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 | 2021.12.27

①高性能な物ほど劣化しやすい②絶対に建ててはいけない家③卓上計算よりも確実な方法

今回は質問コーナーです。
まずは最初の動画です。

▼断熱材選びでわかる住宅会社の本音
https://www.kosodate-sekkei.co.jp/blog/dannetsuzai_honne/

この動画に対して、
以下のようなコメントを
いただきました。

↓↓↓コメント↓↓↓
硬質ウレタンは2割から3割程度経年劣化するという話を噂で聞いておりましたが、製造後いつの段階の熱抵抗率を採用するかで、家の性能はまるっきり変わってきますね。あとは、断熱材周辺の温度とガスバリア性を考慮する必要があり、このあたりの絡みが難しいです。

日本建築学会環境系論文集 第73巻 第634号 p.1361-1368 発泡プラスチック系断熱材の長期断熱性能変化の測定および数値解析。これみると、封入ガスの移動抑制の大切さが見えてきます。遮熱でアルミ貼ってるケースありますが、アルミはガスバリア性があるのでそういう意味では断熱性能維持の面でプラスに働く可能性はあるのではないかと思いました。

遮熱はアレですけど。。。
また、通気性の低い木材で周囲をしっかり囲うことも有効な気がします。パネル工法メーカーが透湿抵抗の高い面材(ガスバリアもある程度は高い?)を使うのは合理的なのかもしれません。

色々調べると色々見えてきて恐ろしいです。情報の中には各団体のポジショントークも含まれ、判断が本当に難しいです。

吹き付けで独立発泡が良いというのも劣化対策の面で有効というのも納得です。あとは、高温になりやすい屋根。ここの断熱材選びは凄く大切な気がします。なんだか、、、何も知らずに建てた方が幸せだったかもしれないです。
↑↑↑コメント↑↑↑

最後の何も知らずに建てた方が
幸せだったかもしれませんって
ものすごくいいコメントですね。笑

これはたまに聞きます。

勉強しすぎて
よくわからないという方が
いらっしゃるみたいですね。

HEAT20の
G3じゃなきゃ家じゃないとか、
透湿抵抗がどうで壁体内結露がどうで
夏型結露防止が…耐震等級3が…
許容応力度計算が…とか
一方で予算もあるし…
女房の意見もあるし…とか
頭の中がグルグルになって
眠れないという方も世の中には
いらっしゃるようです。

あくまでも私の意見ですが、
そこまで気にしても
仕方ないというところも
正直あります。

私は絶対に作ってはいけない
家があると言ってきました。
それは耐震性が低い家です。

国は耐震等級1でいいと
言っているから…みたいな
ことを言う住宅会社さんは
未だにいらっしゃるみたいです。

国が定めている法律は
最低基準ですので、
その基準で安心することなく
それ以上のことをやりましょう
と建築士の勉強会で言っています。

「耐震等級3相当」も
よくわかりません。

家は必ず基本的な
構造のルールがあるので、
本当に怖いです。

さてコメントにもあったように、
硬質系ウレタンは経年劣化する話を
聞きましたと。
劣化も実はすごく早いらしいと。

これは松尾先生も言っています。

工場から出荷した瞬間は
確かに熱抵抗値はあるけど、
流通をして日に当たって
空気に触れてカットしていく
うちに、中のガスが抜けて
劣化が進むようです。

例えば気密測定も
卓上の計算だけはできませんから、
現地でやるしかありません。

当社も引き渡す前に
センサーを置いて1〜2週間ぐらいは
温度変化を見ます。

今回の家は何坪で、
窓を付けてこうやると温度差が
これくらい出ちゃうのかなとか、
床下エアコンを置いて吹いたら
こういう流れで熱が流れるかなとか
そういうことをやっていくのしか
ないのかなと思います。

材料の数値は
あくまでも1つの指標として
判断する程度です。

材料メーカーさんの
宣伝という部分で
引っ張られる時もあるので、
私自身もますます勉強を
していかなきゃいけないと
コメントをいただいて
改めて思いました。