今回は質問コーナーです。
まずは最初の動画です。
▼①当社の家づくりの考え方②床下エアコンに向いている断熱材は何か?③床下エアコンは床置き?壁掛け?
https://www.kosodate-sekkei.co.jp/blog/kangae_yukashita_aircon/
以下のご質問でした。
“
6地域のG2、C値0.5で
南側の窓からある程度の
日射取得できる35坪の平屋予定です。
無垢床にして床下エアコンと
小屋裏エアコンを採用しようと
しています。足元から温めてたいと
思っています。
これをG3にグレードアップした
場合はそもそも床下エアコンに
しなくても1階に壁付けする
エアコンでも十分な暖かさが
ありますか??
それともこの条件のG3でも
床下エアコンにするとさらに
足元から温まって心地よい空間に
なりますか??
“
C値0.5は悪くないですね。
基本的にC値は
0.5以下であれば良いです。
C値が0.4・0.3・0.2に
なったからと言ってそれだけで
暖かくなることも涼しくなる
ことも全くないです。
なんとなくすごいなという感じ。
ただ長期的な劣化を考えたら
0.5以下にはしたいです。
1.0ギリギリだと何か間違ってあると
劣化する可能性もありますからね。
一番悪いのは、
発泡ウレタン一発で気密を取る事です。
気密の取り方によって
長期的な劣化は違うので、
気を付けた方が良いと思います。
さて話が飛びました。
断熱性能は
G2よりもG3が良いですが、
それだけで足元が暖かくなるか
どうかは別の問題です。
日射取得ができるという部分では
良いですが、床下エアコンが
うまくできて初めて足元が
暖かくなります。
そして断熱・気密が
できている家なら保存ができる
というイメージですね。
それから足元が
すごく暖かくて気持ちいいのは
床暖房とは違う感じです。
某高性能大手ハウスメーカーさんの
床暖房住宅に住んでいる方は、
なにしろ乾燥がすごくて加湿しないと
乾燥しまくってしまうそうです。
乾燥感がすごいので、
余計に加湿してまた乾燥するという
繰り返しだそうです。
局所的に洗面・脱衣場とか
キッチンの床が寒いとかで
少し暖めるのは良いでしょう。
電気式なら立ち上がりも早いし
消すのも早いですからね。
ただ全館で床暖房をやるのは
乾燥感がすごくなるし、
無垢床も使えなくなります。
それだけ乾燥すると
人工的な木材を使わないと
曲がり切っていきます。
それが良い・悪いは別ですが、
私はそういう家は好きではないです。
話がどんどん飛びますね。。
G3にするのは良いですが、
壁付けエアコンにして寒くはないけど
床下エアコンをうまく使った方が
より温かみを感じるという経験値は
私はあります。
G3じゃないと寒いですか?とか
G3にしないと問題が起こりますか?
みたいに不安を感じている人がいますが、
しなきゃいけないわけではありません。
それよりも日射取得や日射遮蔽、
空調計画をしっかりやらないと、
この時代の気候変動などで
臨機応変に対応しないといけません。
トータルの問題で考えるべきであって、
断熱性能・UA値計算だけで
語れるものではないと思います。
それから平屋は案外難しいです。
広い平屋で熱を満遍なく床下に回すとか、
冷たい冷気を満遍なく均等に回すのは
本当に難しいです。
私はよく捨てる・活かすと言いますが、
人間が長くいる場所は冷やして、
そうじゃない所はそこまで冷やさなくても
いいと思っています。
そういうことを考えながら
屋根裏エアコンの位置とか
吹き出しする配管を考えたり
するのは意外に難しいです。
総2階建ての小さい家は、
正直、簡単です。
その経験を元になんとなく
平屋を作って2階建ての
小さい家と同じような感覚で
作ったとしたら
絶対に失敗すると思います。
そういうところもあるよ
ということは覚えておかないと、
住んでからガッカリします。
では次です。
▼遮熱窓と断熱窓の違いを解説しました
https://www.kosodate-sekkei.co.jp/blog/syanetsu_dannetsu_mado/
“
6地域、窓をオール樹脂apw330から
東西北側だけapw440へ。
玄関ドアをD30からD50
採光無しへアップグレード。
エアコンの位置が悩ましいところです。
またエアコン一台で行けるのか、
間欠エアコンが必需品なのか悩んでます。
軒先を出して
日射取得と日射遮蔽対策も
がっつりしてます。
屋根に200ミリ、
セルロース壁と床面に100ミリです。
エアコンはロフト設置で
冬でも行けるのかそれとも
リビング設置が良いのか、
間欠エアコンなのか
アドバイス頂ければ幸いです。
“
このようなご質問をいただきました。
当社も壁に
セルロースファイバーを
使っていたことがあります。
屋根は今でも使っていますね。
ご質問くださった方の
地域はわかりませんが、
屋根は最低でも250mmは
吹きたいですね。
当社の地域は暑い地域なので
一応300mmにしています。
ちなみに200mmにしても
250mmにしてもそんなに
手間は変わりません。
下地を組むのにちょっと
お金がかかるかなという感じ。
壁にセルロースファイバーを
使う場合はできれば柱を4寸にして
120mmは最低でもふきたいですね。
欲を言えばもう少しふきたいですが、
そうすると柱が150mmになるので
柱の金額と土台の金額だけで
高くなってしまいます。
一番簡単なのは、
105mmの柱を使って、
内側に胴縁を付けて
壁をふかす方法です。
それで150mmふけますが、
その分、部屋は狭くなります。
ただ金額的には安くなりますね。
屋根の断熱性能はZEHよりは
良いですが、ロフトにエアコンを
つけるなら冬は足元が寒いでしょう。
基礎について書かれていないので
わかりませんが、全体の構成として
ロフトの暖房を吹いても
足元は寒い感じでしょうね。
仮にリビングの壁に付けても
足元は心もとない感じに
なるかもしれません。
決して性能が悪いわけでは
ないのですが、足元が寒く
感じてしまう懸念はあるかな。
というところですね。
では次です。
▼ハニカムブラインドの種類と効果を解説しました
https://www.kosodate-sekkei.co.jp/blog/blind_syurui_kouka/
“
ハニカムで遮光タイプですと
U値が45Wより性能が良いと
思いますがその点で選ぶポイントは
ございますでしょうか?
耐久性が気になります。
7〜8年という方もいますが
実際のところどの程度と
考えればよろしいでしょうか?
コードタイプとコードレスタイプとで
耐久性の差はありますでしょうか?
“
このようなご質問です。
遮光タイプは
確かに性能が良いですね。
遮光タイプのハニカムは
厚みが25mmですが、
性能はそこそこ高いです。
ただマイナス面があって、
遮光するので熱が入りにくいです。
ハニカムブラインドの
良いところは熱損失を防ぎながら
夏は穏やかに光を入れて
除湿しながら熱をカットしてくれる
ところです。
それを遮熱にすると微妙に
熱が入って湿気を取ってくれることが
なくなってしまいます。
なので遮光タイプを全てつけると
場合によっては湿気が高くなったり
するでしょう。
それから当社は
コードレスタイプを使ったことは
ありません。
これは使い方次第ですね。
普通に引っ張っていれば
簡単に切れる物ではありません。
それが絡まった状態とか、
お子さんが遊びで引っ張ると
擦れることはあります。
それを年中していれば
耐久性は悪くなりますよね。
ただ耐久性で考えれば
ループコードタイプの方が
金額は高いけどいいと思います。
ちょっと面倒くさいですけどね。
それでも使い方によっては
マズいこともあるので、
状況に応じて考えて
いただければと思います。