今回は気密についてお話をします。
気密の重要性については
過去の動画で何度もお話を
させていただきました。
以下はほんの一部です。
▼気密と断熱、ズバリ重要な方は〇〇。
https://www.kosodate-sekkei.co.jp/blog/kimitsu_dannetsu/
▼中途半端な気密住宅が一番危ない理由
https://www.kosodate-sekkei.co.jp/blog/chutohanpa_kimitsu_abunai/
▼高気密な家は換気性能が高い理由を解説しました。
https://www.kosodate-sekkei.co.jp/blog/koukimitsu_kankiseinou/
一応、おさらいをします。
気密性能はC値という指標で
表すことができます。
一般的にC値=1.0以下が
良いと言われていますが、
現実としては1.0ではマズイです。
施工方法にもよりますが、
気密は失われる可能性もあるので、
あくまでも私の中のイメージですが
0.5ぐらいを目指した方が
安心だと思います。
気密を高める場合、
断熱材だけで取る方法は
気密性が失われてしまう
可能性が高いです。
それから気密シート。
これだけで気密性能を高めるのも
どうかなと思います。
今の傾向としては
外側の構造用合板で
気密を高める方法を取っている
会社さんは多いと思います。
実際にうちの会社でも
構造用合板でしっかりと
気密を取りながら、
中の気密シートでも取ることを
やっています。
そもそも、
なぜ気密を取らないといけないか。
簡単ですね。
隙間が家中に空いていれば、
そこから暖かい空気が
出入りしてしまいますし、
外の汚れた空気も家の中に
入りやすくなります。
仮に一種換気を付けたとしても、
気密が低ければ一種換気を
通過せずに空気が入ってきます。
仮にC値が2.0や3.0で
熱交換率が90%の一種換気を
付けても、他から入ってくる
空気のことはどのように
計算するの?という疑問が
湧いてきます。
これを聞いただけでも、
気密がものすごく大事だなと
おわかりいただけると思います。
例えば当社であれば
エアコン1台で空調する形を
取っています。
小屋裏エアコンや床下エアコンと
呼ばれるものですね。
エアコンというのは、
室内の空気を自分で吸い込んで、
エアコン内部で熱交換をします。
そして冷気を吹き出します。
これをうまくやればやるほど
効率的に冷気や暖気が出ます。
そこで気密が低くければ、
効率的でないことは
想像できますよね。
気密が高まらないと、
室内の空気が回りにくく
なります。
気密はいろんな論争があって、
住宅会社さんによっては
気密が高いと窒息するとか、
湿気が出なくなるので
結露すると言われる方は
まだいらっしゃいます。
恐らくですが、
気密が高くない方がいいと
言う方は、そんなにエアコンが
うまく働いてないと思います。
そういう会社さんは
エアコン1台で空調なんか
できません。
恐らく家の中も
温度差が出ているはずです。
車を想像してください。
窓を開けっ放しでエアコンを
かけても効きませんよね。
しっかり閉めた方が
効くのは当たり前です。
気密は熱や湿気と合わせて
いろんな問題がありますが、
住み心地のいい家が欲しいのなら、
気密が大事なことはわかると思います。
ぜひその体験を、
オープンハウスやモデルハウスで
されることをおすすめします。
人間というのは
頭で覚えるよりも実際に
自分で体験した方が理解度は
深まります。
ものすごく
大事なことですので、
みなさんも参考にして
いただければと思います。