今回は木造住宅の
構造計算について解説をさせていただきます。
最近は地震が多いですよね。
熊本地震や北海道地震、阪神大震災など
地震に対して不安を感じている方は多いと思います。
家って1回建てたら
30年〜50年は住みますから、
地震がきた時に強くないとマズイと思います。
その中で国としても、
地震に対して強い家を作らなければいけないと
規定されています。
そのためには構造検討と言って、
建物の骨組みが強いかどうかというのを
検討しなさいという風に言われています。
その検討方法は大きく分けると2つありますが、
今回はその内の1つを説明させていただきます。
地震がくる時は、
横や縦からの揺れがあります。
国はこれについて検討しなさいと言っています。
その検討方法として、
壁を強くする、壁をバランスよく付ける、
家が転がらないように緊結をしなさい、
といった規定があります。
平面図で書くと、
角々に壁をバランスよく配置して、
真ん中辺りにも壁を入れるだとか、
あとは中にもバランスよく壁を入れます。
当然1階、2階に
バランスよく壁を配置して、
地震がきた時にそれに対して
強い家を作りなさい、という風に規定しています。
ただこの規定の怖いところは、
こういう計算をした結果を誰かに見せるだとか、
誰かがチェックするということがないところです。
あくまでもこういうことを
自主的にやってくださいね、
という法律になっています。
これを「四号特例」と言っています。
この法律はこの業界からすると、
ものすごく悪法だと言われています。
なぜかと言うと、
こういうことをやったという事実を
誰にも見せるわけではないからです。
なのでこれから家を作られる方は、
その家に長く住むと思います。
その時に必ず
住宅会社さんに確認してほしいのが、
「こういうことをしっかりとやっていますか?」
「やってる場合はその書類を見せてください」
と聞いてください。
場合によっては
「四号特例でやってるのではないですか?」
と質問してみると、その工務店さんの反応で
どのくらいのことを考えて施工しているのかが
わかります。
ぜひチェックしてみてください。
意外に住宅会社さんはいい加減です。