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 | 2023.01.14

①加湿器を使わない加湿対策②窓を変える理由③APW330の換気框はどうか?④CMでよく見る空気清浄機はどうか?⑤100倍発泡で行ってはいけない施工方法

今回は質問コーナーです。
まずは最初のご質問です。

▼①浴室のドアを開けておけば加湿は不要か?②ジンカリウム合板は雨音軽減と熱伝導に有利か?③断熱が良すぎると夏は不快になる④100倍発泡と30倍発泡の差額は幾ら⑤小屋裏エアコンの効きが悪い
https://www.kosodate-sekkei.co.jp/blog/kashitsu_happou_aircon/

浴室のドアを開けておけば
加湿は不要か?というのは、
私がモデルハウスを使って
実は実験をしました。

この実験した動画を
メルマガの中で公開しまして、
コメントくださった方は
これを観られたのでしょう。

これにはデメリットも
メリットもありますし、
干す時期にもよります。

例えば冬場に洗濯物を干すと
その洗濯物に含まれる湿気に
よって加湿も代わりになります。

当然ですが、
例えば40坪もある平屋の家の
真ん中に少し干しただけでは
加湿にはなりません。

例えば2階建ての家で
吹き抜けがあって、
大きめのホールで洗濯物を
干す方は当社のお客さんには
多いです。

そういうところで洗濯物を
干すととても良い感じになります。

熱は移動するので、
そこに水分が乗って
拡散しやすくなります。

逆に梅雨の時期に干すと、
もちろん蒸します。

いくら屋根裏エアコンを回しても、
2階ホールで干している洗濯物の
湿気を除湿することにパワーを
使いますので、エアコンに対して
ものすごく負荷が掛かります。

ちなみに当社のHPでも
ご紹介しているこのお家。

このお家は加湿を全くしなくても
湿度が良い状態になっています。

その理由は洗濯物ではなくて、
たくさんの観葉植物から出る
水分のおかげです。

このように間取りや
洗濯物を干す場所、環境によって
湿度が上がるわけです。

ただお風呂のドアを開けただけで
湿度が上がることはなかなかないです。

ただ絶対でもないので、
この辺りはメルマガで
解説したいと思います。

▼メルマガ登録はこちら
https://www.kosodate-sekkei.co.jp/magazine/

では次です。

▼APW330とAPW430の違い
https://www.kosodate-sekkei.co.jp/blog/apw_330_430/

この動画に対して、
アルミ樹脂よりも良いですか?
というご質問がありました。

これはなかなか難しいです。

アルミ樹脂でも
すごく高性能なものがあって、
APW330のペアと同等、もしくは
それより高いアルミ樹脂のペアも
あったりします。

ただ金額で言うと、
そっちの方が高かったりもします。

窓はガラスの性能と枠の性能で
平均値を取るので、
ガラスの性能はいいけど
アルミ樹脂枠の性能が悪いから
結局はそこで結露することが
あります。

窓全体の平均としての
数値だけで比べちゃうと
このようなことが起こるので
この辺りは難しいですよね。

あとはAPW330の方が薄い分、
軽いですか?というご質問ですが、
APW430のトリプルと比べたら
その通りですね。

APW430のトリプルは
3mm・3mm・3mmのガラスが
入っていますが、
APW330のトリプルは
3mmではありませんので、
その分は軽くなります。

しかし、なぜAPW430を
使わないのかな?と思います。
金額の違いでしょうかね。

ちなみに当社は今年から
LIXILさんの窓を一部
使用していく予定です。

LIXILさんの窓自体の性能は
APWよりは少し高いようです。
カタログ値はね。

ただ気密性能は
間違いなく良くなります。
その辺りは楽しみですね。

あとはLIXILさんの窓は
ガラスの交換ができます。

APWの場合は
フレームごと交換しますが、
LIXILさんの場合はその場で
ガラス交換ができるようです。

後発なのでそういうことも
考えたんでしょうね。

あとは窓のサイズが
APWは確か2200mmまで、
LIXILは2400mmまで
あるようですね。

FIX窓も細かったり、
バリエーションも多かったり
するようです。

いずれにせよ、
今年からLIXILさんや
タカラスタンダードさんに
シフトしていきますので、
私も楽しみです。

次も同じ動画へのご質問です。

APW330に換気框が
付いているものを工務店から
提案されているのですが、
結露や換気不足の心配は
ありますか?という
ご質問です。

ちなみに私はこの実物を
見たことがありません(笑)。

APWはただでさえ
引き違い窓で冷気を感じるので、
うまく閉まっていなかったら
当然そこから冷気が入るし、
熱損失も起こしやすいでしょうね。

なんでわざわざそこで
給気をしたいんでしょうね。

単純に言えば給気口を付けて
貫通させたところの防水処理をして、
フードを付けるぐらいなら、
換気框付きの窓にした方が
安いというところでしょう。

私は使ったことがないし、
これからも採用するつもりは
ありません。

良ければ質問者さんから
感想を教えてもらうのも
良いかもしれませんね(笑)。

さて次です。

▼空気清浄機で空気は綺麗にならない
https://www.kosodate-sekkei.co.jp/blog/air_cleaner_kirei/

この動画で私が言っていることは、
建築的に言うとCO2の問題や
ウイルス関係の話です。

そこで、ウイルスも微小な物質も
除去すると言っているエアドッグなら
換気しなくても大丈夫でしょうか?
というコメントをいただきました。

確かにエアドッグが
PM2.5まで除去するのは
事実だと思います。

ただCO2濃度のことは
全く言っていないと思います。

家の中にある塵やウイルスを
フィルターが吸着してくれる
というのは事実かもしれませんが、
あくまでも実験結果ですと
書いてありますよね。

確かに真四角の障害物が
全くない部屋の中にエアドッグを
置けば、そうかもしれません。

ただ家は真四角の空間ではないし、
壁もあったりドアもあったり、
家具なんかも置きますよね。

そういう中でエアドッグを
置いたときに、うまく吸入するか
どうかは考えづらいです。

エアドッグさんもさすがに
あれ1台で30坪も対応できるとは
言っていませんからね。

6畳〜10畳程度の
四角の寝室なんかで使うのは
悪いことじゃないと思いますが、
家全体と考えるとどうかな?と
思ったりもします。

では次です。

▼スキンカットは本当に大丈夫?
https://www.kosodate-sekkei.co.jp/blog/skin_cut_ok/

透湿防水シートに直接
発泡ウレタンを吹き付けるのは
リスクしかないと思います、
というコメントをいただきました。

確かにこれは一番
してはいけない施工です。

そもそも発泡ウレタンを
売っている会社さんも、
透湿防水シートに直接
発泡ウレタンは吹いちゃ
ダメだと言っているはずです。

なぜかと言うと、
外に膨らんで通気層を
潰すのが目に見えるのと、
防水処理がしてある成分を
溶かしてしまうからです。

つまり透湿“無”防水シートに
なってしまいます。

基本的に発泡ウレタンを
吹く場合は必ず構造用合板を
張って、外に膨らまないように
しなくてはいけません。

さらにスキンカットも
なるべくしないようにと
言っているはずです。

ただこういう問題は、
消費者の方がわからないのが
悪いわけではなくて、
そういう施工をする
工務店が悪いです。

もっと言うと、
発泡ウレタンを吹いている人も
こういうことを知らないわけが
ありません。

でも工務店さんが吹いてと
言っているのかわかりませんが、
仕方なくやっているのでしょう。

本来は無理ですよと
断るべきだと思うし、
そういうのは吹けません、
という風にやるべきです。

こういう事例が発覚したら、
メーカーさん自身も出てきて
そういうことをやった会社は
取引停止にして売らないとか
厳しくすべきです。

消費者の方が最後は
被害を被るのはものすごく
腹立たしいし、こういうのは
ぜひ止めてもらいたいと思います。