Facebook
X
YouTube
ホーム > ブログ > ブログ > 性能 > 太田市で工事中の家で気密測定を行いました。
ブログ
 | 2021.05.21

太田市で工事中の家で気密測定を行いました。

今日はお施主様立会いの下に、工事途中の家で気密測定を行いました。

写真を見ると仁王様のような出で立ちに見えますが(失礼!)、ご職業は温厚な住職さまです。

長い人生の中で、気密測定に立ち会う事は少ないと思います。

そこで、お忙しい中をお越し頂きました。

その前に、気密測定とは何か?と言いますと、建物の隙間の面積を測定する事を言います。

何故そんな事をするのか?と言いますと、隙間が多い家では外の空気が沢山入る事になります。

今のような湿気の多い日には、室内にどんどんと湿気が入って来ます。

その湿気が、家具の裏側に回ったり、扉のある収納の中にとどまってしまうと、カビを発生する事にも繋がります。

また、真夏の暑い空気や真冬の冷たい空気が入ってくる事にも繋がります。

ここまでは何となく想像がつくと思います。

隙間の多い家は、コロナウィルス対策も不利になります。

隙間が多いと多くの空気が出入りするので、自然に換気が出来ているように思われる方は多いかもしれません。

これは消費者の方のみならず、住宅業界の方々でも同様です。

失礼な言い方ですが、大工さんや中小工務店の方には多い考え方です。

実は、これは全く逆で、隙間の多い家は換気がうまく出来ていません。

換気が出来ているような錯覚を起こしているだけです。

これを例えるならば、あちこちに穴が開いているホースに水を流すのと、穴が開いていないホースに水を流すのでは、

どちらの方が水量が多くなるでしょうか?

間違いなく、後者のはずです。

前者の場合で、同じ水量の水を流そうとすると、蛇口を目いっぱい開けなければなりません。

ですので、隙間の多い家を換気しようとしたら、窓を沢山開ける必要がある事になります。

そうなると、余計に湿気や熱が入って来てしまう事になります。

気密測定は国の規定にはないので、測定をする必要がない!

気密測定は国の規定にありません。

なので、測定をしなくても良いと説明する営業マンさんがいます。

確かに、国の規定にはありません。

その理由は何故か?と言いますと、国は最低限の規定を定める事しか致しません。

後は、民間の取引ですから、ご自由にして下さいと言うのがスタンスです。

言い方を変えると・・・これ以下にするのはダメですよ!と言う意味です。

それを持ち出して説明するのはプロとしておかしな事なのです。

気密の重要性に付いては、動画でも解説をしていますので、ご興味のある方はご覧になって見て下さい。

https://www.youtube.com/watch?v=xJCjTTepP_s

高性能な換気システムを設置する場合には、気密測定を行う事が前提です。

そうでないと、家のあちこちにある隙間から余計な湿気や冷気や暖気が入ってきてしまう事になります。

そのような状況にも掛からわず、高性能な換気システムを使って換気をしたとしても、カタログ上の数値には届きません。

熱交換率90%!などと言っても、本当の数値はどうなのでしょうか?

こちらも、多くみられるパターンとなっています。

くれぐれもお気をつけ下さい。