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 | 2019.06.04

断熱材は数値だけで選んではいけない

今回は断熱材について
解説をさせていただきたいと思います。

ここに今絵を描きました。

(壁の)厚さをAとします。
中に使われてる断熱材の
熱伝導率をBとします。

この断熱材の性能を表す値の1つに
熱抵抗値というものがあります。
R値と言います。

この熱抵抗値という値が
熱抵抗ですから、抵抗値が
高ければ高いほど熱の出入りが
少なくなるという理屈です。

熱抵抗値の求め方は、
B(熱伝導率)分のA(厚さ)です。

壁の厚さを、
その中に使用されている断熱材の
熱伝導率という値で割った数値が
熱抵抗値(R値)となります。

さて壁の厚さは
柱の太さで決まります。

おそらくほとんどの家の
壁の厚さは105mmが多いと思います。
もしくは会社さんによっては
120mm(四寸角柱)を使っています。

当社は120mmを使っていますが、
一般的には105mmが多いと思います。

そうすると厚さは
105mmか120mmって
決まっちゃうんですよね。

あとは熱抵抗値を上げるためには
B(熱伝導率)を小さくすること。

B(熱伝導率)を
なるべく小さい値にすれば、
熱抵抗値は大きくなります。

断熱材の価格というのは、
B(熱伝導率)が小さいほど
どんどん値段が上がっていきます。

もし105mmの柱を使ったら、
120mm以上に性能の良い断熱材を
使わなければ120mmと同じにはなりません。

ただ性能が良い方が
材料としては値段が高くなります。

なので断熱材選ぶ時は、
柱の寸法が意外に重要になります。

性能が良い断熱材を
使うものも重要ですが、
柱の寸法がものすごく重要です。

しかも性能が良くなくて、
値段も高い断熱材というのも
正直あります。

言ってしまうと羊毛断熱材とか
吹き付け断熱材というのは、
あまり性能は高くありません。

そうすると結果的に
柱も細くて性能も良くないと、
断熱性能の良くない家ができてしまいます。

こういった理屈を
皆さんも覚えていただけると、
工務店さんと色んな話ができますので
参考にしていただければと思います。