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ホーム > ブログ > YouTube > ①床下エアコンで暖房するのは間違い?②小屋裏エアコンで1階は冷えるのか?③壁体内結露を防ぐ方法は?④家づくりはどこにお金をかけるべきか
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 | 2021.04.25

①床下エアコンで暖房するのは間違い?②小屋裏エアコンで1階は冷えるのか?③壁体内結露を防ぐ方法は?④家づくりはどこにお金をかけるべきか

今回も質問コーナーです。

▼全館空調のリスクヘッジを考える

全館空調のリスクヘッジを考える

この動画に
床下・小屋裏エアコンは
とても魅力的ですが、
冬に1階が暑くなりすぎる、
夏に2階が寒くなりすぎることは
ないのでしょうか?
という質問をいただきました。

また特に冬ですが、
床下エアコンをかけて
家の中が乾燥しすぎないか
心配ですとのことです。

まず前提条件ですが、
床下エアコンで家の中を
暖房するのは正しくもあり、
正確に言うと
正しくもないです。

あくまでも家を暖めるのは
床下エアコンではなく
日射取得を促進して
家を暖めるという考え方です。

床下エアコンは主ではなく
副という感じですね。

セオリーとして
日射取得を多くするために
南側の開口を開けて、
北と東と西を閉じる。

それで中を暖めて、
夜になったら
ハニカムブラインドで
熱損失を防ぐのが
パッシブの考え方です。

仮に南に向けられない場合は
窓の付け方を工夫して、
日射をなるべく取れるような
間取りにしましょうというのが
主な考え方です。

床下エアコンで暖房するという
考え方ではないんですね。

ではなぜ床下エアコンを
付けているのかというと、
関東地方でも雪がずっと
降り注いでしまって、
日射が期待できないときが
あったりするのと、日中に
日射取得をして中を暖めても、
夜中になると温度が多少は
低下するからです。

そのときに一気に
暖房をしようとすると
ランニングコストが
すごくかかります。

エアコンに負荷をかけずに
運転をするのと、一気に
暖めたり冷やしたりするのでは
5倍ぐらいのエネルギーが
変わってきます。

なので前提条件としては
ゆっくりした運転でも
家の中が暖まるとか冷えるような
設計をしますので、
床下エアコンでガンガン
暖房するわけではないです。

なのでエアコンは
夜に付けるぐらいです。
なので乾燥感もありません。

床下エアコンで
どんどん暖房して、
1階がすごく暖かくて
2階が寒いみたいな
感じにはならないという
ことですね。

1階と2階の温度差が
2℃まで開かないぐらいです。

ちゃんと日射取得が
できている家であれば、
2階の方が暖かくなります。

冷房に関しては、
下がそんなに冷えない
ということは実はあります。

地域によりますが、
当社がある群馬県太田市は
すごく暑い地域なので、
小屋裏エアコンをかけても
1階まで冷気が落ちにくく
なることは正直あります。

ただ冷気を落とす方法はあって、
詳しくは言えませんが、
1階もそこそこ冷えます。

これから温暖化が進むと
小屋裏エアコンで
2階は冷えるけど
1階はなかなか冷えにくい
状況は想定されるので、
そこは対策として
考えていくのは良いと思います。

これは良い質問でしたね。
ありがとうございました。

では次です。

▼「断熱材で調湿」は「濡れた布団で寝る」のと同じ

Vol.7 「断熱材で調湿」は「濡れた布団で寝る」のと同じ

この動画にコメントを
くださった方はすでに家を
建てておられるそうです。

家の室内側に防湿気密シートを
貼っていないそうですね。

家の外側の構造用合板に
透湿抵抗の高い素材を
使っていますが、
住み始めてから壁体内結露の
対策を教えてほしいです、
とのコメントをいただきました。

家は生活をしていると
湿気が出ます。

その湿気が壁の中に入って、
そのまま壁の中で滞留すると
結露を起こしてしまって、
壁の中の断熱材が傷んで
しまうことがあります。

これを防ぐために
防湿気密シートを貼って、
湿気が入らないようにします。

この方は防湿気密シートを
貼っていないので入りやすいと。

なおかつ構造用合板が
透湿抵抗が高い、つまり、
湿気が出にくい構造用合板と
おっしゃっています。

これは一番お金をかけずに
できる方法は、そもそも中に
湿気が入らないようにする
ことです。

もっと簡単に言うと、
家の中の温度がある程度の
温度になっていれば湿度は
足りないぐらいになります。

湿気は暖かい方から
冷たい方に移りますし、
暖かい空間をつくると
水分量がより必要になってきます。

なので家の中の環境を
なるべく快適に保ちましょう
ということです。

そのためには
温湿度計を買っていただいて、
湿度が上がりにくい生活を
意識することです。

例えば部屋干しを
しすぎないとかですね。

もし部屋干しをするなら
除湿器を買って部屋を
区切ってやるとか。

湿度をちょっと
気をつけることで
コントロールするしか
ないかなという感じはします。

あとは家の中の
換気をよくするのも
一つの方法かもしれません。

換気をよくして家の中の
湿度を最適に保つのが
一番最適な方法です。

家はあとから施工が
できないところは
ちゃんとしておくのが
最善であるという話です。

例えばキッチンやお風呂、
洗面化粧台は目に見えますよね。

そこは仮に壊れても、
交換が簡単にできます。

そういうところに
お金をかけるのは
悪くはありませんが、
交換できるものに
お金をかけるのではなく、
まずは断熱や気密、
隠れてしまう構造などに
お金をかけるべきです。

屋根や外壁もあとで
貼り替えたりすると
大変です。

その上で予算があれば、
良いキッチンを入れるなど
するのが最善だと思います。

これを逆にすると、
何か起こったときに
ものすごくお金がかかります。

どうかお気をつけください。