沼田市でお任せを頂いた初めてのお家です。沼田市は−11℃~+35℃と温度差が激しいため、断熱気密を高めながら日射取得と日射遮蔽を行う必要のある、なかなか難しい地域です。樹脂窓+付加断熱+日射取得+日射遮蔽+空調計画及び間取り計画を正しく行う必要があります。
外部仕上げは、塗壁を基本とし、ガルバリウム鋼板をアクセントに使いました。敷地周りも杉板で囲い、沼田城下町の雰囲気に似合っていると感じます。
街中に建っている事もあり、日射取得には少々不利になっています。耐震性能を犠牲にすることなく(耐震等級3です)、大きな掃き出し窓を設置して冬の日射を稼ぎます。天井には吹抜ではなく大きな格子天井を設置しています。理由は、別写真で解説します。
1階にはサブの寝室スペースを設けました。歳を重ねた時に、1階で生活できるように考えています。リビングとは3枚引戸で分けることもできます。奥にはWICもあります。
キッチン・食器収納と共に造作で作りました。造作で作ることは決して安くはないですが、長く使う事を考えると、既製品よりも安く済みます。造作キッチンは、壊れる部分のみ交換する事で、ずっと使い続ける事ができるからです。一番オススメしないは、既製品の高いキッチンを購入する事です。設置コストも高いですが、修理費用も高くなります。更に、修理できるかどうかも解りません(部品がない可能性もあります)。
洗面台も造作で作りました。その理由も造作キッチンと同じです。壊れて交換しなければならない場所は決まっており、交換も簡単です。特殊な部品も使いません。なお、洗面台の右斜め上の天井にはスクリーンが設置してあり、洗面所と脱衣室に別ける事も出来ます。
街中に建っていることもあり、1階の日射取得が少なくなります。そこで2階にも大きな掃き出し窓を設置し、洗濯物干し場としても使います。洗濯物干し場として使いたいため、吹抜けを作らずに、格子床にしました。このようにする事で、床として使う事もできますし、1階と2階の温度差が少なくなる効果もあります。
雪が降る地域ですので、建物と一体の物置を設置しました。自転車・分別ごみ・簡易食品庫にもなりますし、洗濯物を干す事もできます。水道もありますので、色々な使い方ができます。