最近、一生懸命にTVで宣伝している製品があります。
TV(特にBS)を見ていると何度も宣伝しているので知っている方も多いのではないでしょうか?
NACH5でも、アナウンサーの方が一生懸命に宣伝しています。
でも、このような製品は昔からありました。
水を使う製品もあれば、氷を使う製品もありました。
どちらの製品も理屈は同じです。
まず、気温よりも低い水をフィルターに含ませ、そのフィルターに風を当てます。
フィルターに含まれた水分は、風と共に霧状になって空気中に拡散します。
空気中に拡散した水は、周りの熱(室温)によって蒸発します。
この時に、周りの熱を奪う事で、涼しく感じるという仕組みです。
真夏のお祭りで、熱くなった道路に水を撒くと一瞬に涼しく感じる経験があると思います。
これも同じ理屈です。
真夏のプールサイドで身体を焼いてからシャワーを浴びると涼しく感じると思います。
これも、身体に付いた水が蒸発する時に、身体の熱を奪うからです。
こちらも同じ仕組みですね。確かに、物凄く簡単で合理的な方法です。
しかし、道路に水を撒いたり、火照った身体にシャワーを掛けるのは良いのですが、室内で行ってしまうと他の問題が起こります。
簡単に言うと、カビが生える可能性が高くなるからです。
このような製品を使い続けると、室内にどんどん湿気をまき散らす事になります。
まき散らせばまき散らすほど、周りの熱を奪って涼しく感じるので、たちが悪いです。
CMでは、どこにでも持ち運びが出来て、電気代も掛からずに、簡単に涼しくなると説明をしていますが、これには前提条件
があります。
まず、使用する水の温度と室温の差がないと蒸発はしにくくなります。
冷蔵庫でキンキンに冷やした水道水や氷水なら、室温との差が多くなるので蒸発しやすくなります。
もしくは、室内が物凄く高い場所で使用すると温度差で蒸発しやすくなります。
でも、蒸発すればするほど、室内の水分が上昇するので、結果的には不快になってしまうのですよね・・・
要するに、
一瞬の涼しさを求めた結果、室内環境は悪くなってしまう可能性がある製品とも言えます。
それでも、このような製品が欲しい場合は、濡れたタオルを扇風機の前に垂れ下げる事で代用も出来ます。
しかし、このような機械を使用しても良い場合もあります。
屋外でキャンプやスポーツを行うような場合です。
屋外なら、いくら使っても湿気は拡散してしまうし、周りの熱(外気温)も高いので効果的です。