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 | 2019.08.03

「30年もたない家」のつくり方

今回は耐久性の高い、
長持ちする家のポイントを3つ
解説をさせていただきます。

今は長生きする時代ですよね。
医療の発達もあってね。

私もよくお客様に言いますが、
家をつくると最低でもやっぱり
40年、場合によっては若い方なら
50年、60年とお住まいになると
思うんですよね。

その時にやっぱり家も
同じように60年とかもたないと、
昔みたいに建て替えというのも
きついです。

そうするといつまでも
長持ちする家を
つくらなくちゃいけない、
という事が必要になります。

その中でどういう所を
気を付ければいいのか、
という所を皆さんに
ご説明をさせていただきます。

ものすごく簡単に言いますね。

家を長持ちするポイントとしてまず、
構造体、骨組みですね。
それをいかに乾燥させるか。

要は水分を含ませない、
というのが重要です。

これは鉄骨であれ木造であれ
鉄筋コンクリートであれ同じです。

ボディを湿気にさらさせない、
乾燥状態を保つというのが
一番長持ちさせるポイントです。

そのためには家の中の気密を
高めることが重要です。

これは何度も動画で
お話ししていますが、
仮に4人家族が住んでると、
1日に10〜14リットルぐらいの
水分が発生します。

人間の呼吸や汗、
洗濯したり煮炊きすると
水分が出ますよね。

その水分を
換気で出すという事もできますが、
それだけでは出し切れない場合も
あります。

そうなるとなるべく
室内の気密を高くして
水分を入れないこと。

そうすると
その水分が上手く換気で
逃がす事もできる様になります。

気密が取れていないと、
換気しても入っちゃいますから
結局水分が残っちゃいますよね。

なので室内の気密を良くする。
まずこれは絶対のポイントです。

2つ目のポイントは、
仮にそうは言ったって
水分が入る可能性はあるんですね。

その水分を
外に排出できる様にする、
というのがポイントです。

通気工法と言って、
中に入った水分を
室外に出す通気層というのを
取ってあげる。

これが2つ目のポイントです。

3つ目のポイントは、
そもそも壁の中に
水分が入らない様にする。

例えば床断熱の家で、
床下からの湿気が室内に
入らないように気流止めという
ものを上手く行います。

壁の中に
湿気が回らないように
する方法です。

これやる事によって、
余計な水分が室内だけじゃなくて
下からも入りにくくなります。
これが重要です。

繰り返しますが、まずは室内の気密。
あとは水分が入った時に
外に出るように通気させる。

なおかつ気流止めを使って、
床下から壁の中に入らなくする。

この3つをやると
この建物の構造体が乾燥しますので、
50年、60年はもつような形になります。

よくこういう事を言う人もいます。

気密を高めたりすると、
余計に湿気が充満して良くない、と。

それだったら吹きっさらしの方が
逆に湿気がどんどん飛んでいくので
良いんじゃないか、という人がいます。

合っている部分もありますが、
合っていない部分もあります。

その説明は長くなりますから、
また別の動画で解説をします。

いずれにしても、
気密を良くして湿気を出して、
入らないようにする。

入った場合には出してあげる。
なおかつ床下からの気流を止めて、
壁の中で湿気が回らないようにする。

この3つのポイントを
覚えておいていただければと
思います。