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 | 2019.06.22

地盤補強は地盤が良くても必要な場合がある?

今回は地盤について
解説をさせていただきます。

ちょっと絵を描きました。

左の家は土の上に建っています。
右の家は盛土がしてあります。

ほとんどの会社が
地盤調査をやった上で
家をつくられていると思います。

ただ注意しなくてはいけないのが、
建築確認申請において
地盤調査をしたかどうかというのは
問われないということです。

極端な話ですが、
未だに古い感覚の工務店さんは
「この辺は地盤が良いから大丈夫だよ」
と言って地盤調査をしないケースが
正直あります。

これはちょっと怖いです。

例えば左の家は、
家を建てる前に地盤調査をして
地盤が固くて良い場所という
判定が出たとします。

その場合は地盤補強はしません。

もう一方で右の家。
ここもすごく泥が固くて
地盤補強する必要はないですね、
という判定が出たとします。

この時に怖いのは、
パッと見て分かりますよね。

この土地は土が流れないように
土盛りがしてあります。

仮に地盤が良くても、
長期的に考えると土圧といって
この家の重量が土にかかってきます。

するとこの土盛りが
倒れる危険性が正直あります。

もし土盛りが倒れると、
当然土が流れてしまいます。
そうすると家も傾くことになります。

仮に地盤が良かったとしても、
こういう場合はつっかえ棒など
地盤補強をしておかないと
かなり危険です。

これは単純に書きましたが、
例えば山のようなちょっとした
傾斜地で土留めをして
家を建てるというとイメージが
湧きますよね。

そのような土地って
意外にありますよね。

そのような土地で
地盤調査したら悪くないので、
建てちゃうというケースが
正直あります。

私が聞いた例だと、
静岡県の大手住宅メーカーさんが
このような地形で分譲して、
地盤調査をしたら地盤が良かったと。

そのまま家を建てたら
10年かそこで家がズレてきちゃって、
最終的には裁判になったというケースが
あったようです。

なので地盤が良いからといって
地盤補強をしなくても良いっていう
ケースだけではないということです。

あとは未だに感覚が古い方で
地盤調査しなくても良いんじゃないの?
という大工さんもいらっしゃいます。

くれぐれも地盤調査というのは
やった方が良いのと、
地盤が良いからといって
補強をしなくても良いわけでは
ないということです。

ちょっと複雑ですが、
皆さんの頭の中に入れておいて
いただければと思います。