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 | 2019.12.21

知らないとかなり怖い「夏型結露②」

今回は別動画で解説をした
夏型結露について
違う角度から解説を
してみたいと思います。

知らないとちょっと怖い「夏型結露①」

どちらかと言うと、
今回お話する方が危ないというか
危険かなという感じがします。

別動画で解説した夏型結露①は、
家の中をエアコンでものすごく
冷やした状態で太陽の熱が
入ってくると、壁の中で結露が
起こる事もあるとご説明しました。

今回は違うパターンの
夏型結露のお話です。

家には柱や土台がありますが、
それらがあまり乾燥されてない
状態で夏を迎えてしまったとします。

その状態で太陽が当たると、
当然水を含んだ木が熱せられれば
水分が出てきますよね。

その水分が壁の中に充満して
結露してしまう事があります。

なぜそんな事になるかと言うと、
梅雨の時期に工事をしてる
業者さんが雨仕舞をきちんと
しないからです。

雨が降っているのに、
ブルーシート等で囲わない
ということがありがちです。

これは絶対
おかしいと思うのです。

耐震パネルというのは、
1〜2回水に濡れたからといって
どうかなるものではありませんが、
そんなに水に強いものではないし、
水に濡らさない方が良いものです。

それなのに、
耐震パネルを貼った状態で
ブルーシート等も張らずに
工事をしている現場が
意外に多いです。

手前味噌ですが、
当社は耐震パネルを貼ったら
すぐにブルーシートを張るか
透湿防水シートを貼るという
ルールになっています。

なぜかわかりませんが、
耐震パネルを貼りっぱなしで
そのまま放置されていて、
梅雨の間に何度も水に濡れた
ままで放っておかれてる。

梅雨が明けると同時に
外壁屋さんが透湿防水シートを
貼って外壁を貼るというような
工程をしている業者さんが
非常に多いです。

これは中小工務店だけでなく
大手メーカーさんでも
そういう現場を見た事があります。

工事管理が悪いというより、
耐震パネルを濡らしても
問題ないという感覚なのでしょう。

確かにこの耐震パネルは
水に強い製品もありますが、
水に弱い製品もあります。

水に強い製品は
雨に濡らしても被害が少ない
というのもありますが、
逆を言うと湿気を通しにくい
という意味になります。

そうすると、
この材木が濡れた状態なのに
水に強い耐震パネルを貼ると
湿気が逃げにくくなる状況を
余計に作っていることに
なります。

水に弱い耐震パネルは、
逆に湿気を通しやすいという
傾向があります。

専門用語で
「透湿抵抗が低い」
という言い方をします。

なので耐震パネルの
選び方によって結露しにくい
環境がつくれます。

こういう材料選定や
工事の仕方も含めて
家づくりをしないと、
どこかで問題が起こって
しまうと思います。

材木が水分を含んだまま
お客さんに引き渡しをして、
水分が飛んだときに中が
すごい環境になってしまいます。

工事中雨水管理というのは、
本当にしっかりしてもらう方が
良いと思います。

この動画を見ている方が
自分のお家づくりを
してるとします。

自分の家を見に行った時に
もしその住宅会社さんが
ちゃんとした養生をして
いなかったら、本当に
真剣に言った方が良いです。

ちゃんとブルーシートを
貼ってください、と。

このままでは
引き渡した後に問題が
起っちゃいます、とね。

意外に軽く考えている
住宅会社さんは多いので、
くれぐれもお気をつけください。