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ホーム > ブログ > YouTube > Ua値を信じているとバカをみる
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 | 2019.11.16

Ua値を信じているとバカをみる

今回はUa値についてまた
解説をさせていただきます。

またというのは、
以前にもUa値については
解説をさせていただきました。

Ua値が良くても寒くなる家がある?

Ua値が良くても住み心地が悪くなる事がある

世の中のブームなのかわかりません。
国が主導してるというのもあります。

なんかこのUa値というものが
流行ってるというか、Ua値が低いと
それが良いんだみたいな風潮がある。

消費者の方で、
家づくりを勉強してる方に
多いような気がするので、
そこをもう一度解説させて
いただきたいなと思っています。

だからと言ってUa値という指標は
絶対悪いというわけではありません。
Ua値も一つの指標ですからね。

ただもう一方で、
Ua値を間違って使っている方が
住宅会社の方に多いと思います。

そこそこの大きな住宅会社の
営業マンさんと話す機会が
ありました。

その営業マンさん曰く、
Ua値を低くしないとなかなか
お客さんにアピールできないから
一生懸命に会社の方で設計の方と
話しながらUa値を低くするような
商品を作っているということでした。

でもそれを詳しく聞いていくと、
確かにUa値は低くなるけど、
どんどん寒い家になっている
というような事を言ってあげたら
本人は全くわかっていませんでした。

同じような住宅会社さんが
本当に多いと思っています。

ただ皆さんのような消費者の方は
素人なので、どうしてもUa値のような
指標しかわからないと思います。

ましてや住宅会社の営業マンさんが
Ua値は低い方が良いんですよと
解説すれば、そうなんだなって
思うのが普通です。

それも間違ってはいませんが、
一方でおかしな方向に
いっていると感じています。

その辺りを今回は
ものすごく簡単に解説を
させていただきますね。

Ua値は単純に言うと、
断熱材を通して屋根とか外壁、
サッシや基礎の部分から出る
熱の量を表す数値です。

要は熱が出ない方が
Ua値が低くなるということです。
Ua値は低い方が断熱性能が
良いということです。

低いということは
熱が出なくなるということなので
ものすごく良い感じがしますよね。

家の熱が出る場所というのは、
断熱材を通して出るか
窓を通して出るかの2つです。

換気から出るというのもありますが、
Ua値は換気を考慮しません。

なので窓から出るのか、
断熱材を通して出るのかという話です。

では窓と断熱材は
どっちの方が熱が出やすいのか
と言ったらこれは絶対に窓です。

仮に窓が
オール樹脂のトリプルガラスでも、
グラスウールに換算したら
グラスウールの半分もない性能です。

このグラスウールが
16Kの10cmだとすると、
グラスウール換算で4〜5cm
ぐらいしかないことになります。

ということはどう考えても
熱を出さないようにするとすれば
窓を無くしたり小さくしたりすれば
Ua値は一気に下がります。

例えば窓のサイズを半分にすれば
その分そこに断熱材を入れて
Ua値を低くすることができます。

ただ数値としては良くなりますが、
日射取得といって冬場に太陽熱を
家の中に入れない限りは
家の中は暖まりません。

冬暖かい家をつくる方法とは?【日射取得編】

家の中に熱源がなければ、
断熱材だけ入れても
家の中は暖まらないんです。

なので一番手っ取り早いのは、
太陽光を家の中に入れて
家の中を暖めてあげる。

断熱材がちゃんと入っていれば、
熱が逃げなくなるし、
住み心地も良くなるし、
ランニングコストも抑えられる
ということになります。

窓を小さくしてしまうと
当然熱が入りませんから、
Ua値がものすごく低い家でも
家の中が寒くなっちゃいます。

太陽の代わりにエアコン等で
暖めなくちゃいけませんから、
ランニングコスト、つまり電気代が
かかることになります。

Ua値が低くて良い家のはずなのに、
ランニングコストがアップしちゃう。

しかも機械で
暖房するので乾燥もしてしまう。
女性の方は特に乾燥を嫌がりますよね。

そういう住み心地が
あまり良くない家になってしまう
可能性が高くなってきちゃいます。

このことがわかっていない
住宅会社さんが本当に多いと思います。

例えば縦すべり窓という
窓をお洒落に3つ並べると、
2mほどある掃き出し窓より
面積は減るのでUa値も低くなります。

ただ熱が入る量が全く違うので、
当然家の中も暖まりません。

こんな家を、
なんとなくUa値だけを見て
つくっている住宅会社さんが
本当に多い気がします。

わかっててつくる分には良いです。
ランニングコストがアップするし、
寒くなるけど、私はUa値が低い家が
良いという目的でつくるなら良いんです。

ただ皆さんはUa値が低い家を
求めてるわけではないと思います。

もし皆さんが
ご検討されてる住宅会社さんが
Ua値、Ua値と言っているなら、
Ua値が低いのはわかるけど
その家って実際に冬は暖かいんですか?
ランニングコストはどれぐらいですか?
ということまで確認しないと、
本当に良い家はできないということを
覚えておいていただければと思います。