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 | 2020.06.06

私がオススメ出来ない住宅会社

今回は、
おすすめできない
住宅会社という
変わったテーマです。

YouTubeのコメントに
どういう会社が
おすすめできますか?
と聞かれることが
あります。

これはなかなか
難しい質問なんです。

なぜかと言うと、
質問者さんが
どういう家を
つくりたいかで
おすすめできる会社が
変わるからです。

例えば極端な話、
性能が良くて
住み心地が良いとか、
耐震性が高い会社が
良いと言えば
Q値やC値、
耐震性能や設計が
優先順位に
なりますよね。

もう一方で、
カッコイイ家が良い、
こういうデザインの
家が良いと言えば、
そういうデザインを
つくってる会社さんを
選ぶことになります。

なのでつくる方に
よっておすすめできる
会社は全く変わります。

私なら、
性能の良い家というか、
ランニングコストや
メンテナンスコストが
なるべくかからなくて
耐久性が高い家がいいし、
自然素材を使って
メンテナンスを
削減したいですね。

自然素材の家も
良いのか?と聞かれる
ことがありますが、
なにをもって良いのか
というのがあって
なかなか難しいです。

例えば床が無垢なら、
へこみやすいとか
傷が付きやすいって
嫌がる方もいます。

一方で無垢の木は
暖かみがあるし、
簡単なへこみなら
アイロンで直ったり
します。

あとはへこんでも、
無垢は中まで同じ色
ですし、傷が付いても
フローリングより
無垢の傷の方が
目立ちにくいです。

フローリングは
安いものだと本当に
0.何ミリしか貼って
いませんから、
めくれると中の色が
違って白いあとが
見えるみたいな
感じになります。

10年経った時に、
汚いなという感じが
正直あります。

いずれにしても、
建てる人によって
おすすめする会社が
変わりますので
なんとも言えません。

ただおすすめできない
会社はなんとなく
共通点があります。

これは格好いい家や
デザイン重視の家を
建てる方であっても、
性能の良い家を
建てる方でも、
おすすめできない
会社は多分、
共通しています。

それをあくまでも
私の個人的な意見です。

住宅業界を見た時に、
こういう住宅会社は
ちょっと危ないと
言うかね、やめた方が
良いかなと個人的に
思うところがあります。

異論はあると思いますが、
個人的な意見です。

まず一番目に、
社長さんが営業しか
できないと言うか、
営業しかわからない
ケースです。

例えば住宅ローンの
通し方とか、土地の
探し方はわかるけど、
自分で間取りが
描けないし、現場も
全くわからない。
どういう風に家を
つくっているのか
わからない方が
社長さんの場合です。

そもそも社長さんが
営業をやっている
という会社です。

私も社長で
営業をやっていますが、
私は資格も持っていますし
設計も自分でやります。

現場も行って
つくり方も一応、
わかっています。

営業をやっている
社長さんが家のことは
わからないという
会社は意外に特徴が
あります。

分業制の弊害という
動画でも説明しました。

分業制の家づくりの最大の欠点

例えば設計の
担当者さんとか、
現場監督さんがいるなら
全然構いません。

例えば1級建築士を
持った現場監督さんが
ちゃんといるとか、
設計士さんがいるとか、
1級の施工管理技士
という現場監督の
1級ですね。

こういうのを
持っていたとして、
あくまでも社長さんは
土地を探して
住宅ローンを通して
あげると。

その代わり、
あとは設計士と進める
なら全然構いません。

私がここで
言っているのは、
こう人がいない会社
ですね。

では誰がいるのか?
と言うと、例えば
事務員さんがいるだけ
とか、コーディネーター
さんがいるとかです。

コーディネーター
(設計担当)って
なっている感じ。

ただ
コーディネーターさんは
あくまでも色決めの
資格なので、設計では
ありません。

なのにこういう方が
設計担当になっている
会社さんがあります。

でもこうやって見ると、
家のもとになる図面は
どこにあるの?という
ことになります。

このパターンの場合、
大体がフランチャイズに
入るというパターンが
多いです。

要は住宅の
平面図とか立面図、
外観パースやデザインなど
こういうものを
フランチャイズの
会社さんから購入
するわけです。

フランチャイズ屋さん
からこういうものを
購入して、これを
コーディネーターが
代理でセールスを
するとか、場合に
よっては社長さんが
これを使って
セールスをする
という形です。

いずれにしても
自社でないもの、
外部から買ってきた
平面図や立面図、
外観パースをもって
お客さんにセールスを
します。

ちょっと言い方は
悪いですが、
住宅と言うよりも
物品販売業に近い
ですね。

これでもちゃんと
家はできるっちゃ
できますからね。

このシステムの
何が一番怖いかと
言うと、お客さんと
契約をした瞬間に、
仕事が終わるんですよ。

お客さんに図面を
使って契約をします。

土地も用意したし、
住宅ローンも
用意しましたから、
ここで全て仕事は
完結なんですね。

あとは設計士さん
というか外注の方に
建築の許可を取って
いただいて、あとは
職人さんに図面を
渡してつくってもらえば
終わるということです。

でもちゃんと図面が
あって、外注さんが
つくってくれるから
良いんじゃないの?
と思うかもしれません。

そもそも
これの怖いのが、
問題が起こった時に
誰がその責任を
取るの?ってことです。

そもそもこの会社は
家をどういうものから
つくるか全くわかって
いないわけです。

なんとなく
他から買った平面図や
立面図、デザイン画を
もとに職人さんが
建てていきます。

現場管理もはっきり
言ってほとんどして
いない状態で家が
できあがっていきます。

えてしてそういう家は、
どこかに問題が出る
ケースが多いです。

他の動画でも
言いましたけど、
屋根のルーフィングは
どうなっているのか
というところから
始まります。

もっと言うと、
平面図や立面図、
デザインパースなどを
売っている
フランチャイズさんが
完全に抜けているのが
耐震です。

断熱や気密は
人によってはそんなに
重視しない方もいますが、
やっぱり耐震性が悪い
というのはかなり
問題ですからね。

ただそんなことを
言ってもみなさんが
別に格好いい家だから
私は良いと言うなら
別にそれは止めません。

ただこういう
システムを知らずに
なんとなく買ってる方は
正直多いと思います。

あと特徴的なのは、
こういう社長さんは
もともとどこかの
会社の営業マンを
やってた人です。

営業をやっていて、
売れなくなって自分で
独立して女の子を
一人雇って、会社を
ロードサイド沿いなどに
構えてやるんですよ。

それをやった結果、
やっぱり見ていると
本当に5年も経たない
うちに辞めてしまうとか
移転しちゃうという
ケースもあります。

本当にこういう
住宅会社さんは
多いです。

決して買っては
いけないとは
言いません。

もしみなさんが
ちゃんとした家を
建てられるのであれば、
住宅会社さんの中には
こういうスタイルで
やっている会社も
意外に多いという
ことを知っておいて
いただければと思います。