ガレージを併設した、延床面積32坪の家です。当初は既製品のガレージで計画をしていましたが、母屋との一体感を考え、急遽同じデザインのガレージになりました。
写真に写っている平屋は、延床面積23坪で1年前にお引渡しをさせて頂きました。当初はお子さんの家づくり計画だけだったのですが、親御さんが住まわれていた家も古くなっており、頻発する自然災害を加味して建て直しを決意されました。なお、利根川に近い事もあり、敷地全体を1m程度、盛土工事を行っています。
ガレージの上には7.6KWの太陽光発電を設置し、年間総発電量は9079KWとなります。天井には脱着式の物干しを設置し、雨の時に洗濯物が干せるようにしています。壁面には大きな棚を付け、ご主人のキャンプ道を収納します。ガレージの奥が空いているのは、完成後に物置を設置する為です。
LDKは22帖もあり延床面積32坪の家とは思えないほど広い空間になっています。階段下のスペースも含めれば更に広くなります。延床面積が少なくても、効率的な間取り計画を行えばスペースを確保出来ます。
LDの天井には大きな吹抜けと格子床が設置されています。大きな吹抜けは1階と2階の温度差を埋める効果もありますが、冬には2階の大きな窓から差し込む光が1階の奥まで明るく照らしてくれる事も出来ます。なお、夏は暑くなってしまいますので外部に設置したアウターシェードが日差しをカットしてくれます。
キッチンや食器収納も造作で作りました。造作キッチンの良い所は、壊れる部分は決まっていますので、その部分だけを交換し続ければ本体は使い続ける事が出来る事です。既製品はモデルチェンジしてしまうと交換できる部分が限られてしまい、結果的には全交換になってしまう事もあります。
1階に寝室を配置する事により、歳をかさねた時に生活導線がシンプルになります。また、仮に自宅介護になった時も対応が楽になります。なお、屋根裏エアコンから1階寝室には直接冷気が届くようになっていますので、引戸を閉めても室内で涼しく過ごすことが可能です。
1.7m幅の洗面台も造作で作りました。2人で同時に使っても余裕のある広さです。洗面スペースはWICを通して寝室を繋がっていますので、LDを通らずに洗面スペースだけでなく、脱衣室や浴室にもダイレクトに行くことが出来ます。
玄関の奥には下駄箱スペースとクローゼットスペースがあります。大きな鏡も設置しましたので、お出かけ前の身だしなみチェックに最適です。壁の照明器具はお客さんの支給品です。
立地が利根川沿い近くと言う事もあり、2階ホールからの眺めが素敵です。奥にある小さなFIX窓からは朝日が差し込んで来ると共に、屋根裏エアコンを効率的に動かす事にも寄与しています。
2階は子供部屋(2カ所)とトイレのみです。お子さんの性別が違うので、子供部屋の仕切りは鍵付きの2枚引込戸にしました。小さなころは開けて置き、大きくなったら扉を閉めます。お子さんが卒業していったら、扉を開けて広く使う事も出来ます。そして、お孫さんが遊びに来た時にも色々と使えますね。
子供部屋と2階ホールは上吊引戸で仕切られています。2階は他に部屋もないので、開けっ放しで使っても問題はありません。ホールと一体となった空間が出来ますので、物凄く広く使えます。