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 | 2019.12.17

36坪を超えると固定資産税が増える?

今回は固定資産税について
解説をさせていただきます。

家を買って
それを自分の名義にすると、
1月1日時点で名義のある方に
固定資産税を払って下さい
という事になります。

例えば土地が1,000万円で
建物が2,000万円という
家を建てた時に、固定資産税が
いくらになるのか考えてみます。

まず土地ですが、
土地を1,000万円で買ったとしても
土地自体に評価額というのがあって
その額は1,000万円ではありません。

1,000万円で買ったけど、
税金を算定するための金額は
例えば800万円という事もあります。

家も同じで、
評価額というのはおおむね
7掛けとよく言われます。

なのでざっくりと考えます。

土地が1,000万円、
建物が2,000万円の場合、
土地の評価額は800万円、
建物は大体7掛けなので
評価額としては1,400万円。

この評価額に対して
税金がかかりますが、
免責というものがあります。

土地の場合は
200㎡以下と200㎡以上で
少し計算が違います。

まずは200㎡以下の土地、
60坪ぐらいの場合は、
【評価額×1/6×1.4%】が
税金の金額になります。

これは土地の面積が
200㎡以下の場合です。

土地の面積が
200㎡以上になると、
例えば300㎡の土地なら
200㎡分は1/6、
残りの100㎡は1/3で計算します。

建物にも
免責制限というのがあって、
120㎡以下、坪数でいうと36坪。

36坪以下の家は、
【評価額×1/2×1.4%】が
税金の金額になります。

ただここで注意なのが、
建物についてはこの1/2になる
年数が決まっていることです。

これはお客さんの
事情にもよりますが、
大体おおむね3年です。

時限措置ですね。
3年間は1/2にしてあげますよ
ということです。
※長期優良住宅の場合は5年です

なので3年経つと
税金が上がったと言って
ビックリする方がいますが、
上がったのではなくて
元に戻っただけです。

たまにこんな事を言う方がいます。

建物の面積を設計する時に、
「120㎡以上になると
税金が上がるので120㎡以下で
設計してください」
と言う方がいます。

おそらく
税金の計算はわからないけど、
こういう措置があるということを
どこかで聞いて言われてると
思うんですね。

ただこれは3年間だけです。

本当はもう少し広くないと
使い勝手が悪いとか、
子供が3人いるから
130㎡ぐらい欲しいけど
税金が上がるから120㎡にした方が
良いと思って設計すると、
実際は3年間だけなので
トータルで考えたらそんなに
税金が上がるわけではありません。

この辺を勘違いしてしまうと
使い勝手の悪い家になってしまう
可能性もあります。

確かに税金は複雑で、
計算式なんかもその時によって
変わったりします。

現状はこのような
措置になっていることを、
皆さんも知っておいて
いただければと思います。