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 | 2025.03.25

①高性能アルミ樹脂窓は樹脂窓よりも高額です②樹脂窓が傾くのは設計が悪いから?③窓ガラスの選定を間違っている家は多い④施工が悪い大手ハウスメーカーは何処か⑤私が建てた2回目の家が劣化した

今回は、私の配信させていただいたYouTubeに対するコメントをご紹介します。

まずは、以下の動画についてのコメントです。

◼︎樹脂窓は傾いてしまう!というプロからの声が多いようです

樹脂窓は傾いてしまう!と言うプロからの声が多いようです

「保管・運搬上の注意に直射日光を当てないとありますね。同じPVC樹脂製なので“塩ビ管 風化”とググれば・・・。アルミも樹脂も多分同じ押出成形だとは思うので、材料費で考えれば圧倒的に樹脂に変えた方が安いのに、まだアルミや複合が存在しているのが気になります。一通り淘汰されれば、今とは違う答えが出るかもしれませんね。」

PVC樹脂製なので劣化するんじゃないの?と言われているのかなと思いますが、たしかに劣化しないものはありません。樹脂窓に使われているものは、コーティングも含めて製造方法が違うので、一般的な塩ビ管とは違うというのは事実です。

YKKさんは屋久島かどこかで、樹脂窓を外に置いておいてずっと開けっぱなしにするみたいな実験をしています。リクシルさんも、同じ照度でずっと当て続けて、劣化はするけどこのくらいで済んでいますということを言っています。永遠に何もしないでOKという製品はありませんが、一般的に塩ビの風化とはちょっと違うかなという感じはしたので、それについて以下のように返信しました。

「この注意書きは窓の耐久性というよりも窓枠のよれ防止の意味が強いですね。樹脂窓枠はアルミよりも曲がりやすい傾向があるのは事実です。ですので、取り付けにも注意が必要になりますね。因みに、最近では高性能アルミ樹脂窓よりも樹脂窓の方が安いですね。」

皮肉なことに、今はアルミ樹脂窓よりも樹脂窓の方が安くなっています。アルミ樹脂窓はアルミというマイナスのものを樹脂窓に近づけるためにいろんなことをやっている関係でシンプルではないので、どうしても金額が上がってしまいます。じゃあ何でそんなものをわざわざ作って売るのかというと、一定数の需要があるからです。特に意匠系の設計事務所さんや工務店さんだと、樹脂窓の太い枠はカッコ悪いと言って、アルミ樹脂窓を使うことが多いみたいです。

それが良いか悪いかは別として、消費者の方が「そういう方がカッコいいから私はいいです。」と言ってくれれば使っていいと思うけど、「それだったら樹脂窓でいいのに!」と言われることもあるので、難しいですよね。長所と短所を考えて選べるんだったら私はいいと思いますけど、「樹脂はダメなんですよ。」「アルミはダメなんですよ。」とだけ言って押し進めるのは、よくないという感じがします。「これを使う場合は、こういう風に注意しないとまずい。」という風に考えていくのがいいと思います。

さらに、以下のコメントをいただきました。

「そういう意味の注意書きでしたか。よくデカデカと不都合なことを最初から書いたものだと思っていました。どちらにしても紫外線に対しては要注意というところでしょうか。実は我が家も屋上にミスト散水配管をPVCで作ったんですが、直射日光による劣化を少なからず感じます。」

PVC配管は、地中埋設をして直射日光を当てないようにするものです。暑くなったらどうしたらいいかというと、断熱をどんどん厚くするという方法はありますが、もっと簡単な方法もあったりします。それは、屋根の上にパイプを流して穴を開けて、井戸水をピューとやって屋根に水を垂らすという、夏のお祭りの水撒きみたいな方法です。でも、そもそも井戸がなくちゃいけないし、塩ビ管じゃダメだから、高い管に穴を開ける必要があります。また、夏だけしか使わないとなると、冬には吹きさらしの風によってホコリが入ってしまいます。何年かに1回ブラシで掃除するというのも無理がありますよね。ただ、面白いとは思うので、50℃の世界になったら考えるかもしれません。

次のコメントも、先ほどと同じ動画に対していただきました。

「樹脂サッシはアルミ複合型サッシの1.5倍程度重いです。アルミサッシとの比較ではもっと重いですから、樹脂サッシを固定する枠や躯体の強度が不足しているだけなのでは?傾くという声が多いならばその原因は予測がつくと思いますが。設置施工ではなく設計の問題と思われます。」

樹脂窓をつける時の骨組みは、アルミよりも太くしなきゃいけないのかというと、残念ながらそんなことはありません。うちでは掃き出し窓というでかい窓を、1階にボンとつけています。樹脂窓を載せるところに土台というものがあるわけですが、そのすぐ下には基礎があるので、アルミと樹脂で基礎や土台の太さを変えたりしても、それが原因で傾くということは考えられません。それだけで柔になるような骨組みの家があったとしたら、構造的に問題があるかと思います。

私が考える限りでは、樹脂だからといってそこを太くする必要はないかと思います。それよりも、圧倒的につけ方に問題がある場合が多いそうなので、動画やメルマガで言った通り、水平かどうかを確認して、最後に持ち上げながら止めた方がいいと思います。これはLIXILさんの工場製作者の方やアドバイザーみたいな人からも聞いたし、YKKさんからも聞きました。

アルミを使っていた方がそういうところを理解しないで、樹脂についてもアルミと同じつけ方をしちゃうと、曲がるということがあるそうです。それに関しては紙を配ったり、指導部員が現場に出向いたりして対応してくれているそうです。

YKKさんでは、アルミとアルミ樹脂窓、樹脂窓の比率がようやく半々になったらしいです。これからは樹脂の方が伸びてくるんじゃないのかなと言っていました。ただ、ガラスの選定についてよくわかっていない方がいるそうです。一番簡単なのが断熱窓や射熱窓、あとはグリーン・クリアとかがあります。

パッシブ設計というのは、日射取得や日射遮蔽をする場所を考えるということです。南面では日射取得をして、東面・北面・西面では窓はなるべく大きくせず射熱にするという感じです。そうは言っても、南面で日射取得をしない場合は、射熱にした方が性能が上がるとか、そもそも窓を大きくしないとか、窓のつけ方や大きさという問題もあります。我々もそこまで言ってはいないけど、まだ浸透していないというのが事実です。

次は、以下の動画についてのコメントです。

◼︎①理屈よりも事実を知る重要性②家づくりの情報は出尽くしたと感じる③家づくりは現実と理想のバランス④高性能住宅の固定資産税は意外に安い⑤OBさんからの室温レポート

①理屈よりも事実を知る重要性②家づくりの情報は出尽くしたと感じる③家づくりは現実と理想のバランス④高性能住宅の固定資産税は意外に安い⑤OBさんからの室温レポート

「まさに三現主義、五現主義の考え方ですね。椅子に座って指先を動かすだけで気軽に情報を取得できるようになった現代に置いて、その必要性がより高まったと感じております。」

それに対して、以下のように返信しました。

「おっしゃる通りですね。当社のような少々企業は卓上での理屈ではなく、現場での実践が求められると考えております。また、不動産を販売しているのではなく、人が住む家を作っているという自負があります。この辺りは、大手ハウスメーカーさんとは明確に違う部分だと思います。」

あくまでも私の考えですが、大手ハウスメーカーさんは住宅屋さんではなく不動産屋さんだと思っています。大手ハウスメーカーさんは、人が住むための家を作ってはいますが、大量に同じようなものを作って販売することで利益と株価を上げているので、不動産屋さんとやっていることは変わらないんじゃないかという感じがします。人間が一生をそこで健康で安全に暮らすということを考えると、建てる場所において、使い勝手や間取りを含めて設計をしていくのが本来の家づくりだと思います。

昔の家づくりはそういうものだったと思うんですが、高度成長期からだんだん効率主義に変わっていって、工場で作ることによって製品にばらつきがなくなっていいということを理由に変わっていってしまいました。ただ、工場で作っている割には随分高いと思ってしまいます。正直なところ、「結局は現場でやっていることの方が多いわけだから、そんなに精度が高いわけじゃないんじゃないの?」という風に思ってします。

また、どこのメーカーとは言いませんが、某メーカーさんの施工は本当に悪いと言われています。定説というわけじゃないですが、職人さんたちからも聞いたことがあります。窓メーカーさんはOEMでハウスメーカーさんの窓をいっぱい作っていますが、現場でトラブルが起きて向かうと、「うーん?」と思うようなことがあるそうです。大手ハウスメーカーさんも、もうちょっといい施工をしていただきたいなと思ってしまいます。CMはよくても、「住む側のことを考えてくれた。」と信用して依頼してくれているわけだから、それを裏切ることのないようにしてもらいたいです。

次のコメントも、先ほどと同じ動画に対していただきました。

「小暮社長は理想と現実のバランスについて過去に何度もお話しされていますね。今も家づくりでどうしたらいいか悶々とすることがありますが、身近な実務者のみなさんから教えを請いたいと思っています。」

家づくりにしても人生にしても、何にしてもそれぞれなので、正解はありません。家はお金の損だと考える方もいますし、人生の一部として考える方もいます。どちらも間違ってはいません。よくYouTubeで、家を投資という風に話している人がいますが、私はそうじゃないと思います。

私は自宅を2回作っています。1回目は案外いい家を作れました。親と一緒に作って、今は親が住んでいます。2回目は私も結婚して、3人目ができた時に建てました。ローコスト住宅で建てて15年経ちましたが、想定通り劣化しました。それについてはメルマガでみなさんに報告しました。意外にここは壊れないとか、ここは想定以上に劣化したとか、そういう風に自分でも経験していますので、そういうのも含めて今やっている家づくりにたどり着いた感じがします。

私のFacebookやX、メルマガを読んでいる方はご存知かもしれませんが、3月に群馬県の高崎市でオープンハウスを開催させていただきます。その家を作られた方は都心に住まれていましたが、こっちに移住したいということで、土地探しからお世話をさせていただきました。住み心地もデザインも、庭の作り方もいい家です。敷地に対しての建物の配置の仕方も、ものすごくいいかなと思っています。プライバシーが保てるような庭を作りながら、都会ではできなかったことをして、家で楽しむことができそうです。

家というのは住む場所であり、生活する場所ですが、せっかくそれだけ高いものを作ったんだから、死ぬまで楽しく暮らせるようにするとか、子どもが将来結婚した時に、孫が遊べる空間を作ってほしいです。損得勘定ではありません。そういうものがあることによって、仕事にも張り合いが出たりします。家族の喜ぶ姿を見るのは、気持ちがいいですよね。

先の話になりますが、今年の年末ぐらいから着工をするお家があります。そこのお家の方も都心から移住される方で、まだ図面は書いてませんが、既に頭の中で想像ができています。湖のほとりにある平屋で、長く伸びたウッドデッキの上から湖を見れる感じになりそうです。都会から離れて、外に出なくても自分の敷地内で楽しんで余生を暮らすようなイメージです。

お客さんにはまだ許可をいただいていませんが、来年の梅雨入り前ぐらいに完成予定なので、オープンハウスもやってみたいと思っています。ご興味ある方はお待ちいただければという風に思います。