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間取り・デザイン
 | 2020.03.17

軒の無い家を作りたいなら、換気と雨漏りに注意しましょう

雨が降っていても、ちょっと軒があるだけでも外壁は濡れません。

写真の軒長さは60cmです。

当社の家では、妻面の軒長さは60cmを基準としています。

何故60cmなのか?と言うと、余り長すぎると帽子のツバみたいになりカッコ悪くなるからです。

しかし、南や北は90cm〜1mまで軒を出します。

軒を長くする理由は、夏の日射遮蔽と共にデザイン的にもカッコいいからです。
また、軒があると屋根裏換気が取りやすくなりますので、構造体の劣化対策にもなりますし、夏の暑さ対策にもなります。

最近は軒の無い家(軒ゼロ住宅)が多くなっていますが、少々心配になります。
長い目で見た時の外壁の劣化や防水性の劣化が心配になります。

また、構造体が換気出来ているのか?も心配になります。

更に、夏は暑くならないのか?も心配になります。

これから温暖化も進んでいく事が予想されますので、冬暖かい家だけでなく、夏涼しい家をつくる必要もあります。

私が軒ゼロ住宅を作るとしたら、日射遮蔽には物凄く気を付けます。
また、メンテナンスコストが掛かりやすいサイディングの外壁は使いません。

また、屋根には専用の金物を使い、防水性と換気に気を付けます。

軒ゼロ住宅で発生する事故は雨漏りが多いそうです。

雨漏りは、一度発生してしますと修理する事は、かなり難しくなります。

大抵の修理は、漏れていそうな場所にコーキングを詰めて様子を見ているだけになります。

しかし、詰めた場所は良いですが、今度は違う場所から漏れて来ます。

こうなると、イタチごっこですね…

家づくりで、デザインは重要です。
私もカッコわるい家は作りたくありません。

しかし、カッコよくても危ない家は絶対に作りたくありません。

首都圏などでは、軒ゼロ住宅でないと間取が取りにくい場合もあります。

しかし、田舎で十分な広さの土地があるにも関わらず、わざわざ軒ゼロの家をつくる住宅会社も多いです。

作ってはいけない訳ではありませんが、それなりに気を付けないと雨漏りだけでは済まない家になります。

くれぐれもお気を付け下さい。