「どの住宅会社が良いかな?」と考えた時に、真っ先に目に付く部分は完成写真(施工例)だと思います。
当社のお客様でも、一番最初に興味をもって頂けるのが、外観と内観の仕上やデザインです。
当社が作る家は、木材を沢山使っています。
在来木造工法の住宅で、床は無垢を使い、外壁にも杉板等を使います。
室内の壁には珪藻土や漆喰を使用し、なるべく人工的な素材は使わないようにしています。
だからと言って、人工的な素材が絶対に悪い訳ではありません。
適材適所で使いわければ、使い勝手の良い素材となります。
また、家の性能に興味を引かれるようです。
逆を言えば、デザインが良かったとしても性能が悪いと検討候補にはならないようです。
その逆もあり、性能が良かったとしても、今時の家は検討候補にはならないようです。
でも、普通に考えても、そうだと思います。
私も設計をする際には、家事導線・外観デザイン・温熱環境・空調計画・メンテナンスコスト・老後の住まい方等のバランスを考えながら設計をしています。
一時の流行りのようなデザインにはしないようにしています。
当然ですが、どんな会社なのか?等も検討事項に入りますね。
この社長は家づくりに詳しいのか?やちゃんと仕事しているのだろうか?ですね(笑)
いずれにしても施工例は、住宅会社の生命線を握っていると考えても良いかも知れません。
住宅会社さんは、なるべくカッコいい施工例をHPに載せたいと考えます。
先日に当社のHP屋さんと打ち合わせをしていたら、
「群馬県太田市近辺でも、こんなカッコいい家が建っているのですね?」と言われました。
私は「そんなの建っていないよ。太田市は建売住宅ばっかりだからね。」と答えました。
しかし、とある住宅会社のHPに掲載されている施工例には、凄い家ばかりでした。
しかし、写真の風景等がおかしいので画像検索をしていました。
すると・・・同じ施工例が掲載されているHPが愛知県と千葉県にあったのです。
施工写真の下にアンダーラインを引きましたが、赤と黄色が同じ家になっています。
もっと細かく見て行けば、殆ど同じ家の写真を共用していると思われます。
こうなると、本当に作ったのはどの住宅会社なのでしょうか?
フランチャイズチェーンでも同じ施工例を使っています。
こんな感じですね。
下記の写真は、R+house前橋さんのイメージ画像です。
この場合はフランチャイズチェーンに加盟している事を表示し、
本部が作成した図面や施工方法に基づいて施工を行いますので問題はありません。
有名な所では、BESSや無地の家も全く同じシステムです。
しかし、先程の住宅会社は、これとは全く違います。
しかし、先程の住宅会社さんは施工事例として表示をしています。
そうなると、一般的には自社で建てた家だという意思表示だと考えられます。
フランチャイズの表示をしている訳でもありませんので。
しかし、私は弁護士ではありませんので、どうなのでしょうか?
でも、消費者の方が、この施工例を見て住宅会社を決めたとしたら如何でしょうか?
また、出来上がった家が、似つかないようなデザインの家になってしまったらどうでしょうか?
恐らく、住宅会社は寸法通りに作ったので、間違ってはいないと説明すると思います。
いずれにしても、このような事を行う住宅会社がいるのは本当にビックリです。