使用している防腐剤はウッドロングエコと言うメジャーな製品です。
ウッドロングエコは粉を水に溶いて塗るだけなので簡単です。
また、基本的に着色量も含まれていないので、色が変わる訳でもありません。
同じようなメジャーな防腐剤でキシラデコールと言う製品がありますが、
こちらは着色料が入っているので、10年程度で色褪せしてきます。
防腐効果は続くのですが、色褪せしますので、塗り続ける事になるかもしれません。
ウッドロングエコは着色料が入っていないのですが、
塗ってから暫く日に当たると杉板の色が変わってきます。
日焼けですね。
この色が、日光の力で更に濃くなって行く場合もありますし、
日当たりが悪い場所では濃くならなかったりします。
ですので、日焼き具合にバラツキが起きる事もあるので、
見る人によっては汚く見えるかもしれません。
特に、フローリングやサイディング等の新建材しか見たことが無い方には
汚く見えるかもしれません。
ですので、杉板外壁を貼る場合には、
自然の物と工場で製造された物の違いを理解した上で採用する事をオススメします。
でも、最終的には工場で生産された物も色褪せしたりするので、
10年後とか20年後とか30年後とか経った時に、
どちらの方が綺麗に見えるのか?と考えると答えは簡単です。
最後にウッドロングエコを塗ったからと言って、施工が悪かったりすると木は腐ります。
何でもそうですが、塗料の力だけで防腐し続ける事は無理です。
例えばですが、ホームセンターで設置したウッドデッキが
10年程度で腐ってしまう理由は、使用している材料に問題があるからです。
ウッドデッキとしては適さない木に防腐塗料を塗り続ける事で、
何とか10年間延命させているような状態です。
でも、こんな事はプロなら知っているはずです。
使用する材料の選定、施工方法、防腐塗料、
そして、建築する場所に合わせた設計が必要になります。
面倒臭そうな話かもしれませんが、当たり前の事です。