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 | 2023.05.09

①安いハニカムブラインドの耐久性は?②施主支給は責任を明確にしましょう③発泡ウレタンの匂いが残る

今回もいつも通り下田島モデルハウスで録画をしていますが、最近来てないんです。2週間ぐらい来てなくて、暖かくなったんだけど、なかなか来る機会がなくて、ハニカムブラインドを閉め切ってたら、当然真っ暗じゃないですか。日射取得も当然できてないし、ここのところ天候が不安定で、今日なんかも本当は晴れだったんだけど、いきなり2時間ぐらい前から雨が降ってきて、どんより雲になってきて、入った瞬間にヒヤッという感じがして、寒い!と思っています。今から床下エアコンをフルパワーで掛けても仕方がないから、服を1枚着ようかなという感じでやってます。

ちなみに温度で言うと20.6℃、湿度が42%あるので、悪い状態ではありません。高気密・高断熱住宅あるあるというやつ。普段快適すぎると、寒く感じたりするところもある。寒い家にずっと住んでいると、寒いのが当たり前になるので、ちょっと温度が上がっただけですごく感動することがあります。それは前に”noband_widthさん”が言っていました。失礼な言い方だけど、すごく寒いアパートに住んでいると、断熱等級4の家でもすごく快適に感じてしまいますよねと、本当におっしゃる通りですね。

さて1つ目のコメントです。

ハニカムシェードはニトリだと激安ですね、というコメントをいただきました。

最近、ハニカムシェードがブームになっているようですね。最近はエネルギーコストの問題や断熱の重要性が話題になってきたので、ハニカムシェード・ハニカムブラインドが注目を集めているようです。ハニカムは、ハチの巣のような構造をしていて、空気層が入ることによって寒い窓も暖かくしてくれます。

最近ではニトリでも激安で販売されているようですが、安いものは素材が安っぽいし、触ってみると薄くてへにゃへにゃしています。水分も吸収しやすいため、湿気が多い場所や冬場の加湿時には注意が必要です。ただし、自己責任として使用する分には問題ないと思います。私は家を売る立場なので、品質の低い商品は採用できませんし、お客様に提供もできません。

IKEAでもキッチンなどを売っていますよね。お客さんが後から自分で付けるのとは違って、当社が責任を持って付けて引き渡すというのは心象的に無理があります。話はズレますが、最近は防犯カメラが低価格になり、ネットを使って簡単に設置できるようになっています。ただ安い防犯カメラはマズいですね。壊れた場合、配線をどうするのかという問題もあります。施主支給で防犯カメラを付けてほしいという依頼があった場合は、事後の対応も考慮して、できないものはできないと言った方が正論でしょう。安いものは抵抗感がなくなっていい面もありますが、逆にそれがダメになった場合は逆の方向に行ってしまうため、ちゃんとしたものを付けた方がいいです。

では次です。


とても勉強になりました!屋根断熱の場合でお聞きしたいのですが、うちでは屋根外張りにネオマフォーム50mm、内付加にアクアフォーム200mm、防湿シートなし、シージングボードも施工しています。昨年の8月にアクアフォームを施工したのですが、8か月経ってもアクアフォームの匂いがほぼ変わらず臭いです。2階の天井の点検口を開けるとかなり臭く、雨の日や湿度が高くなる日は、点検口を閉じていても室内に臭い匂いが入ってきます。これは結露していると考えられるでしょうか?

対応策として、室内の湿度が小屋裏空間よりも低い日は、点検口を開けて換気したほうがいいのでは?と考えていますが、問題ないものでしょうか?湿度は高いほうへ移動しますよね?ということは、室内の湿度が低いに点検口を開けておけば換気になって良いのではと考えました。2階室内と小屋裏空間には温湿度計を置いて測っています。ぜひともアドバイス頂きたいです!

というコメントでした。

発泡ウレタンは本当にあるんですよ。当社で施工したあるお家は、付加断熱をしないとなかなか難しいお家でした。私が提案したのが、内断熱に硬質系の発泡ウレタンを吹いて、外側にネオマフォームみたいな高性能の断熱材をセットにすることで、壁の厚みも抑えながら性能も上がっていくということで、当然、コストも安くなってくるので、そういうのはいかがですか?と提案したら、発泡ウレタンは嫌なんですよねと言われました。なんでですか?と聞いたら、匂いが嫌なんですと。その方が過去に行かれた某全館空調系の会社の構造現場に行った時に、すごく臭くて、あれが一生続くと思うと気持ち悪くなっちゃうので発泡ウレタンは嫌だということでした。

私の経験だと30倍発泡で施工した時は多少匂いは当然するけど、30倍発泡で工事が終わってからもまだ匂いがプンプンするというのはないので、そこは安心してもらいたいですと言ったら、じゃあそれだけ言うんだったらというので、30倍発泡をやらせていただきました。結果的にお引き渡しの時は全然匂いがしないと安心してもらったけど、100倍発泡は材料によって、匂いがするケースはあるみたいですね。質問者さんの家では8ヵ月経ってもとなると、材料的な問題があるのかもしれません。

あとは100倍発泡で防湿シートなしなので当然湿気が入って、その湿気がうまく屋根から抜けていかない感じになっているのでしょう。場合によっては屋根裏の野路板の中で水分がガードされて、そこでカビが生えるとか結露することは考えられなくもないです。これは発泡ウレタンを剥がしてみないとなんともわからないので、なんとも言えないとしか言いようがないです。実は非破壊検査みたいな機械があって、壁の中で結露しているかどうかがわかる機械があります。そういう機械で確認する方法もあったりします。

あとはこの住宅を作られた住宅会社さんに調べてくれと言った方がいい感じもします。場合によっては、一部発泡ウレタンを切って剥がして野路板の状態を見るとか、発泡ウレタン自体を検査というか、そういうのをできなくもないので、そういうのをやってみれば多分わかるんじゃないかという気もします。

それから2階の天井の点検口を開けて湿度を均衡させるという話ですが、残念ながら断熱材の更に奥の野路板の湿気が断熱材を通してこっちに戻ってきて室内まで湿度が行ってここで均衡するかというのは多分無理だと思います。確かに湿度は移動するという特性はあるけど、そもそも断熱の裏側に埋まってるようなものがそんなに家の中を移動をしたら逆におかしな話になります。

今回のケースは、施工したところにまず相談するのと、場合によっては1回カットして天井に吹いている断熱材を50cm真四角でカッターを入れて剥がしてみて中を見るという方法が良いと思います。

正確なアドバイスにならず申し訳ありませんが、このような問題については、専門家に相談することが重要です。