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性能
 | 2020.06.08

地震保険には加入するべきか?

※少々長いブログになってしまいました。

来月にお引渡しをさせて頂くお客様から相談を頂きました。

その前に、お引渡し時の手続きとして以下のような項目があります。

1.金消契約(銀行に連絡すればOK)

2.土地及び建物の登記(司法書士や測量士に依頼するか、自分で行う)

3.住民票の移動(自分で市役所に行く)

4.引っ越し業者の手配(自分で手配)

5.家電や家具の購入と搬入(自分で手配)

そして

6.火災保険等の加入手続き(自分で行うか、銀行に相談)

です。

※全ての項目が当てはまらない方もいます。

1.から5.は何となく理解できると思います。

この中で、迷うのは6.火災保険等の加入手続きです。

住宅ローンを活用している方の場合には、火災保険の加入は必須になります。

しかし、自己資金で家を建てる方の場合は、火災保険の加入は必須ではありません。

でも、恐らく加入する方がほとんどだと思います。

因みに、火災保険に加入する場合は、セコムが安いので、オススメです。

https://www.secom-sonpo.co.jp/anshinmyhome/

当社のお客様にセコムさんにお勤めの方がいらっしゃるのですが、試算すると本当に安いです。

気になる方は、ネットで簡単に計算も出来ます。

銀行で保険の加入を勧められることもありますが、基本的に加入しない方が良いです。

要するに、火災保険に加入する方がほとんどだと思います。

せっかく建てた家が火事になった途端に無くなってしまったら最悪です。

また火災保険は本当に安いので、加入しておかないと損だと思います。

例えば、2500万円の家と家財500万円を10年間保証して貰っても、20万円程度です。

1年で2万円しか保険代がかからないのです。

自動車と比較してもしょうがないですが、100万円の自動車保険でも2万円では加入出来ません。

いずれにしても、火災保険には加入することをオススメします。

因みに、火災保険に加入しておくと、雪や雨で被害があった時に、保険で直せることもあります。

あくまでも加入条件によりますが、そこまで付いているのに本当に安い保険料だと感じます。

実は、もう一つ気になる保険があります。

それは地震保険です。

地震保険の加入を検討している方はご存知かと思いますが、地震が原因で火災になった場合には、火災保険は適応になりません。

何故?と思われるかも知れませんが、そういうルールなのです。

自然災害による被害は保証しないルールになっているからです。

なので、地震大国の日本では地震保険が売れやすいとも言えます。

地震保険は火災保険とセットで加入しなければなりません。

また、地震保険の契約金額は火災保険の半額までです。

2000万円の火災保険に加入した場合には、地震保険は1000万円までしか加入出来ません。

※オプションで金額が引き上げられ保険もありますが、高額になります。

しかし、地震保険の一番の問題点は、ここではありません。

先程に話しましたが、地震保険の契約金額は火災保険の半額までです。

ここは解りますよね?

では、この半額の契約金額は、どのような基準で支払われるのか?が問題になります。

地震保険が支払われる金額は、被害の程度が判定されます。

被害の程度には3種類あり、全損・半損・一部損です。

全損の場合には契約金額の100%が支払われます。

半損の場合には50%で、一部損の場合には、たった5%です。

しかし、他にも条件があります。

全損判定の場合には契約金の100%が支払われるように感じますが、実は違います。

支払われる金額は、時価額が限度になります。

時価額とは、新築時の価格ではなく、値落ち分を差し引いた金額です。

車に例えたら、中古車価格みたいな物でしょうか?

仮に1000万円の地震保険に加入して、一部損の判定(5%)で、時価額が引き買ったりすると、

幾らも支払ってくれないかも知れません。

失礼な言い方ですが、地震保険に加入して得をするのは、耐震性が低くて金額の高い新築の家の場合かも知れません。。

しかし、そのような家で事故が起こり、地震保険が契約金額の100%戻ってきたとしても、家族に不幸があったとすれば何の意味もありません。

一番重要なのは、地震保険に加入する事ではなく、耐震性の高い家を建てる事です。

熊本地震後の検証結果でも、耐震性の低い家の怖さは明白です。

耐震等級1では、熊本地震級では100%倒壊するようです。

※耐震等級1は国が規定している最低基準です

耐震等級2でも50%ですが、耐震等級3になると20%になるそうです。

※耐震等級2とは、国が規定している長期優良住宅の最低基準です。

最終的には建てられる場所の地層にも関係するので耐震等級だけが重要とも言えませんが、耐震等級を高める事は安全に繋がります。

最後に、

実は、耐震等級3と言って、計算方法によって強度が変わってしまうのです。

耐震等級3でも強度が変わる!?・・・意味が解らないと思います。

言い方を変えると・・・申請上では同じなのですが、実際の強度は違う・・・と言うと解りやすいと思います。

ですので、簡易的な計算を行い「当社が作る家は耐震等級3です。」と説明している住宅会社もあります。

また、「当社が作る家は耐震等級3相当です。相当と言っても耐震等級3と同じ計算をしています。」などと説明し、いかにも耐震等級3みたいな説明をしている住宅会社もあります。

仮に、全く同じ計算をしているのなら耐震等級3相当ではなく、耐震等級3と言えば良いのでしょう。

しかし、そこには何か言えない理由があるのかも知れませんね・・・住宅業界の闇ですね。

でも、計算なんて全く行っていないような住宅会社もあるので、その方が問題かも知れません。

個人の大工さんや、ローコスト住宅を作られている地元工務店クラスで家を建てる場合には、必ず確認をされる事をオススメします。

いずれにしても、紛らわしい説明が多いので、くれぐれもお気をつけ下さい。

こちらの動画も参考になります。

「耐震等級3と耐震等級3相当は全く違う」

「そんなのありえないでしょ?」と思われる方もいらっしゃるかも知れませんが・・・