家づくりは、「夏を旨とすべし」は正しいのか?
徒然草では・・・「家の作りやうは、夏をむねとすべし。冬は、いかなる所にも住まる。暑き比(ころ)わろき住居(すまひ)は、堪へ難き事なり」と書かれてはいます。
しかし、現在の気候変動を見る限り、当てはまらないのです。
例えば、世界の主要都市で比べた場合、関東地方は温暖地の中でもかなりの高温でジャカルタに近いのです。一方、冬の寒さはパリやベルリンと変わらないのです。
※東京大学 前准教授の資料を添付します。
そう考えると、「夏も冬も旨とすべし」なのです。全く面倒ですね・・・
私は太田市に住んでいますが、冬はそこそこ寒いし(2月の最低気温はー5℃位)、夏は日本一暑い!?(最高気温40度位)となります。
仙台並の寒さで、バンコク並の暑さになります。最悪です・・・
この前提条件を元に家づくりをしないと、住み心地の悪い家が出来上がってしまいます。
また、一生に渡りランニングコストもかかりますので、家計の負担にもなります。
更に、若いころは何とかなりますが、歳を取ると途端に身体に負担がかかります。
ご存じだと思いますが、未だにヒートショック(冬の寒い室内での突然死)でお亡くなりになる方が、交通事故でお亡くなりになる方よりも多いのです。
家づくりを考える際に、間取り・デザイン・仕様(キッチン・外壁・床材等)には気を付ける方は多いと思います。
しかし、家づくりは「夏を旨をすべし!」、「冬を旨とすべし!」などと考える方は少ないです。
それは皆さんの責任ではなく、住宅会社の責任です。
家づくりのプロであるはずの住宅会社の方が勉強をしないからなのです。
こういった視点で住宅会社選びをするのも面白いかも知れませんね!