今回は
「冬暖かい家のつくり方」
「ランニングコストがかかりづらい家のつくり方」
について解説します。
冬暖かい家をつくるためには、
基本として断熱性能、気密性能を
上げることですが、それだけでは
暖かい家にはなりません。
重要なのは「日射取得」と言って、
太陽の熱をいかに家の中に取り入れるかが
ものすごく重要です。
冬場の太陽は夏と違って低い位置にあるので、
窓ガラスを通して太陽の熱を家の中に
たくさん取り入れることができます。
パッシブ設計の基本である
南向きの窓をなるべく多く取ることで、
自然エネルギーを使って無料で
家の中を暖めることができます。
同じ面積の家を並べてみたときに、
どれが一番日射取得がいいのかというのを
見ていきます。
※耐震性は無視して考えます
真四角の家は4箇所、
横長の家は8箇所、
L字型の家は3箇所、
コの字型の家は4箇所です。
ただしコの字型の場合、
奥行きがある所は太陽熱が届きにくいです。
なので南北方向に向けて長い家というのは、
ちょっと厳しくなります。
そうすると冬場に太陽熱を
うまく取り入れて温められるという家は、
南側がなるべく長い家の方が
日射取得率が高くなると言われています。
断熱や気密にこだわるのは必要です。
その上で日射取得ということを
きちんと考えないと、最終的には暖かくて
エネルギーコストのかからない家には
ならないということは覚えておいてください。