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 | 2023.02.28

①夏と冬でハニカムブラインドの付け方が変わる②断熱材の種類を分けるのはマズいか?③屋根断熱にセルロースファイバーを使うと落下する?④雨漏りした断熱材のメンテナンス方法

今回は質問コーナーです。
まずは最初の動画です。

▼ハニカムブラインドの種類と効果を解説しました
https://www.kosodate-sekkei.co.jp/blog/blind_syurui_kouka/

この動画に対して、
ハニカムブラインドの
正面付けは効果ないですか?
というコメントをいただきました。

正面付けの付け方は
動画をご覧くださいね。

なぜこのような付け方を
するのかと言うと、
窓からの冷気と室内の暖かい
空気が混ざらないように
したいからです。

窓の中の気密を取るイメージです。
その方が絶対に性能が上がります。

ただマイナス面は
窓側が強烈に寒くなると
耐えきれなくなって
窓の樹脂枠の下が結露します。

これを防ぐために、
ハニカムブラインドの下を
1cmぐらい開けておくと
結露しなくなります。

では夏はどうかと言うと、
正面付けでも少し変わります。
詳しくは動画を観てください。

夏の付け方は、
窓とハニカムブラインドの
隙間が大きくなるので空気の
断熱層が増えるイメージです。

窓枠をもっと大きくして
稼ぐという方法もありますが、
壁からものすごく出ているように
見えてしまうので、
カッコ悪いかもしれません。

当社がいま作っている家は、
初めて天井付けをやります。

なぜ天井付けかというと、
窓が内側に開くからです。

その場合は天井付けにするしか
ありません。

ただこの付け方で気になるのは、
仮に壁掛けエアコンで気流が回ると
ハニカムブラインドが揺れて
壁などにガンガン当たる可能性が
出てきます。

下にフックを付けて防ぐ方法も
ありますが、今度は外すのが大変です。

必ずいろんなことを
考えながら付けた方が
良いと思います。

では次です。

▼実際にあった屋根断熱の施工トラブル
https://www.kosodate-sekkei.co.jp/blog/yane_dannetsu_trouble/

天井が発泡ウレタン、
壁は袋入りのロックウール、
床はネオマフォームで
おかしくないでしょうか?
というコメントです。

これは別におかしくありません。

断熱材にはいろんなものがあって、
それを別々に使ってはいけない
ということはありません。

ただ強いて言うと、
壁の半分がセルロースファイバーで、
壁の半分がグラスウールというのは
違うと思います。

この会社さんが
天井、壁、床で分けているのは
理由があると思います。

まず床のネオマフォームですが、
それ自体の断熱性能が高く、
プラスチック系なのでカッターで
切ってラクに貼れます。

ただマイナス面は高価。
それに貼った後で木が動いた時に
落ちてしまうこともあるので、
それが落ちないようにピンで
しっかり固定する必要があります。

それができていれば全く悪くないです。

次に壁の袋入りロックウールは、
この会社さんが昔から
使っていたのでしょう。

ちなみに当社も10何年前は
ロックウールを使っていました。

その頃は高性能なグラスウールが
まだ出ていなかったので、
グラスウールとロックウールの
性能差が変わらなかったんです。

なおかつロックウールの方が
グラスウールより安かった。

性能はそんなに変わらずに
値段が安くて火災に強い、
というところで当時は
ロックウールを使っていました。

ただ今は
ロックウールの種類がないし、
あまり使っている人もいません。

グラスウールの方が性能も
良くなっているし、
耐火を見ても壁の外側で取れるので、
変わってきました。

天井の発泡ウレタンは、
天井の気密を取りたいからでしょうか。

どうせ発泡ウレタンを使うなら、
屋根断熱で吹いた方が
夏の暑さも軽減できます。

そうすると今度は
コストがかかるかもしれませんが。

もしみなさんが検討している
会社さんが断熱材をいろいろ変えて
使っているなら、なぜそういう風に
やっているかという理由を
ちゃんと聞いた方がいいでしょう。

その時にここはこういう理由で
やっているとか、断熱材はこういう
意味で使っているということを
聞くと勉強になるし、工務店さんに
対する信頼にもつながります。

ぜひそういう質問を
どんどんされてくださいね。

では次です。
セルロースファイバーについて
いくつか質問をいただきました。

セルロースファイバーは
かなり重いということで、
屋根に施工すると10〜20年後に
重力で落ちたり垂れたりするのでは
ないかと危惧していると。

確かに施工直後でも
垂れているのを見たことがあります。

これは恐らく業者さんの
シートの施工が悪いだけだと
思いますが、それだけ重たい
ということでしょう。

それに多少なりとも
湿気を吸うということは
そこからさらに重くなるので
新築直後は良くても先では
どうなるのかと思っています、
というコメントですね。

これはいいところを
突いておられますよね。

それから
セルロースファイバーを
天井・屋根に施工している場合、
雨漏りなど何かしらのトラブルが
あるとメンテナンス性で不利に
なると思えますと。

セルロースファイバーを
全て撤去して、最後に吹き込む
というのはかなり経済的な負担が
大きそうに思えてしまいますと。

屋根面や天井面で
メンテナンス性に優れている
断熱材はないですか?という
コメントです。

セルロースファイバーが
いろいろな隙間から漏れ出してきて
非常に埃っぽくなるという事例も
チラホラあるようです。

日本は台風や地震の影響で
新築時は気密が良くても、
先には多少なりとも漏れ出すと
思っています。

天井で断熱材をする場合は
載せているだけなので、
風が強いと舞うでしょう。

漏れを危惧する場合は、
屋根や天井の施工を避けて
壁だけにするなど
限定した方が無難でしょうか?
漏れに対する対処法はありますか?
セルロースファイバーは20年後に
様々なトラブルが出てきそうな気が
するのですがどうでしょうか?
というコメントです。

この方は
セルロースファイバーに対して
ご不安を持っている感じですね。

一番良いのは、
別にセルロースファイバーを
使わないことでしょうね(笑)。

まぁそれは冗談だとして、
まずセルロースファイバーは
かなり重たいです。

セルロースファイバー自体の
性能はそんなにいいものではないので、
厚みでなんとか勝負みたいな感じです。

厚くすれば厚くするほど、
どんどん重くなるわけです。

当社でも屋根断熱に
セルロースファイバーを
使っていますが、30cmの厚みに
なるのでそこそこの重量になります。

それをやるために
全て骨を組んで上から細かく吊って
荷重に耐えられるようにして
シートを貼って吹き込みをして
塵が出ないようにさらに気密シートを
敷いて、場合によっては胴縁を横に
シートが弛まないようにしたりします。

それをあまり補強もせずに
シートだけをタッカーで貼って
吹いていたらそれは恐らくズレます。

一般的にはそういう施工で
終わっている会社は多いです。

それから調湿用に
セルロースファイバーをやって
湿気をグングン吸ったとしたら、
断熱材が重くなって
下がってしまうでしょうね。

あくまでも断熱材は断熱材なので、
余計なことをさせない方が
私はいいと思います。

雨漏りした時の
メンテナンス性ですが、
そもそも雨漏りは絶対に
してはいけないですよね。

しないように作らなきゃ
マズいんです。そもそも。

なので雨漏りした時の
メンテナンスを考えるのは
正論ではないと思います。

それで仮に雨漏りした時は、
メンテナンスがどうではなくて
壁を全て剥がしてやり直しです。

そこまで考えてやるのも
いいかもしれませんが、
あまり現実的ではないです。

どんな断熱材でも
マイナス面・プラス面はあるし、
それに対してこういう風な施工を
するというのがあるわけだから、
それを考えて施工する。

一番ダメなのは、
大丈夫と言っているから
大丈夫かな?と終わりに
してしまうことです。

参考になったような、
なっていないような感じですが、
参考になれば幸いです。