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ホーム > ブログ > YouTube > 「サーモスX」vs「APW」どっちを選ぶ?
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 | 2019.11.09

「サーモスX」vs「APW」どっちを選ぶ?

今回はサッシについて
解説を説明させていただきます。

樹脂アルミサッシと言えば、
LIXILさんのサーモスXがあります。
樹脂アルミサッシの中でも
ものすごく高性能です。

オール樹脂サッシであれば
YKKapさんのAPW330やAPW430、
APW331などですね。

オール樹脂サッシ特徴は
フレームが樹脂なので、
アルミに比べると剛性感が
どうしても足りません。

なのでどうしても
厚ぼったくなっちゃいます。

あとは樹脂の部分を
厚く取ることによって
断熱性能を高めるというのもあります。

サーモスXと比べると、
比較的ちょっと厚ぼったくて
野暮ったいデザインになっています。

サーモスXは
枠の部分をものすごく薄くして
ガラスを目一杯取ってデザイン性を
高めるというのがコンセプトです。

窓の大きさにもよりますが、
サーモスXのU値が確か
1.0とか1.01ぐらいだと思います。

サーモスXと同じサイズで
トリプルガラスのAPW 430だと、
U値が0.76で性能が上がってきます。

やっぱり樹脂とアルミの違いはあります。

LIXILさんのサーモスXはものすごく
性能が良い物なんですが、
この性能をどこで取ってるかと言うと
主にガラスの部分なんです。

サーモスXの枠はアルミなので、
樹脂と比べると熱伝導率が
どうしても高くなります。

樹脂に比べると
1,000倍ぐらい熱を伝えやすくなります。

そのアルミの枠を極限まで少なくして
ガラスを大きくすることによって、
全体の数値を高めているというのが
サーモスXの特徴です。

また枠が小さくすることで
家全体の姿をスッキリ見せる
という付帯効果もあります。

YKKapさんのAPWは単純に
ガラスの面積を大きくするのではなく
枠に樹脂を使って全体の性能を
上げているという特徴があります。

どちらのサッシが
良い悪いと言うのは
なかなか難しいです。

ただざっくりと言うと、
やっぱりガラスの性能を上げて
アルミの枠を薄くしてなるべく
熱伝導率のマイナス面を補ったとしても
結露を起こすというのがあります。

よく言うのは外気温が0℃で
家の中の室温が20℃、
湿度が50%を超えた時に、
やっぱりアルミサッシは枠の部分が
結露してしまうという傾向があります。

樹脂の場合は同じ条件でも
結露はしないんですね。

ただ結露は
絶対にしないとは言えません。

オール樹脂サッシを使ったとしても、
狭い部屋にたくさんの家族で寝ていて
呼吸をしていれば湿度が高くなるので、
換気が上手くいかなければ結露します。

そこでガラスが結露するのは
まだ仕方ないと思います。
結露しているところが
目で見えますからね。
拭き取ればいいだけなので。

ただ枠が結露するのは
意外に怖いです。

枠は壁の中に入っている部分が
あって見えない部分が多いです。

その見えない部分で結露していて、
仮にそれがずっと続いたとすると
壁の中で何かを起こしてしまう
可能性があるので怖いのです。

そのため枠というのは
ある程度の性能がなければ
私は怖いかなという風に思います。

サーモスXを
否定するわけではありませんが、
こういう温度差や湿度を考えた
家づくりをしないといけません。

ただ単に
サーモスXは性能が良いから
問題はないですよという事を
言われる住宅会社さんを
聞いたこともありますので、
ちょっと怖いなという気がします。

だからと言って
オール樹脂サッシを使えば
全て万能という意味ではありません。

オール樹脂サッシも
結露する場合がありますからね。

なので窓だけで
家づくりが決まるもんじゃない
ということをぜひ皆さんも
頭の中に入れておいてください。