限と言って
屋根がかかってはいけない
という制限があります。
ただ招き屋根だと言って、
構造的に問題はないです。
家の耐久性を
高めるコツはあるので、
ちょっと「招き屋根」と
検索をしてどんな情報が
出てくるのか調べてみました。
するとあるブログがヒットして、
招き屋根のメリットが
5つ書かれていました。
まずは
天井が高くできるので
屋根裏の空間が広く使えると
書いてありました。
場合によっては
ロフトをつくることも
可能でしょうと。
あとは採光です。
高い位置に窓を付けて
光を取り入れるんですね。
それから複雑な構造の
屋根に比べて構造が
シンプルなので施工費用が
安くなるし、メンテナンス費用や
リフォーム費用も抑えられて
魅力的だと言っています。
これは私から言わせると
施工費用は安くないです。
それから風に強いと
書いてありますが、
風には弱いです。
あおられますからね。
太陽光パネルの
発電効率が高いと
書いてありますが、
屋根が長くできる分、
太陽光パネルがたくさん
載せられるだけです。
耐熱性や換気にも
優れているとありますが、
それも疑問です。
屋根裏の空間部分を
広く使うことができるので
空気の流れをつくるだけで、
湿気による建材のダメージを
防ぐことができるというのは、
違う話だと思います。
デメリットは雨漏りの
リスクが高まるとありますが、
屋根が風であおられる部分で
雨の侵入の危険性が高まります。
確かに合っているところも
ありますが、
間違っていることも
かなり多いです。
この屋根は換気しづらいので
換気にお金がかかったり、
雨の巻き上げリスクが高く
なったり、屋根の空間に
ロフトを付ければその分、
空調的にはお金はかかります。
当然、屋根断熱を
きちっとしていかないと
夏はすごく暑くなります。
ネット上にはいろんな情報が
出ていますが、プロから見ると
合っていないことを書いている
ことがすごく多いです。
消費者の方は、
その通りだと短絡的に
考えることもあり得るので、
本当に気を付けられた方が
良いと思います。
情報を入れることは
大切ですが、入れすぎると
混乱することにもなります。
どうかお気をつけください。