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プロが語る家づくり
 | 2021.03.08

Vol.9 営業マンより消費者の方が知識量は上

松尾先生:
この動画を見られている方の中には住宅関係の方もいらっしゃると思いますが、彼らはトータルの知識はやっぱり一般の方より遥かに高いですよ、間違いなく。例えば、土台の検査ってどうやったらいいんだ、確認申請出す時の北側斜線ってどうなんだ、建坪率ってどうなのみたいなことや、30坪くらいの住宅はいくらくらいするのとかそういうトータルなことは一般の方とは比べものにならないくらい詳しいです。

小暮:
もちろん、そうですよね。

松尾先生:
ただし温熱環境とかこういうことについては、小暮さんの動画をものすごい全部見ましたとか、僕の動画を全部見ましたっていう、本気で勉強した人はその分野に関しては大半の工務店さん、それから住宅メーカーの営業マンさんの知識を上回っています。だから、目の前の人が「あれ?なんで松尾さんや小暮さんの動画で聞いたことと違うことを言っているんだろう」って思うことがあれば、それは自分が間違っているのかな?と疑問に思うことなく、自分の方が相手の知識を超えてしまっているんだって自信を持ったらいいんですよ。まさかそんな、住宅に関して素人の自分が、たった10時間かそこら、僕らの動画を全部見たぐらいでプロを越えられないだろうと思っちゃうでしょうけど、そのまさかの通り超えちゃっているんですよね。僕らは最短時間で伝えたいことから順番に動画を作っているし、僕ら自身はたくさんの回り道や失敗もいっぱいして、今に至っているわけですけど、こういう動画を観られている皆さんっていうのは、そういう僕らの失敗の時間を端折って一番重要なエッセンスだけを優先順位高い方から順に動画を観ている感じになるので。

小暮:
そこはね、これを観ている方は自信を持った方がいいです。例えば今まで話した内容についても、樹脂サッシは有害だとか、紫外線がどうだとか、いろんなことを言われたら、多分この方はわかってないんだろうなと思って構わないと思います。

松尾先生:
もう一つ言えるのは、ポエムを自信持って喋っている人、悪気なく、すごく自信を持って喋っている人が結構多いんです。本人もまさか自分が間違っているとか夢にも思っていないんです。いわゆるプロの営業マンっていうタイプの人がいらっしゃって、その人の自信満々の様子を見たら、素人の方は自分の心が折れそうになる。要するに、あれ?松尾さんが言ったことと全然違うけどこの人がこれだけ自信持って言うんだったら本当のことなんだろうって思っちゃう。でも、本当にその話に根拠はないですから。ですが、そんなときに「その根拠は?」って尋ねた瞬間に、天才的にポエムを次から次に言ってくる人もいますから、ちょっと判断は難しいと思いますけど。

小暮:
綺麗なスーツを着てね、何とかっていう横文字が名刺に書いてあるとね、すっかり信じますよね。私はそういう人と一回話をしてみたいですけどね。

松尾先生:
「根拠」っていうのを常に念頭に置いて話をしてもらうと、いろんなことがすっきりしやすいかなと思いますね。

小暮:
ぜひ皆さん、松尾先生がおっしゃっているように、そういう人は本当にいらっしゃいますのでね、そう言われた時は必ず怯まずに、「じゃあこういう場合はどうなんですか?」とか素直に聞いてみて、その時の相手の目つきとか出てくる言葉でだんだん誤魔化し始めたら、この人おかしいなと思ったほうがいいです。

松尾先生:
僕は工務店の指導をよくしていますけど、もしお客様からわからない質問がきたときは、うまく見せるためにポエムで誤魔化すんじゃなくて、「すみません、それに関しては私はわかりません」という方が、今からの時代にあった真っ当な営業のやり方ですよと、僕はいつも言っているんです。

小暮:
確かに。わからないことを適当に言うくらいなら、「ちょっとそれは私にはわからないので松尾先生に聞いてみます」って言った方が、お客さんもスッキリすると思うんですよね。本当にそういうことは気をつけたいですね。

対談第三弾

Vol.1 Ua値やC値だけでは家の性能は語れない
Vol.2 太陽光発電は得か?損か?答えは明確
Vol.3 もしもの大災害は必ず起こると考える
Vol.4 住宅会社の営業トークは嘘だらけ
Vol.5 営業マンの嘘を見抜く方法
Vol.6 家を知らない人が家を売る怖さ
Vol.7 「断熱材で調湿」は「濡れた布団で寝る」のと同じ
Vol.8 窓と日射について抑えておくべき基本
Vol.9 営業マンより消費者の方が知識量は上
Vol.10 YouTubeの中にもたくさんの嘘がある
Vol.11 耐久性のポイントは耐震性と水害対策
Vol.12 おすすめできない製品・部材とは
Vol.13 カタログ数値に踊らされてはいけない
Vol.14 適正な断熱性能はこのように考える
Vol.15 30年先を考えたサッシの選び方
Vol.16 いつまでも美しい家のデザインとは