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ホーム > ブログ > YouTube > ①家づくりの勉強をしてもダメなパターン②良いYouTubeと悪いYouTubeの違い③発泡ウレタンを隙間埋めに使うのは止めた方が良い④住宅業界はマウント勝負!?
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 | 2023.04.09

①家づくりの勉強をしてもダメなパターン②良いYouTubeと悪いYouTubeの違い③発泡ウレタンを隙間埋めに使うのは止めた方が良い④住宅業界はマウント勝負!?

今回は質問コーナーです。
まず1つ目です。
この動画は意外にハネました。

▼【注意喚起】発泡ウレタンは防湿シートが絶対に必要
https://www.kosodate-sekkei.co.jp/blog/uretan_sheet_hitsuyou/

消費者にとっての正しい情報がないと
正しい判断ができないという
コメントをいただきました。

これま何度も言っていますが、
情報の取り方は難しいですよね。

同じ話を聞いても、
全く違う方に捉える人もいれば
ちゃんと客観的に捉える人もいます。

いろんな情報が取れるという部分では、
昔に比べれば良い時代になったと思います。

ただ取る側が客観的に物を見るだとか、
なるほどそういう意見もあるんだね
という風に思うことがないと
本当に自分の都合のいいように
解釈してしまいます。

人間ら基本的に
自分に都合のいいものしか
目に入りませんからね。

偉そうに言っていますが、
私だってそうです。

一番わかりやすいのは占いです。
その時にたまたま自分が困っていることが
あればすごくいいと思いますが、
困っていない人が聞いたら
ふーんとしか思わないでしょう。

朝の天気予報で今日の運勢1位は
◯◯座さんです!と言われると
自分は今日は良い日なのか!
と発奮できていいことだと思います。

ただ住宅の情報を違う風に
捉えちゃマズいですよね。
全然違う家になりますからね。

その動画がこれです。

発泡ウレタンは最近、すごく増えています。
特に建て売り住宅やローコスト住宅は
発泡ウレタンがどんどん増えています。

簡単に施工ができて気密が取れるし、
大工さんの手間を省くという部分で
外注の断熱材屋さんに投げているのでしょう。

それから日本アクアさんと
松尾先生の対談動画もありました。

スキンカットをしてもしなくても
透湿抵抗はそんなに変わらない、
ということは確かにこの動画でわかります。

でもスキンカットは
固まってるものをわざわざ削るので、
固まっているものを削るのは
劣化しやすくなるはずです。

そこは一切語らずに、
湿気の透湿抵抗はそんなに変わらない
というところだけ言うのは
ちょっと無理があります。

透湿抵抗が変わらないということは
結局は湿気を通しやすいので、
内側に防湿気密層はあった方がいいし、
湿気が外に出やすいように
構造用合板は透湿抵抗の低い物、
湿気を通しやすい物でやらないと
マズいでしょう。

絶対にこれは理屈としてあります。
でも実際に施工してる現場を見れば
内側に防湿気密シートを貼ってる家は
ほとんど見たことがないし、
外側のパネルも考えられていない
ように感じます。

勉強された方なら、
そういうところも含めて
あの動画で解説してほしかったという
ご意見が多かったですね。

材料がどうだとかではなく、
施工も含めてどうだという話じゃないと
何が言いたいのかわからないというのは
正しい意見だと思います。

全ての物事には長所・短所があって、
悪い所はそれを補うために
こうしましょうというのが
正しい情報発信の仕方だと思います。

では次です。

▼①加湿器を使わない加湿対策②窓を変える理由③APW330の換気框はどうか?④CMでよく見る空気清浄機はどうか?⑤100倍発泡で行ってはいけない施工方法
https://www.kosodate-sekkei.co.jp/blog/kashitsu_mado_kamachi/

発泡ウレタンの使用において、
断熱材としてではなく
「隙間」を埋めるために
使用することがあると思いますと。

配線がある貫通部に使用して
隙間を埋めたりすることが、
配線の電気の熱を断熱材で
逃がさないでしまい
何かリスクが起こったり
しないのでしょうか?
というご質問です。

発泡ウレタンを
隙間埋めとして使うことは
当社ではしません。

基礎断熱の底盤と立ち上がりの
部分で隙間が空いちゃったり、
骨組みの梁の所に使う
羽子板ボルトが外の冷気を吸って
断熱欠損を起こしそうなところは
その周りを発泡ウレタンで
吹くことはあります。

でも防水目的で
発泡ウレタンを使うことはないですね。

発泡ウレタンはそもそも
水に強いものではありません。

確かに30倍発泡は水に強いですが、
100倍発泡は強く有りません。

貫通孔で水分の多い所は
コーキングやテーピングをします。

当社では配線や配管が
透湿防水シートを貫通する時は
外側でブチルテープを貼って
水が入らないようにすると共に、
内側はコーキング処理をして
防湿しています。

発泡ウレタンを吹くと、
透湿防水シートの撥水成分を
侵してしまう可能性もあります。

それから発泡ウレタンは
圧力をしっかりかけない限りは
隙間の形に合わせて膨らみません。

セルロースファイバーも同じで、
圧力を掛けて中に入れるわけです。
それぐらい手間が掛かるものです。

それから配線の影響ぐらいで
発泡ウレタンが燃えることはないです。

ガスバーナーをずっと当ててやっと、
最後にボーッと燃える感じです。

もちろん可能性としては
ゼロではありませんが、
そのような大事を言って
発泡ウレタンを使わないように
説明される方もいます。

何でもそうですけど、
これをマウント勝負と言います。

G3というマウント、
セルロースファイバーというマウント、
発泡ウレタンというマウント、
床下エアコンというマウントなど
いろんなマウントで住宅業界は
戦っています。

そういうのは消費者の方が
見分けるのは難しいですが、
くれぐれもお気を付けください。