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 | 2020.11.26

ホームページを信用し過ぎない方が良いです

HPは信用し過ぎない方が良いです。

その理由は、以前にも触れましたが、嘘の施工事例写真を掲載している住宅会社も多いからです。

例えば、群馬県の住宅会社のHPに、愛知県の住宅会社が建てたおしゃれな家の写真が掲載されていたりします。

何故、こんな事が起こるのか?と言うと、これを仲介して商売にしている方がいるからです。

しかし、HPに掲載されている完成写真を見て家づくりを依頼しする方は多いかも知れません。

特に女性の方は、その傾向が多いように感じます(失礼)。

でも、他社の完成写真なので、出来上がった家は何となくおかしなアンバランスな家になってしまう事があります。

失礼な言い方ですが、「なんちゃって」です。

私も人の事を言えるようなレベルではありませんが、家のデザインで重要なのは、使用している材料ではありません。

塗壁やモザイクタイルを使えばカッコいい家になる訳でもありません。

黒いガルバリウム外壁を使えばカッコいい家になる訳でもありません。

 

一番重要なのはバランスです。

高さ・幅・位置・色等のバランスです。

軒の長さや厚み等も重要ですね。

窓の選定も重要です。

この辺りは、知識とは別の世界なので、色々な物を見て感性を磨くしかありません。

 

他には、フランチャイズ本部が用意して、おしゃれな家の写真が掲載されていたりします。

こちらはまだマシで、詳しい図面も貰えるので、その通りに作れば写真通りの家が出来ると思います。

しかし、お客さんの予算や好みを聞き過ぎたりすると、こちらもおかしな家が出来上がったりします。

形は似ているのですが、何となくおかしな色合のバランスの悪い家になったりします。

特に、窓の選定と外壁の選定を間違うと大変な事になります。

例えば、完成事例にはシャッターが無いのに、付けてしまったりすると、野暮ったい家になってしまったりします。

この辺りは建てられる方の好みもありますが、設計者の説明力も求められますね。

 

しかし、これよりも怖いことがあります。

 

あまり詳しいことは書けないのですが、先日に他県の方から相談を受けました。

基本的に、このような相談を受けておりませんが、深刻な状況のようでしたので特別にお電話にてお話をさせて頂きました。

この方は、今年の春に家づくりを終え、初めての夏を迎えた時に問題が発生したそうです。

図面をお送り頂き、経緯を教えて頂きましたが、結論から言うと、設計ミスだと感じました。

設計ミスと言うよりも、家づくりの原理原則を勉強されていないまま、高性能住宅を作られているように感じました。

施工された住宅会社さんのHPも見ましたが、高性能住宅と自然素材に拘った家づくりをされている住宅会社さんみたいです。

でも、話を聞く限りでは、おかしな施工をされています。

 

住宅会社さんと話をしても、らちが明かないので、自己負担で第3者の検査機関の方にも調べて貰ったそうです。

その方も、私と同じような疑問を持ったそうです。

その後、検査をされた方から住宅会社の方にも説明をして貰ったそうなのですが、住宅会社の方は説明の意味が解っていないそうでした。

でも、HPを見る限りでは、知識もお持ちで、高性能住宅を建てている住宅会社にしか見えません。

こうなると、どうにもなりません。

 

正しい家を作るためには、基本的な知識は絶対に必要です。

知識と言っても、一般的なセミナーで語られているような知識ではありません。

更に、知識だけでなく現場施工のポイントも学ぶ必要があります。

その一方で、建築士免許もなく、設計もせず、現場にも出ず、卓上の知識だけで語る方も多くなっているように感じます。

失礼ですが、比較的大きな住宅会社の営業マンさんは、この傾向が多いように感じます。

知識を高める事は重要ですが、現場に出て実践もしないと本当の所は解りません。

くれぐれもお気を付けください。

追伸です

家づくりで失敗したくないとしたら、なるべく面倒な事を行う事が必要です。

まずは、家づくりの優先順位を明確にします。

そして、優先順位に沿って住宅会社をピックアップします。

聞きたい質問等を用意し、色々と聞いてみましょう。

解りづらい説明があったり、理論的でない説明があったら、遠慮なく質問してみましょう。

また、その時の営業マンの態度等も見てみましょう。

そうすれば、何となく本当の事は解るはずです。

ただし、営業マンも人間です。

あまり横柄な態度等をすると、本当の事を教えてくれない事もあります。