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性能
 | 2020.02.06

ウィルスを拡散させない最適な湿度は何%?

ウィルスを拡散させない最適な湿度は何%でしょうか?

恐らくですが、60%?などと考えている方は多いと思います。

また、50%以下になるとウィルスが増殖して感染してしまう・・・などと考えて加湿器を目いっぱい回している方も多いと思います。

詳しい方はご存知かも知れませんが、最適な湿度は%では表せません。

その理由は、最適な湿度は室温によって違うからです。

室温10℃の家と室温20℃の家では最適な湿度は全く違いますし、冬と夏でも違います。
異なる状況の家で、同じ湿度に加湿してしまうと、加湿過多になってしまう場合もあります。

そのような加湿過多の状況で家の換気がうまく出来ていないとカビが生えてきます。

それが気密性の低い家だった場合で、換気不足だとすると他の問題が起こる可能性があります。

適切な換気が出来ないと、室内のCO2濃度が高まるばかりでなく、家自体の耐久性を低くしてしまう事にも繋がります。

また、気密の低い家の問題点は、室内のあちこちにある隙間から湿気が入り込むので、換気のコントロール出来なくなります。

こうなると、換気しているようで、実際には換気されていない状態です。

仮に、このような家で高性能な1種換気を付けたとしても、カタログ通りの数値は出ない事が予想されます。

また、「昔の家は隙間だらけなので、換気が出来るから大丈夫!!」などと考えている方が未だに居るのですが、
これもおかしな話です。

そうは言っても、神社やお寺レベルの隙間なら換気も出来そうな感じもしますが、寒くて暮らせないですし、そんな家を作る方もいないと思います。

以前に動画でも解説しましたが、中途半端な気密性能の家が一番危ないですね。

湿気の凄いところは、自分で寒い場所を探して移動していきます。

湿気が溜まる場所は、タンスの裏や押入、WICやトイレ等の寒くなりがちな場所です。

これは熱と同じで、熱も寒い場所を自分で探して移動していきます。

なので、アルミサッシやアルミ樹脂サッシが付いていると、せっかく暖房しても寒いサッシの方向に熱が移動するので、室内に暖気が回りにくくなってしまいます。

最適な湿度はどの位の数値でしょうか?

一般的に表されている湿度(%)は相対湿度と言います。

g(グラム)で表される湿度は絶対容積湿度と言います。

絶対容積湿度とは、1㎥の空気の中に含まれている水分の量をg(グラム)で表します。

このgが冬だと8g程度で、夏だと13g程度が良いと言われています。

ただし、個人差があるので、8gで無いと絶対にダメだとは言えません。

夏は13g以下にしないと、ジメジメ感がすると思いますが、低すぎると寒く感じる事もあります。

ウィルスを拡散させない為の湿度は何%?

絶対容積湿度(g)だと解りずらいので、相対湿度(%)で書きます。
★冬の場合(8gの場合)
室温10℃→85%
室温15℃→62%
室温20℃→46%
室温25℃→35%

因みに、絶対容積湿度が8gの場合のインフルエンザウィルスの6時間後の生存率は5%程度と言われています。

この数値が下限値だと考えても良いでしょう。

★夏の場合(13gの場合)
室温20℃→75%
室温25℃→56%
室温27℃→50%
室温30℃→43%

この通知以上だと、ジメジメ感を覚えると思います。

因みに36坪の家だとすると、夏は3614㏄の水分以下にする必要があるとも言えます。

解りやすく言うと、3.6ℓです。

冬は2224㏄以上の水分にする必要があるとも言えます。

こちらは2.2ℓですね。

ちょっと難しいかったかも知れませんが、参考になれば幸いです。

追伸です

現在、感染が心配されているコロナウィルスですが、このウィルスへの対策も基本的にはインフルエンザウィルスと同じとのことです。

手洗い・うがい・マスクの着用と適切な湿度管理をおススメいたします。